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公開日:2018/08/15
更新日:2019/01/22

ネット銀行の住宅ローン、対面相談が可能も増えている!? メリットとデメリット比較

公開日:2018/08/15 更新日:2019/01/22

配信元ARUHIマガジン

低金利が魅力のネット銀行の住宅ローン。興味はあっても、「担当者と顔を合わせないのは不安」とためらう方もおられますが、最近は対面相談も可能なネット銀行も増えてきました。ネット銀行の住宅ローンのメリットや「不安」な点を確認してみましょう。

CONTENTS

ネット銀行の住宅ローンは低金利

まずは、ネット銀行の住宅ローンのメリットを確認してみましょう。

第1のメリットは、「低金利」でしょうか。ネット上で取引を行うネット銀行は、多くの店舗を持つ一般の銀行に比べて運営費や人件費がかからない分、一般の銀行よりも住宅ローンなどのローン金利が低めな場合が多いようです。

また、多くのネット銀行では「保証料ゼロ」とされています。住宅ローンを利用する際には一般に保証会社を利用するので数十万円以上の保証料がかかるのですが(表1)、ネット銀行の住宅ローンの場合は保証会社を利用しないので、保証料がかかりません。

<表1:保証料の例>

みずほ銀行「住宅ローン」の場合※[1][2]のいずれかから選択する
[1]保証料を一部前払いする方式 一括支払分以外の保証料は借入金利に含まれる
返済方式 25年 30年 35年
元利均等返済 17万2,540円~60万4,060円 19万1,370円~66万9,820円 20万6,110円~72万1,470円
元金均等返済 13万9,300円~48万7,630円 15万2,750円~53万4,600円 16万3,720円~57万2,930円
[2]保証料を前払いしない方式 「保証料を一部前払いする方式」の借入金利に年率0.2%上乗せ

みずほ銀行住宅ローン商品概要説明書より

ただし、「保証料ゼロ」でも、融資事務手数料などは高めに設定されている場合もあります。表2のように、同じ銀行でも異なる設定の手数料の支払い方が用意されていて、選択できる場合もあります。費用については、保証料や手数料などをトータルで比較して、有利かどうかを見極めましょう。

<表2:ローン取扱手数料の例>

イオン銀行「住宅ローン」の場合 ※次の[1][2]より選択する
[1]定額型 利用時に、10万8,000円(税込)のローン取扱手数料を支払う
[2]定率型 利用時に、借入金額の2.16%(税込)のローン取扱手数料を支払う(最低取扱手数料216,000円(税込))。 定率型の場合、定額型にくらべ借入利率が年0.2%低くなる

イオン銀行住宅ローン商品概要説明書より

さらに、ネット銀行の住宅ローンは「一部繰り上げ返済手数料ゼロ」。「家計に余裕ができたら、こまめに繰り上げ返済して、早くローン返済を終わらせたい」と考えておられる場合にはチェックしておきたいポイントですね。金利変更手数料や条件変更手数料などのその他の手数料も、ゼロもしくは低い金額に抑えられているネット銀行もあります。

「店舗に行かずに手続できる」のは、メリット?デメリット?


このように、「金利や費用の負担が軽い」ネット銀行の住宅ローンですが、最大の特徴は「店舗に行かずに、ネット上で手続きできる」ことです。この「店舗に行かない」特徴は、メリットにでもあり、担当者に会わないのは不安」「手続が難しそう」と思わせる要因でもあると思います。

そもそも、「仮審査を経て正式審査・契約手続・融資実行」という住宅ローンの申込みから借り入れまでの流れは、一般の銀行もネット銀行にも違いありません。ただし、ネット銀行の場合は、web上で申込みなどを行い、メールや電話で連絡を取り、提出書類は郵送でやりとりすることになり、書類の記入も、見本などを見ながら自分で記入していきます。(書類を郵送せず、PCやスマホで申込み手続を完結することのできるネット銀行もありますし(不明な点は、コールセンターなどに電話して質問することもできます)

もちろん、店頭で手続きをする場合も書類の記入は申込者自身で行いますが、対面の場合は担当者に「○ページに書いてありますように・・・、あ、そこです、その下です」「書類のここにご記入を・・・、あ、違います、そのとなりです」というように、同じ書面を見ながらきめ細かく教えてもらうこともできますよね。「ここ、記入をお忘れですよ」とその場で教えてもらうこともできないので、一度郵送した書類が記入漏れで戻ってきて、再送しなければならない可能性もあります。説明書を読んだり、書類に記入したりするのが苦手な方の場合は、「店舗に行かずに手続きする」ことはデメリットに感じられるかもしれません。

一方、「説明書を読めばいいから、ひとつひとつ説明してもらわなくてもいい。書類記入も見本があれば大丈夫。わからないところだけ電話で質問できれば十分だ」というタイプの方なら、「店舗に行かない」ことはメリットになります。自分で書類を読み込み、書類を記入することが苦にならない場合には、店舗の営業時間や担当者のスケジュールを気にせずに、自分の都合に合わせて手続きを進められれば助かりますよね。

対面で相談できるネット銀行もある

なお、どのネット銀行にもフリーダイヤルの相談窓口が設けられているので、不明な点は電話で問い合わせることができます。さらに、最近は、対面で相談できる窓口やサービスを用意しているネット銀行も増えています。ネット銀行の住宅ローンに興味はあるがネットだけでのやりとりは不安、という方は、どんな形で質問できるか、近くに対面で質問できる窓口などがあるかどうかなどを、まず確認してみるとよいでしょう。

<表3 ネット銀行の対面相談窓口>

イオン銀行 イオンの各店舗に住宅ローン相談窓口あり
新生銀行 Skypeでの対面相談可能。住宅ローンセンター・店舗のテレビ電話でも対面相談可能
ソニー銀行 「コンサルティングプラザ(東京)」、銀行代理業者の相談窓口で対面相談可能
住信SBIネット銀行 専属銀行代理店ローンプラザや提携先店舗で対面相談可能
楽天銀行 Skypeでの対面相談可能。ARUHIの一部取扱店舗で対面相談可能
じぶん銀行 KDDI直営店での対面相談可能

自分が安心して手続きできる金融機関を選ぼう

このように、金利や手数料面でのメリットの大きいネット銀行の住宅ローンは、「自分のペースで手続きを進めたい」方にとっては利用しやすい半面、書類記入や手続きの際に担当者のフォローが欲しい方にとっては心細い面があるかもしれません。「わからないことがあっても、相談窓口に聞けば大丈夫」と思えるならよいのですが、「相談窓口があってもやっぱり不安」と思うなら、使い慣れた従来の金融機関の窓口を利用したほうが安心できるかもしれません。気になる金融機関の住宅ローンの金利・手数料を比較し、手続方法やサービス内容、相談窓口を確かめた上で、ストレスなく安心して手続できる住宅ローンを選んでください。

配信元:ARUHIマガジン

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