日本一住宅ローンに詳しいと自他ともに認める住宅ローン博士「窪田光洋」が、住宅ローンに関する質問にお答えしているコーナーです。
今回はCASE21~25です。それぞれの質問と回答を参考にしてみてください。
CASE21:フラット35や銀行でどれくらい住宅ローンの金利と返済額は変わる?
子供が大きくなってきたので、そろそろマイホームの購入を考えています。
よく名前を聞くフラット35にしてみようかと思っていたのですが、三菱UFJやみずほなどのメガバンク、横浜銀行などの地銀、楽天や住信SBIネット銀行などのネット銀行、ノンバンク系など色々ありますが、実際に金利とかよく分かりません。実際のところ、フラット35と差があるのでしょうか? それとも、どこも同じような感じでしょうか?
ちなみに私は3,000万円を借りて、30年で返済する予定で考えています。この条件の場合、各金融機関はどれくらいの利息で、返済額も変わるものなのでしょうか?
フラット35は固定金利で金利が変動しないというメリットがありますが、変動金利よりもやや高めに利息が設定されています。さっそく各金融機関ごとにシミュレーションをしてみましょう。
(1)フラット35
金利が1.36%の場合(一般団信) 101,532円/月 総返済額3,655万円(2)三菱UFJ銀行
金利が固定3年で金利0.45%、その後変動へ切り替え(店頭金利2.475%-優遇金利1.8%=0.675%で残り27年)
89,100円/月(最初の3年)+91,785円/月(変動へ切り替え後の27年) 総返済額3,294万円
※変動金利は金利が上昇するリスクがあります。(3)楽天銀行
金利が変動0.517%
89,980円/月 総返済額3,239万円
※変動金利は金利が上昇するリスクがあります。
CASE22:フラット35で借入のある自営業者を収入合算に入れた場合、審査は通りやすくなりますか?
中古マンションを購入しようと考えており、住宅ローンを組もうと思っています。
約3,000万円で良い物件を見つけました。
私が自営業なので、嫁の名義で借入をする予定です。嫁は年収約300万円の会社員で、楽天銀行のフラット35に申し込む予定です。
調べてみたところ、年収の8倍くらいまでしか住宅ローンは借りられなさそうなので、嫁単独だと3,000万円は貸してもらえなさそうです。
夫である私が連帯債務者や収入を合わせるシステム(?)などを利用すれば、借入することが可能でしょうか?
なお、私の年収は約200万円、個人事業に対して日本政策金融公庫から約200万円の借り入れがあり、クレジットカードの返済も30万円ぐらいあります。
また、借入のある私が入ることにより、借りられる金額がかえって下がってしまうことはあるのでしょうか?
おっしゃられるように、奥様単独で3,000万円の住宅ローンを組むことは難しいでしょう。ご主人が連帯債務者になって、収入を合算する方法があります。
その場合、ご夫婦の収入を合わせた合算年収が500万円、月々のクレジットカード払いが3万円と仮定し、借入可能額を算出しますと3,000万円であれば、申し込み要件である返済比率に収まりますね。また、日本政策公庫での借り入れに関しては、事業性があると見なされれば、既存の借り入れに含めずに住宅ローンの審査を受けることができると思いますよ。
CASE23:フラット35の審査通過後にクレジットカード未払いは問題ですか?
無事、フラット35の住宅ローンの審査に通りました。
ただ、ちょうどこのタイミングで、新しく作ったクレジットカードの口座振替が完了していなかったようで、カード会社から未払いの連絡を受けました。
すぐに支払いを済ませたのですが、これが原因で借りられなくなるといったことがあるのでしょうか? とても不安です……。
また、一度だけの支払いの遅延で住宅ローン審査が否決になるといったことも考えづらいです。
お約束はできませんが、安心していただいて大丈夫でしょう。
CASE24:住宅買い替えで審査通過後に、住宅ローンを滞納しても住宅ローンは借りられますか?
住宅金融公庫で借りた住宅ローンを返済中です。
家を買い替えるために、新居の住宅ローンをフラット35で申込みました。本審査も無事通ったのですが、現在支払っている住宅ローンの引き落とし日に入金を忘れてしまいました。すぐに払ったものの、フラット35の借り入れに影響がないか心配です。問題ないでしょうか?
よって13日までに送金していれば、延滞とはならない可能性が高いですよ。
CASE25:住宅ローンの審査で源泉徴収票を1年間違えましたが、問題ありませんでしょうか?
住宅ローンのフラット35の事前審査に通りました。
しかし、提出する源泉徴収票の年度を1年間違えていたようです。お給料が結構違うのですが、本審査はダメでしょうか。
年収差が大きいとのことですが、総返済比率(年収に占める住宅ローンやその他の返済の割合)によっては申込要件を満たせず、取り下げてられてしまうことも。そうなったら、またイチから事前審査をしなくてはならないといった場合もあります。
フラット35の基本から気になる情報までまるっと知りたい方は、こちらの記事も合わせて読んでみましょう。
フラット35のよくある質問まとめ
今回は、フラット35でよくある質問をまとめてみました。
人それぞれ融資額や返済期間、収入などの条件が異なります。
疑問点や不安に思うことがある場合にはそのままにしておかず、専門のスタッフに相談するのが良いでしょう。
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