自身が建売住宅を購入した経験を元に、専門用語を避けながら住宅ローンの基本についてシリーズで解説していただきます。(いえーる 住宅ローンの窓口 ONLINE編集部)
vol.1はこちら:住宅ローンって何?初心者目線で優しく解説!
vol.2はこちら:家を買うと得する?知って得する住宅ローンの税制優遇!
vol.3はこちら:どの銀行も同じと思ってない?住宅ローンの選び方を解説!
こんにちは、年収300万で建売住宅を買ってしまった、ザク男爵でございます。
住宅ローンで迷うのが、「金利」ではないでしょうか。
金利の種類は星の数ほどあるので、「どれを選んでいいのか、さっぱり分からない」のが正直なところ。
しかしとは言っても、適当に選んでしまっては、あとから後悔しそうでイヤであります。
では住宅ローンの金利は、どうやって選べばいいのでしょうか。今回は借金をしたことのない方でも分かりやすいように、優しく解説して参りたいと思います!
金利の重要性
普段借金をしない人にとって、金利とは遠い別世界の住人のようなもの。いくら「金利が重要!」と言われても、その重要性はピンとこないのですよね。
しかし金利は本当に重要なのですよ。それは次の3つの理由があるからです。
1.毎月の支払額が変わる。
住宅ローンで金利が重要なのは、金利によって毎月の住宅ローンの返済額が変わるからです。
同じ住宅ローンの金額を借りたとしても、選ぶ金利によって、毎月の返済額が変わります。
・・・え?「そんなの知ってる?当然でしょ!?」とおっしゃるのでしょうか。そうでありますか、ですが住宅ローンの金利でどれくらい支払いが変わるか、ご存じでしょうか?
例えば、3,000万の住宅ローンを金利の低い変動金利と、金利の高い固定金利で借りた場合を比較してみましょう。
・変動金利(0.5%):77,875 円/月
・固定金利(1.5%・35年固定):91,855 円/月
なんと、13,980円も毎月の支払い額が変わるではありませんか。
仕事終わりのご褒美に100円のプリンを我慢しているのに、金利が変わるだけでこんなにも支払う金額が変わるとは。
・・・金利、恐るべしでございます。
2.将来、トータルで支払う金額が変わる。
毎月の支払い額が変われば当然の話ですが、金利が変わると、トータルで支払う金額も変わります。
先程の例(3,000万の住宅ローン)でお話させて頂きますと、完済までに支払う総額は、
・変動金利(0.5%):32,707,560 円
・固定金利(1.5%・35年固定):38,579,007 円
・・・なんでしょうか、これは。変動金利では3,270万しか払っていないのに、固定金利では3,858万も払っているではないですか。600万も多く払っているとは何事でしょうか。もはやプリンの騒ぎではありません。
住宅ローンは完済までがとにかく長いので、返済総額の差額は大変なことになってしまうのです。塵も積もれば何とやらでございます。
3.金利上昇のリスクが変わる。
と、ここまで聞くと「一番低い金利を選べばいいのね!」と思いますよね。
でもご注意下さいませ。選ぶ住宅ローンの金利によって、金利が上昇するリスクが変わるのです。
「リスク」という言葉を聞くと、ノーリスク・ノーリターンな人生を心がけてきた私は変な汗をかいてしまうのですが、金利上昇のリスクとは一体何でしょうか。
金利上昇のリスク、それはつまり、「将来、金利が上がって、返済額が増える」ということです。
住宅ローンを借りてから金利が上がることで、当初よりも返済額が増えるということです。
もしちょっと背伸びして借りた住宅ローンであれば、金利が上昇して返済額が増えたときに家計が耐えられない・・・。なんてこともあり得る話なんですね。こわいこわい
選ぶ住宅ローンの金利によって、金利上昇のリスクが変わってきます。だから、ただ「金利が低いから」というだけで金利を選ぶのは危険なのでございますよ。
住宅ローンについてもっと知りたい・・・
この記事は役に立ちましたか?
もっと知りたいことがあれば、お気軽にお問い合わせくださいね。