基本的に住宅ローンの金利は毎月1日に発表されますが、事前に予測ができないものだろうかと考えたことはありませんか?
いえーる 住宅ローンの窓口 ONLINEを運営しているiYell株式会社では、大手住宅関連会社や金融機関出身者が多数在籍しています。
多くの人が利用する住宅ローンである【フラット35】を、iYell株式会社で社長室長を務める金子洋平がフラット35の来月の金利を予想しました。
住宅ローン業界のプロフェッショナル
金子洋平
SBIホールディングス株式会社入社後、SBIモーゲージ株式会社(現アルヒ株式会社)へ配属。
4店舗の支店長を経験した後、会社の要となるアライアンス業務、フランチャイズオーナー開拓などを担当。
現在はiYell株式会社の社長室長として金融機関との提携を担当。一般社団法人不動産テック協会の理事も務める。
今後の借り入れ、借り換え計画にお役立てください。
予想金利
フラット35
1.50%(前月比-0.03%)
フラット20
1.37%(前月比-0.03%)
2022年9月の金利は、2022年2月以降上がり続けていた金利にストップがかかる見込みです。
予想理由
住宅金融支援機構が2022年8月19日に「第184回貸付債権担保住宅金融支援機構債券」を発表しました。
フラット35は機構債と非常に関りが深いのです。
機構債の金利が前月と比べてどのくらい上昇もしくは低下しているかがとても重要であり、フラット35の金利にその増減している金利を反映させたものが翌月のフラット35の金利になることが多いです。
機構債の金利は0.50%で、先月から0.03%ダウンしています。
そのため、来月のフラット35の金利は1.50%と予想します。
また機構債だけでなく、10年国債(長期国債)がフラット35の金利に大きく影響してきます。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
金利推移
上のグラフは、2018年1月から2022年8月までの期間のフラット35(機構団信)の金利推移です。
最も金利が低いのは、2019年9月と10月の1.11%です。
※借入期間が21年~35年の場合
今まで一番金利が高かったのは2018年11月の1.45%でしたが、2022年5月では1.48%と機構団信始まって以来の高金利を記録しました。
そして2022年6月、7月、8月と連続で最高金利を更新し続け、現在では1.53%と2016年前後の水準まで金利が上がっています。
フラット35は今年になってから毎月金利が上がっている状態といえます。
一方で変動金利は依然として低金利となっているため、固定金利と変動金利の金利差がさらに大きくなりました。
- 一番金利が高い:2022年8月/1.53%
- 一番金利が低い:2019年9・10月/1,11%
◎フラット35は2022年以降は毎月金利が上昇
◎変動金利は低金利が継続しているため、固定金利との金利差が大きくなっている
住宅ローンは見直しが可能!
フラット35の金利でもわかるように、今は超低金利時代です。
毎月変動はありますが、自動車ローンなどと比べても圧倒的に低く1/3程度となっています。
ただ低い金利のタイミング借りたいと思っても、住宅購入のタイミングではなかなかローン選びまで手が回らないのではないでしょうか?
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