『LGBT』という言葉を耳にしたことがあるでしょうか?
『LGBT』とは、一部の性的少数者を表す言葉です。
『LGBT』を知らなくても、渋谷区の条例で、同性のカップルが認められるようになったというニュースを覚えている方は多いかもしれません。
今回は、そんな『LGBT』と住宅にまつわるお話をご紹介します。
『LGBT』って?
『LGBT』とは、一部の性的少数者をさす言葉です。
一部の性的少数者とは以下の通り。
L…レズビアン(女性の同性愛者)
G…ゲイ(男性の同性愛者)
B…バイセクシャル(両性愛者)
T…トランスジェンダー(性同一性障害)
これらの頭文字をとってLGBTと称されています。
『LGBT』以外の性的少数者って?
LGBT以外に分類される性的少数者もいます。
少し例をあげてみましょう。
- クエスチョニング…自分自身を男だとも女だとも思えない・分からない人
- インターセックス…威勢の染色体や性器をもって生まれた人。性分化疾患、半陰陽とも表現される
- Xジェンダー…男女の枠にとらわれない人。男であり女であり中性である
- アセクシュアル…誰にも性的な感情がわかない
などです。
性的少数者は、セクシャルマイノリティと表現されることもあります。
『LGBTIQ』や『LGBTs』なども
『LGBT』と表現すると、LGBT以外の性的少数者が排除されてしまうのでは?という懸念から『LGBTIQ』や『LGBTs』などと表現されることもあります。
なお、『LGBTs』の『s』は複数形の『s』であり、他にもいろんな人がいるという意味です。
『LGBT』の今を知ってる?
『LGBT』という言葉になったのは1990年代
1960年代のアメリカでは、既にセクシャルマイノリティという言葉がありました。
それが『LGBT』と表現されるようになったのが、1990年代です。
『LGBT』への理解が低い日本の現状
海外では当たり前になりつつ『LGBT』ですが、日本では理解が低いという現状が。具体的には3つの問題点があります。
1.子どもを授かることへのハードルが高い
レズビアンのカップルなら、精子提供で子どもを授かることが可能です。
しかし、ゲイカップルの場合出産が不可能。
子どもを授かろうと思ったら、代理出産をお願いするか、養子縁組や里親になることでしか子供を授かることができません。
ここで日本の現状が問題となります。
日本では様々な規制があり、気軽に代理出産を依頼することはできません。
養子縁組や里親は不可能ではありませんが、両親となるLGBTのカップルが「子どもがいじめられるかもしれない」と消極的になってしまうケースが多いようです。
LGBTがもっと浸透すれば、気兼ねなく養子縁組をしたり、里親になったりすることができるのではないでしょうか。
2.LGBTカップルは家探しが大変
LGBTだということが大家さんに理解されず、出て行ってほしいと言われてしまうケースもあるようです。
書類上と見た目の性別が異なるために、また貸しだと思われてしまうこともあるとか。
また、親にカミングアウトができていないカップルの場合、保証人として親の承諾を得ることが難しいケースも。
特に結婚を意識する年齢になると「いい年して友達と暮らすなんて…」と言われてしまうかもしれません。
LGBTが当たり前の社会になれば、このような心配もしなくてすむのでしょう。
3.LGBTが雇用に響くことも
トランスジェンダーやインターセクシュアルの場合、性に関することを周囲に隠しづらい傾向にあります。
これにより、面接で不快な思いをしたり、場合によっては解雇につながってしまうケースもあるのだとか。
あってはならないことですが、これもLGBTへの認知・理解が低いことが原因なのでしょう。
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