フラット35ってよく聞くけど、どんなものなんだろう。
他の住宅ローンに比べてどんなメリット・デメリットがあるのか知りたいなぁ。
日本で最も利用者が多い住宅ローンとして知られているフラット35。
しかし、フラット35がどんなものか知らない人も多いのではないでしょうか。
この記事では
- フラット35のメリット
- フラット35のデメリット
- フラット35の利用をオススメできない人の特徴
などを学ぶことができます。
この機会に、フラット35を基礎から理解しましょう。
フラット35のメリット
教えてください!お願いします!
フラット35のメリットは大きく分けて3つあります。
- 明確な返済プランが立てられる
- 保証料・一部手数料がかからない
- 自営業でも利用しやすい
の3点です。それぞれ詳しく解説します。
明確な返済プランが立てられる
フラット35の特徴は、借入時から完済するまで金利が変わらない点です。
そのため、最終返済までの毎月の返済額が正確に把握できます。
保証料・一部手数料がかからない
2つめのメリットは、保証料や一部の手数料がかからないことです。
借入時の融資事務手数料は発生しますが、繰上返済手数料や借入時の保証金がかかりません。
それに対して民間の住宅ローンは、借入時に高額な保証料が発生する場合が多くあります。
それなら負担額が少なくて済みそうだね!
自営業でも利用しやすい
3つめのメリットは、自営業(個人事業主)の方でも利用しやすい住宅ローンであることです。
前年の所得と借入額のバランスを審査基準としており、現在の経済状況は民間の金融機関よりも重視されません。
個人事業主のフラット35利用についてさらに詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
フラット35のデメリット
反対にフラット35にはどんなデメリットがあるんだろう。
もちろん、フラット35にもデメリットはあります。
具体的には
- 金利低下の恩恵を受けられない
- 繰上返済は10万円から
の2点です。
それぞれ詳しく説明します。
金利低下の恩恵を受けられない
フラット35は全期間固定金利型の住宅ローンです。
そのため、一般の銀行が提供する変動金利型住宅ローンの金利が低下しても、その恩恵を受けることができません。
もしも金利が借入時より下がったら、複雑な気持ちになってしまうかも。
繰上返済は10万円から
フラット35のメリットとして繰上返済をする際に手数料が発生しないとご紹介しましたが、繰上返済額に制限があります。
多くの住宅ローンが1円から繰上返済が可能ですが、フラット35の場合は10万円に満たない繰上返済はできません。
フラット35を利用したほうが良い人
それでは、フラット35はどんな人にオススメのローンなんだろう。
金利変動のリスクに抵抗がある人
結果的に金利が高くなってしまう場合もありますが、返済額が一定であることを理由にフラット35を利用する方も多いです。
つまり、金利変動のリスクを避けたい安定志向の方にオススメです。
省エネルギー性や耐震性に優れた住宅を購入する人
実は、フラット35にはフラット35Sというお得なプランがあります。
これは、住宅性能が高い住宅にフラット35を適用する場合、一定期間金利が引き下げられるプランで、住宅の性能によりフラット35SA、フラット35SBというプランがあります。
フラット35SAの場合当初10年間、フラット35SBの場合は当初5年間金利が0.25%引き下げられます。
住宅性能が高い住宅を購入される予定の方は、検討されてみてはいかがでしょうか。
フラット35は、安定志向かつ住宅性能の高い住宅の購入を検討している人にオススメなんだね!
フラット35の利用をオススメできない人
金利の変化に対応できる余裕資金がある人
一般的には金利タイプの中では変動金利が一番低く設定されています。
よって、変動金利を選択することで、フラット35に比べて、返済額が少なくなることが多いです。
また、万一金利が上昇しても余裕資金がある方であれば、返済額が変わる前に、繰上げ返済も可能となります。
借入額を減らすことができ金利の上昇にも対応できるということです。
月々の返済額を少なくしたい人は、フラット35よりも金利の低い金融機関で変動金利を選択することをオススメします。
オススメのフラット35
金融機関ごとに特徴がありますが、クレディセゾン、MSJ、広島銀行のフラット35が特にお勧めです。
下記の記事をご確認ください。
オススメ金融機関ごとに提供しているフラット35の特徴をまとめてあります。
フラット35の条件や審査は厳しいのか
幅広い人が利用可能なイメージがあるけど…
民間の住宅ローンと比べると、フラット35の審査は比較的通りやすいです。
例えば、「民間の住宅ローンの審査には落ちたけど、フラット35の審査には通った」というエピソードも多くあります。
フラット35のほうが審査基準が優しいのですか?
民間の住宅ローンの審査は毎月の収入状況から判断されますが、フラット35の審査の場合は年収を基準にして判断されます。
そのため、自営業など毎月の収入が不安定な方でも審査に通りやすくなっています。
借り換えでもフラット35は利用できるのか
既に他の住宅ローンを借りている方でも、借り換えでフラット35を利用することができます。
意外かもしれませんが、フラット35からフラット35への借り換えも可能です。
フラット35からフラット35への借り換えは一見メリットがないように見えます。
しかし、金利の低下などの影響でフラット35からの借り換えでもお得になることがあります。
また、平成29年10月に住宅金融支援機構の団信制度がより保障制度が充実した内容に変更されました。
借り換えをすることで新しい団信に加入し直すことが可能です。
他の住宅ローンを利用することになったとしても、頭の片隅に置いておきたいなあ。
まとめ
まとめると、フラット35のメリット・デメリットは以下のとおりです。
フラット35のメリット | フラット35のデメリット |
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