お久しぶりです、千日です。今回は全5回のシリーズで、住宅ローンの選び方についてお話しようと思います。
第1回:自分にとっての住宅ローンとは何か?をあなたは知らない
第2回:変動金利とは何か?をあなたは知らない
第3回:固定金利とは何か?をあなたは知らない
第4回:「当初固定金利」とは何か?をあなたは知らない
第5回(前編):固定金利と変動金利のミックスローンとは何か?をあなたは知らない
第5回(後編):一定期間固定金利のミックスローンとは何か?をあなたは知らない
このくらいのことはさすがに知ってるよ、と思われる方もいるかもしれません。でも実際は多くの人がこれらの事を知らずに住宅ローンを組み、家を買っています。知らなくても、不動産屋や銀行の担当者が言う通りにすれば家を買えるからです。
1.あなたはまだ住宅ローンとは何かを知らない
そろそろ自分の家を持とうと思いたった初期に、多くの人がまず取る行動は住宅雑誌を購読したり、モデルルーム、住宅展示場などへ行って情報収集することだと思います。それが家を買う方法だ、という人が大勢を占めているからですよね。
まずは、どんなものか知っておかなくちゃ。
ということです。その段階では住宅ローンはまだ本当の姿を見せません。不動産屋や住宅展示場で感じる住宅ローンの存在は、「代金の支払い方法」のようなニュアンスです。買い物の価格としては高価な宝飾品や高級車を購入するのに近いかもしれません。しかし、マイホームの購入対象となる家は不動産であり、生活の基盤です。これまで経験したことのある、いわゆる高価な買い物とは一線を画するものです。
そして、家探しと同時進行で住宅ローンの相談もするでしょう。この値段なら、毎月の返済はこのくらいです、といったシミュレーションを見せてもらうんですよね。多くは不動産屋の提携ローンの中で一番金利の低い変動金利でのシミュレーションです。
「私どもの提携ローンで審査に通るならこの家を買えますよ。」
その通り、銀行の審査に通れば、誰でも家を買うことが出来ます。しかし、審査に通っても誰もが不安に思うんです。
この住宅ローンは本当に返せるのか?
この不安の正体は何か?わたしは本能が鳴らす警鐘なのだと思います。住宅ローンを選ぶときに、本当に考慮しなければならない情報が与えられていない、というリスクに対する危険信号です。
しかし、誰もそれについて懇切丁寧に教えてくれません。全くノータッチなんです。
そんなことをしても、一銭にもならないと思っているからです。本当はそんなこと無いんですけどね。そして多くの人は、本能の警鐘にフタをして、だましだまし家を買っているのが現状です。心配なことは心配だけど、それでも家が欲しいと思った人達で、千日もまたその一人です。
経営学者のトーマス・ドラッカーの言葉にこういうのがありますね。
客はドリルが欲しいのではない、穴が欲しいのだ。
この言葉は売る側に対して発せられているメッセージですが、買う側の我々にとっても有益な言葉だと思います。我々はドリルが欲しいのではなく、穴が欲しいんですよ。
この例えを住宅ローンに当てはめてみましょう。
『ドリル』とは融資される家の購入資金や表面的な金利です。では、『穴』とは?
住宅ローンで家を買うことで、即金では購入できない家に住み、さらに老後に不安の無い人生を手に入れることではないでしょうか。これをさらに具体的に言葉にすると以下の2点にまとめられます。
✓毎月の返済を無理なく行えること
✓住宅ローンを完済した上で老後の生活資金を残せること
住宅ローンについて、調べ始めるとそれこそ多くの情報の渦に巻き込まれます。考慮すべき事項が多すぎて、何を軸に判断すればいいのか分からなくなってくるんですよ。千日もそうでした。考えすぎて知恵熱を出しました。人間、考えすぎると本当に熱が出るんですよね(笑)。
しかし、売り手である金融機関がアピールしているのは、全てが『ドリル』のスペックなんです。我々は『穴』に集中すれば良いんです。
大事なことなので、もう一度書きます。
✓毎月の返済を無理なく行えること
✓住宅ローンを完済した上で老後の生活資金を残せること
住宅ローンについてもっと知りたい・・・
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