株式会社みずほフィナンシャルグループ(以下みずほFG)と、静岡県静岡市に本店を構える静岡銀行がビジネス連携を実施することを発表しました。
メガバンクと地方銀行の連携は金融機関では異例のことで、金融業界が大きく変わりつつあることが実感できます。
今回は、みずほFGと静岡銀行のビジネス連携の内容を紹介するとともに、近年の金融業界を取り巻く状況を紹介します。
みずほFGと静岡銀行のビジネス連携概要
みずほFGは中期経営計画として、2016年度から3年かけて行う『進化する”One MIZUHO”~総合金融コンサルティンググループを目指して~』を掲げています。
こうした中で、東海地域における強固な顧客基盤を強みとする静岡銀行と連携し、両社のお客様に地域密着型の最適な解決策を提供することを目的とし、連携効果が実現できる分野ごとに協力して取り組む方針です。
銀行や信託、証券と幅広く展開するみずほFGと静岡銀行、両社の強みを活かすことで、それぞれのお客さまに、より付加価値の高い金融サービスの提供を目指します。
ビジネス連携の対象となる分野
みずほFGと静岡銀行は、両社のお客さまに対し、最適なソリューションを提供することを目的に、地域におけるビジネス連携に取り組む方針を決定しています。
対象となる分野は以下のの5つです。
・資産承継ビジネスにおける信託分野での連携(遺言信託など)
・個人・法人のお客さまに対する新しい商品やサービスの開発(投資信託など)
・事務効率化へ向けた連携
・住宅ローン業務における連携
・FintechやAI(人工知能)、RPA(ロボティクス・プロセス・オートメーション)などのイノベーションに関する共同研究
タッグを組んだ2社から、どのようなプランが誕生するのか楽しみですね。
再編中の金融機関の動向に注目
マイナス金利政策の影響もあり、銀行の経営環境はここ数年で悪化しています。
さらに今後は、Fintech導入のほか、大手メガバンクで大規模なリストラが実施される予定です。
金融業界がどのように変わっていくのか、しばらく目が離せそうにありません。
業界改革で、住宅ローンや融資がより利用しやすくなることを期待したいものです。
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