(4)ある程度の自己資金やローン完済済みの家があるシニア層
自己資金の無い若い人の活路になりますが、ある程度の自己資金がある50代からのシニア層にもお勧めです。例えば定年退職までの期間が10年であれば10年固定に住宅ローン控除、全額繰上返済のコンボで、確実に最小の支払いで家を手に入れることが出来ます。
子どもたちはみんな独立して広い家は必要なくなり、今では物置のスペースが多くを占めている。
ならば、今の家は売却し、終の棲家として夫婦にジャストサイズの家を購入するには、10年固定を中心とした当初固定金利タイプがベストな選択となるでしょう。『(2)10年後のリスクにデメリットが無い人』のケースに似たパターンということです。
5.まとめ~住宅ローンの選択に『先送り』は禁物
『変動金利は安いけど金利変動が怖い、固定金利は高い、どっちか決められない…』
そして決断を先送りして当初固定金利を選ぶ人が一定数います。そして銀行の方も『〇年後に改めて決断タイプ』というように先送りすることを勧めるような説明を行います。先送りしてくれた方が銀行の利益になるからですね。
むしろ当初固定金利の本当の姿は今後の計画をドラスティックに決める人や、決めざるを得ない人にこそ向いている金利タイプなのですよね。住宅ローンの金利タイプをちゃんと把握し、自分のライフプランに合った商品を選ぶようにしましょう。そして、どの金利タイプを選ぶにしても決断の先送りは禁物なのですよ。
家を買うときに「お金で損したくない人」が読む本
千日 太郎 (著) / 日本実業出版社
文:
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人生の一大イベントであるマイホーム購入。せっかく購入するなら、後悔したくないですよね。そして、マイホーム購入をするにあたり必要不可欠な住宅ローン選びも非常に重要です。
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住宅ローンの選び方【中級編】by 千日太郎
第1回:自分にとっての住宅ローンとは何か?をあなたは知らない
第2回:変動金利とは何か?をあなたは知らない
第3回:固定金利とは何か?をあなたは知らない
第4回:「当初固定金利」とは何か?をあなたは知らない
第5回(前編):固定金利と変動金利のミックスローンとは何か?をあなたは知らない
第5回(後編):一定期間固定金利のミックスローンとは何か?をあなたは知らない
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