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2018/12/07

“新規借り入れ”も“借り換え”もOK! 「ろうきん」の住宅ローンとは?

配信元ARUHIマガジン
“新規借り入れ”も“借り換え”もOK! 「ろうきん」の住宅ローンとは?
みなさんは「労働金庫」(ろうきん)という金融機関をご存知でしょうか? 「時々折り込みチラシなどの広告で見かけるけど、自分と何か関係あるの?」と思われている方も多いかもしれません。ホームページによると、「ろうきんは働くみんなの金融機関。全国13のエリアで労働組合や生協など働くなかまが助け合うために資金を出し合って作った協同組織の金融機関」となっています。 地域により金利や商品の内容は異なりますが、住宅ローンもしっかり取り扱っています。住宅購入や借り換えを考えているみなさんに向けてろうきんの住宅ローンについて解説していきます。

CONTENTS

「ろうきん」で借りられる人は?

ろうきんは原則だれでも利用できる金融機関です。ただし、ろうきんならではの注意点もあるのでまとめておきましょう。

自宅または勤務先の住所により申し込み先が決まっている

ろうきんは全国13のエリアに分かれており、自宅、または勤務先の所在地により申し込める労働金庫が決まっています。

たとえば「中央ろうきん」に申し込める方は、関東1都7県(東京、神奈川、千葉、埼玉、茨城、栃木、群馬、山梨)にお住まいか、お勤めの方です。

全国労働金庫のホームページより、自分が申し込めるろうきんを探してみましょう。

会員と会員以外の方で金利などの契約条件が異なる

ろうきんは原則誰でも利用できますが、会員と会員以外では金利などの条件が異なっています。会員とは、ろうきんに出資している「労働組合などの組合員」「生協の組合員または家計を共にする家族」です。

一般的には公務員や大企業で労働組合がある会社にお勤めの方は会員である可能性が高くなります。

また、生協に加入して商品を購入しているご家庭の場合、生協会員本人だけでなく家族も会員としてローンの申し込みができます。

自分が会員かどうかは、勤めている会社や地域のろうきんに確認しておきましょう。

気になる金利は?

会員と会員以外でどのくらい金利が違うのでしょうか? 「中央ろうきん」の場合で比べてみましょう。

<中央ろうきん>2018年2月金利(年利)

金利タイプ 会員種別 標準金利 最大引き下げ後金利
当初期間引下げ型 全期間引下げ型
変動金利 会員 2.475% 0.625%
会員以外
固定金利特約型10年 会員 2.5% 0.8% 1.1%
会員以外
全期間固定金利 会員 3.1% 1.4%(全期間)
会員以外

※中央労働金庫HPより筆者作成(2018年2月に最新金利に更新済み)

上記図より確認できるとおり、会員はすべての金利タイプにおいて優遇金利となっています。
また、ろうきん住宅ローンの適用金利は地域によっても異なります。

地域による会員の住宅ローン金利(2018年2月)

金利タイプ 地域別 標準金利 最大引き下げ後金利
当初期間引下げ型 全期間引下げ型
変動金利 中央 2.475% 0.625%
静岡 2.5% 0.75%
近畿 2.475% 0.625%
九州 固定金利特約型10年 0.6%
固定金利特約型10年 中央 2.5% 0.8% 1.1%
静岡 2.95% 1.40%
近畿 2.45% 0.850%
九州 3.05% 0.95%
全期間固定金利 中央 3.1% 1.250%
静岡 1.75%(35年)
近畿 3.2% 1.35%(全期間)
九州 3.2% 2.0%(25年以下固定金利)

※各労働金庫HPより筆者作成(※2018年2月に最新金利に更新済み)

金利だけを見ても地域によって全く異なるのがわかります。

4つの地域をピックアップしてみると、静岡は見かけの金利は高め。一方で、他の地域で融資金利に0.1%台から0.3%台ほど上乗せされる保証料については、ろうきんが負担となっています。

また、九州は新規借り入れの場合、2018年2月金利ではキャンペーン金利から諸条件(会員・給与振込等)を満たすと最大0.6%の優遇を受けられるため、変動金利は0.6%、固定金利特約型10年は0.95%と他の地域と比べても低金利です。

ただし、全期間固定金利は25年が最長となっています。
また、借入額の50%以上を全期間固定金利で借りると変動金利が0.1%低くなるる金利ミックスプランや、借入期間が最大40年と設定してある地域もあるなど、民間の金融機関と違った特徴を持つところもあります。

自分の勤務先や自宅地域のろうきんが他の金融機関と比べて、自分に合った金利や商品の特徴がないか、調べてみる価値はありそうです。

「ろうきん」の融資基準は厳しい?厳しくない?

住宅ローンの借入れにあたっては、必要な書類を用意した上で、申込者の返済負担率(年収に占める年間返済額の割合、返済比率ともいう)や勤続年数などいくつもの項目にわたる審査が行われ、延滞の履歴などがないか個人信用情報の照会も行われます。具体的な審査内容や審査基準についてはろうきんにかぎらず、各金融機関独自に設定しているため、確実に借りられるのかどうかは審査に出してみないとわかりません。

しかし、ろうきんは他の金融機関と「申込みできる人」や「資金の使い道」などが異なるところもあるため、下表で「中央ろうきん」「【フラット35】」「三菱東京UFJ銀行」でその特徴を比べてみたいと思います。

住宅ローンの主な申し込み条件と資金使途

項目 中央ろうきん 【フラット35】 三菱東京UFJ銀行
申込または利用の条件 申込時年齢 20歳以上 70歳未満
(親子リレー返済以外)
20歳以上70歳の誕生日まで
最終返済時年齢 76歳未満 80歳未満 80歳の誕生日まで
年収 安定・継続した収入150万円以上 年収400万円未満:返済負担率30%以下、
年収400万円以上:35%以下
HP上に記載なし
勤続年数 自営業者以外の雇い主の場合3年以上 HP上に記載なし 3年以上
借入期間 35年以内
(1ヶ月単位)
15年以上35年以下
(1年単位)
60歳以上の場合は10年以上
35年以内
(1年単位)
借入額 30万円以上1億円以内(担保価値の8割以内、返済額年収の35%以内)

1万単位

100万円以上8,000万円以下(建設費または購入価額以内)

1万円単位

30万円以上1億円以下(10万単位)担保、返済計画等による制限あり
使い道 自分または2親等以内の親族が住むための住宅購入資金等 本人や親族が住むための住宅購入資金等 本人が住むための住宅購入資金等

※各金融機関HPより筆者作成。詳細は直接HP等でご確認ください。

上の表から住宅ローンの完済年齢が【フラット35】と三菱東京UFJ銀行は80歳なのに対し、中央ろうきんは76歳となっています。35年ローンを組むためには40歳が目安となります。

また、中央ろうきんの申込み時の最低年収は150万円と低い設定になっていて、申込みしやすいように感じます。

しかし、借入額の上限は住宅価格の100%ではなく、中央ろうきんが評価する価額の80%が上限となっています。

この規定だけを見ると、頭金なしでの購入は難しく感じますが、「担保価値の範囲を超える申し込みも可能な場合があります。」と商品説明書に明記されているため、2割の頭金が準備できなくてもあきらめずにまずは相談に行って担当者にご自身の状況を伝えてみましょう。

資金の使い道については、三菱東京UFJ銀行は本人が住むための住宅購入のみであるのに対して、2親等以内(親・祖父母・子ども・孫・兄弟姉妹等)の住宅であれば申し込み可能という点で、基準が緩やかになっています。

「もしも」のときも安心!

ろうきんの住宅ローンは、債務者が死亡したり重度の障害を患うといった不測の事態に陥った時に備えて、団体信用生命保険(ろうきん団信)があらかじめ付保されています。そのため、万が一の場合には保険金によって残りのローンを全額返済することが可能です。さらに、夫婦の連帯債務の場合は、所定の条件を満たすことで加入できる「夫婦連生団信」も用意されています。(夫婦連生団信は保険料相当額が住宅ローン金利に上乗せされる)

また、住宅ローンを契約する場合には火災保険の加入が必須となりますが、ろうきんでも火災共済や火災保険を取り扱っています。こちらはあらかじめ付帯されているものではないため、掛け金は別途負担する必要があります。もちろん自分が指定した保険会社の火災保険を付けることも可能ですが、ローンと合わせて確認してみると良いでしょう。

まとめ

今までろうきんになじみがなかった方も、意外と身近で借りやすい住宅ローンだと感じた方もいるのではないでしょうか?

特に公務員の場合は職場にろうきんの窓口があり、相談しやすいという方もいらっしゃいます。

職場が会員になっていなくても、生協で毎日の食材を調達していれば会員とほぼ同じ条件で住宅ローンを借りられます。

金利は時期や地域により変動金利や固定金利の中でどの金利が低く設定されているか異なります。

また、今回は触れることができませんでしたが保証料や融資手数料等の諸費用も時期や地域によって異なります。融資申し込みの方法や、繰上返済の手数料がかかるかどうかといった点も気になるところです。金利だけでなく諸費用も含めた総返済額も比べてみましょう。

住宅購入や借り換えを考えたら、銀行やモーゲージバンクとともに、近くの「ろうきん」に相談に行ってみてはいかがでしょう。意外と自分に合った住宅ローンが見つかるかもしれません。

配信元:ARUHIマガジン

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