いざ新築のマンションを買おうと決意しても、多くの人にとっては初めての経験になるので、実際に何をすればいいのか分からないという方は多いと思います。大きな買い物ですから失敗がないようにしたいですよね。
- STEP0 新築マンションのメリットとデメリットを把握しよう
- STEP1 まずは住まいを選ぼう
- STEP2 契約
- STEP3 いよいよ入居!
- 新築マンションを購入するときの注意点
- 流れを理解してスムーズに購入しよう!
新築マンションを購入するときの手続きって、なんだか複雑そうですね。
そのように思われる方は多いみたいですね。とても高額な買い物になるので、購入の流れを知らないとなかなか一歩を踏み出せないという方もいるかもしれません。
物件の探し方、必要なお金や書類……確かに分からないことだらけです。田辺さん、教えてください!
STEP0 新築マンションのメリットとデメリットを把握しよう
ところで、マンションを買う時の選択肢は新築と中古の二種類がありますが、違いは分かりますか?
新築マンションは建物が新しいですよね。中古マンションは建物は新品ではないけど安いというイメージがあります。
もちろんそうですが、特徴はほかにもあります。新築マンションの購入の流れを説明する前に、まずは新築マンションのメリットとデメリットを押さえておきましょう。
新築マンションのメリット
【質が高い】
おっしゃる通り、新築マンションを買う一番のメリットと言えるのが、住宅としての質の高さです。だれも住んだことがない新品の部屋に住むことができますし、最新機能を取り入れた設備がそろっていることが多いです。
最新の設備か~。床暖房とかカメラ付きインターホンとか……。友達が住んでいるマンションには宅配ボックスがあると聞きました。便利そうですね。
【長期保証がついている】
マンションを購入してから建物に欠陥や不具合がみつかることがあるかもしれません。これを瑕疵(かし)といいます。
建物の欠陥といえば、雨漏りや傷。購入後に住み始めてから発覚したら困りますよね。
そのような瑕疵はきちんと一定期間保障されます。中古マンションは売り主が個人の場合は2,3か月、不動産会社の場合は約2年間保証されます。新築マンションの場合は物件の引き渡し日から10年間と、保障期間が長いので安心ですね。
【ゼロからのコミュニティー作りができる】
マンションに住むとなると、同じ建物に住む人たちとのコミュニケーションも気になりますよね。その点新築マンションは近所づきあいをしやすい環境であるといえます。
中古マンションは出来上がったコミュニティーの中に「新しい入居者」として入らなければなりませんが、新築だとみんな一斉に入居しますもんね。
その通り。特に子ども連れの家族にとっては、子どもに友達ができやすい環境なのが嬉しいですね。
新築マンションのデメリット
【価格が高い】
価格が高いのは覚悟していました……。中古と比べるとどれくらい高いのですか?
例えば首都圏のマンションの平均価格を見ると、新築は中古よりも約2000万円高くなります。しかしこれは築年数や立地によって大きく変わるので、購入したい地域のマンション価格を調べてみるといいですね。
【事前に物件を見学できないことが多い】
事前に実際の物件を見学することができないのは本当ですか?
できない物件が多いです。新築マンションは青田売りといって、まだ物件ができていないうちから販売するという方法がとられることがあります。そのため日当たりや眺望などは予想するしかないというデメリットがあるのです。
【隣人にどのような人が来るか分からない】
隣の部屋に住む人が生活音にすごい敏感な人だったり、逆に大音量で音楽を流すような人だったりしたら大変ですね。
そうですね、事前に隣の人がどんな人かを知ることができないのもデメリットの1つです。もし自分と合わない人が隣に住むことになれば、隣人トラブルになりかねません。
STEP1 まずは住まいを選ぼう
情報収集
新築マンションのメリットとデメリットが分かったところで、いよいよ新築マンションを購入する流れを説明していきましょうか。
お願いします!まずは情報収集ですね。
どこに住みたいか、間取りはどうするか、家族の希望する住まいの条件はたくさんあると思います。まずは家族で話し合って新しい住まいに求める条件を明確にし、それに合う物件を探しましょう。新聞をとっている家庭であれば、チラシが挟まれていることが多いです。新築マンションの情報を一次募集前に知ることができます。またインターネットでも検索機能を使うことで希望する物件が見つかりやすくなるので、活用してみましょう。
希望の住まいがなかなか決まらない時は、専属アドバイザーに相談してみるのもオススメです。
家探し・家づくりまで「専属アドバイザー」に無料で相談!
またマンションの広告などを見ていると、「第一期完売」「第二期販売中」などの文字を見かけることがあります。これは多くのマンションが期分け販売という、一つのマンションの中でも戸数を分けて販売する方法をとっているため、このような表記がされるのです。
モデルルーム見学
ある程度マンションの目星をつけたら、モデルルームを見学しに行きましょう。
まだ完成していない物件を完全に再現しているんですよね!わくわくします!
おっと、モデルルームが物件を完全に再現しているという認識は注意した方がいいですよ。
えっ、そうなんですか?
モデルルームは室内の材質や雰囲気、家事動線などを確認することはできます。しかしすべてのタイプの部屋を作っているわけではないため、間取りなどが実際に購入する物件と異なることもあります。建てられている場所も違うので、日当たりや立地も当然違います。
またモデルルームの照明やドアなどの備え付けられているインテイリアが実は有料オプションになっているということもあります。実際の物件とどこが同じでどこが違うのか、担当者に確認しながら見学しましょう。
実際の物件を見ることができない分、モデルルーム見学はとても重要な過程なので、慎重に見学しなければなりません。
場合によっては複数回訪れて確認しましょう。
STEP2 契約
購入申し込み
購入する物件を決めたら次は申し込みです。購入申込書に必要事項を記入して提出します。
ここで注意するべきことは、購入には先着と抽選があり、必ずしも希望の住戸を購入することができるとは限らないということです。
どちらにしろ、購入する住戸を決めたらすぐに営業担当者に伝えたほうがよさそうですね。
住宅ローン事前審査(仮審査)
住宅ローンを組むには審査があることは知っていましたが、事前審査(仮審査)というものもあるんですね。
そうですね。売買契約を結んだあとに正式審査(本審査)がありますが、その前に住宅ローンを組めるかの目星をつけるために事前審査があります。インターネットで気軽に申し込める銀行も増えているみたいですよ。
売買契約
いよいよ契約ですね。
はい、申し込みから1週間~10日後までに売買契約を行います。その際、手付金という契約時に売り主へ預ける資金が必要になるので、準備しておきましょう。
住宅ローン正式審査(本審査)
売買契約後はすぐに借り入れをしたい銀行に住宅ローンを申し込み、正式審査(本審査)を受けます。住民票や印鑑証明書など必要な書類がたくさんあるので、事前に確認しておくとスムーズにできますね。
住宅ローンの申し込み時に必要な書類については、こちらの記事に詳しく書かれているのでご覧ください。
2018年版|住宅ローン審査の申し込み、必要書類と要点まとめ
審査に通るか、ドキドキですね。
正式審査は不備がなければ1,2週間ほどで結果が出るので、それまで気長に待ちましょう。
住宅ローンの窓口ONLINEでは、住宅ローンに関する無料相談をすることができます。不安なことや分からないことがあれば気軽にご相談ください。
STEP3 いよいよ入居!
事前内覧会
住宅ローンの正式審査も無事に通ったら、事前内覧会……。ということは、やっとマンションに入れるんですね!
待ちに待った我が家との初対面ですね。ですが同時に引渡し前に住戸に入れる最後のチャンスでもあるんですよ。
そうなんだ、じゃあ隅々まで建物の状態などチェックしないといけないですね!
その通り。この機会に家具の準備のために採寸をしておくのもおすすめですよ。
住宅ローン契約(金銭消費貸借契約)
内覧も終わり、正式に住宅ローンの契約を行います。金融機関からの借入金額や利率、返済期日など、最後にもう一度しっかりと確認しましょう。
ここでも用意する書類はありますか?
契約時も印鑑証明書や住民票、売買契約書などが必要となります。必ず準備をしておきましょう。
残金決済、引き渡し、入居
入居まであと少し。購入価格から手付金を引いた残りの金額を、期日までに指定された口座に振り込みます。
それが終わればいよいよ鍵の引き渡しです。
念願のマイホームで素敵な生活が始まりますね!
新築マンションを購入するときの注意点
これまで新築マンション購入の流れについて説明してきました。最後にその中で注意するべきポイントを挙げておきます。
支払いの準備をしておこう
新築マンションを購入する上で、お金を払うタイミングとその金額を知っておいた方がスムーズに購入できます。以下に目安をまとめました。
これらのお金を用意するのも忘れないようにしましょう。
- 売買契約 手付金(価格の5~10%)
- ローン契約 印紙税
- 引渡し前 残金(物件価格から手付金を引いた金額)
- 購入後 住宅ローン、管理費、登記費用、火災保険料、固定資産税精算金など
これらの情報も、物件検討時に専属アドバイザーにまとめて相談することができます。
家探し・家づくりまで「専属アドバイザー」に無料で相談!
引き渡し時もチェックを忘れずに
新居の引き渡しは入居も近づいているのでチェックを忘れがちですが、内覧会で指摘した箇所があれば、それらがきちんと直っていることを確認しましょう。また住設備の中で使い方が分からないものがあれば、この機会に担当者に聞いておくのもおすすめです。
引っ越しの準備を進めておこう
新築マンションは住む人が一斉に入居するため、事前に日程や時間が調整されます。決められた日程を守れないということのないように、引っ越しの準備は早めに進めておきましょう。
流れを理解してスムーズに購入しよう!
どうでしたか?なんとなく分かりましたか?
はい!思ったより複雑な手続きはなさそうで、安心しました。
今回は新築マンション購入の流れとその注意点を説明しました。引き渡しまでの全体像を把握することで、漠然とした不安はなくなるのではないでしょうか。
不安なことがあれば専門家に気軽に相談して、理想のマイホームを手に入れましょう。
住宅ローンについてもっと知りたい・・・
この記事は役に立ちましたか?
もっと知りたいことがあれば、お気軽にお問い合わせくださいね。
住宅ローンに関するご相談はコチラ