自身が建売住宅を購入した経験を元に、専門用語を避けながら住宅ローンの基本についてシリーズで解説していただきます。(いえーる 住宅ローンの窓口 ONLINE編集部)
vol.1はこちら:住宅ローンって何?初心者目線で優しく解説!
vol.2はこちら:家を買うと得する?知って得する住宅ローンの税制優遇!
vol.3はこちら:どの銀行も同じと思ってない?住宅ローンの選び方を解説!
vol.4はこちら:素人でもよく分かる、住宅ローン金利の選び方
こんにちは、年収300万で建売住宅を買ってしまった、ザク男爵でございます。
住宅ローンで気になるのが、「いくら借りられるのか」、ということではないでしょうか。
世間一般には、「住宅ローンは年収の5倍まで」と言われておりますが、それって本当なのでしょうか。年収の5倍、6倍・・・もの借金をしたら、返済が大変そうではありますが。
しかし3年前に、年収の6倍の住宅ローンを背負った私はひそかに思うのです。
「案外、余裕だな・・・(にやり)」と。
なぜ私は年収の6倍の住宅ローンを借りたけど、返済が楽なのか。そして住宅ローンの借りられる金額を考える上で大切なことは何か。今回は私の実体験を交えながら、解説させて頂きましょう!
年収の6倍の住宅ローンだけど、返済が楽な理由
私は年収300万のときに1,900万(諸費用込み)の建売住宅を買いました。全財産を頭金200万につぎ込み、1,700万の住宅ローンを借りました。
このとき、住宅ローンは年収の5.6倍。毎月の返済額は48,000円。返済比率は19%になります。
金利が低いから
年収の6倍の住宅ローンを借りながらも、どうして返済に余裕があったのか。その理由は、住宅ローンの金利の低さにあります。
住宅ローンの金利が低かったので、毎月の返済額が抑えられた。だから年収の6倍もの住宅ローンをしても、余裕をかましながら、日々生かしてもらえた訳ですね。どうもありがとうございます。
それほどまでに、金利は重要なんです。金利がちょっと変わるだけで、家計へのダメージは深刻になりますからね。
例えば、私は家を買う時に、地方銀行の3年固定金利(1%)と35年固定金利(1.45%)で迷ってました。それぞれの金利の返済額は次のようになります。
3年固定金利(1%):47,988 円
35年固定金利(1.45%):51,635 円
なんと、差額は3,647円にもなるのです。どうでしょうか、金利が低くなるだけで毎月の返済額は3,647円も変わるのですよ。
さらに金利の低いことで有名なネット銀行では、0.44%(住信SBI・変動金利・2017年6月)という驚きの金利もあります。この場合の返済額は、
変動金利(0.44%):43,680 円
となり、高い金利との差額は、7,955円になります。
金利が違うだけで、毎月8,000円の負担が変わります。年収300万で暮らしていた私にとって、この差額はまさに天からの救いの手。遠慮なく頂戴致しました。
今、住宅ローンは空前の超・低金利です。それがもたらすのは、「住宅ローンの負担を軽くすること」、他にありません。
年収の6倍の住宅ローンを借りましたが、実は返済に余裕がある。それは低金利の恩恵があるからなんです。
税制優遇が手厚いから
年収300万で収入の6倍の住宅ローン。これだけ聞くと無謀なように聞こえますが、ここだけの話、住宅ローンの返済は楽チンなんです。
それは、家を買うことによる税制優遇が手厚いからです。
家を買うと、様々な税制優遇を受けることができますが、その中でも特にインパクトの強いのは、「住宅ローン控除」と「すまい給付金」ですね。どちらかと言えば、すまい給付金がファーストインパクトで、住宅ローン控除がセカンドインパクト、そんな感じでしょうか。
簡単にご説明させて頂きますと、住宅ローン控除は、「家を買ってから10年間、住宅ローン残高の1%の税金が安くなる」、という制度。
そしてすまい給付金は、「家を買ったら最大30万(消費税が10%のときは50万)の現金が貰える」制度です。
・・・知ってました?私は全然、その存在すら知りませんでしたよ。
1,700万の住宅ローンをした私は、住宅ローン控除で年間17万円の税金が安くなりました。月額にすると、14,166円ですよ?その上、家を買っただけで、30万も貰っているのですから。そりゃー、住宅ローンの返済、楽だなと思いませんか?
収入が増えたから
そして住宅ローンの返済が楽なのは、家を買ってから収入が増えた、ということもあります。
「収入が増えたら、返済が楽になる?当然でしょ!?」と、突っ込みを入れて下さったあなた。・・・正解でございます。
しかし収入が増えるって、そこまで特別なことではありませんよね。厳しい世の中ではありますが、希望がない訳でもないですから。そう信じてお仕事、頑張りましょうよ。
とは言え、収入が増えることでの住宅ローン返済への影響は想像以上です。収入が上がることで、住宅ローン返済が家計に占める割合(返済負担率)も下がります。
返済負担率が下がると、家計に余裕が出ます。住宅ローンの存在を忘れそうになります。
でもご注意下さいませ。増えた収入はいずれ下がる日が来るかもしれませんから。特にボーナス払いには、くれぐれもご注意を下さいませ。
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