フラット35ってよく聞くけど、どんなローンなんだろう?
マイホーム購入を検討されている方の中で、住宅ローンのことがよく分からなくて悩まれているという方も多いのではないでしょうか。
日本で一番利用されている住宅ローンのフラット35は全期間固定金利型。その金利は融資実行日の月初に決まります。しかしこの金利、申し込みから実行までの間に金利が変動する可能性があるんです。
今回は、お得なタイミングでフラット35を借りるために、金利に影響する以下5つのポイントについて分かりやすく解説いたします。
- 金融政策は引き締めなら、金利は上がる
- 国内景気が良ければ、金利は上がる
- 円安のときは、金利が上がる
- 海外金利が高いと、日本の金利も上がる
- 北朝鮮などの有事で、金利が下がる
フラット35の金利のポイントは長期国債?!
フラット35は、他の住宅ローンと比較して審査が通りやすいため、多くの方が利用されています。
また、借入から返済まで最大35年間の長期に渡って金利が変わらないことも人気の理由です。決まった金額を返済していくので、毎月の返済計画を立てることができます。
ただし、フラット35を利用して家を買うときはずっと金利が変わらない分、借り入れるタイミングがとても重要になります。
まずは過去20年間のフラット35の金利を見てみましょう。今後の金利変動に関するヒントが隠されています。
フラット35の金利の傾向をチェックするなら、長期国債がカギです!
民間金融機関が住宅ローン利用者に貸すお金は、金融市場から調達しているものだからです。
そして、金融市場の長期金利を決めているのが長期国債の金利になっています。
そのため、フラット35の金利と長期国債の金利とが連動しているのです。
金利変動は景気によっても大きく変化します。例えば2016年前後はマイナス金利導入の影響もあり、フラット35も長期国債も共に金利が下がっています。
金利の変動は景気にも注目して予想してみましょう。
フラット35の金利が決まるタイミング
●フラット35を借りたとき金利が決まるタイミングは融資実行の時
フラット35の金利が決まるのは融資実行のタイミングなので、注意が必要です!
フラット35は申し込みから融資実行までスムーズにいっても40日程度かかります。だから金利の傾向を知っておくことが大切なんです。
フラット35、今後の金利はどうなる
住宅ローンの窓口 ONLINE内にある「ボーナス払い ダメ、絶対」「今の低金利時代に定期預金なんて勿体ない?ならば住宅ローンを繰上返済しよう」などの記事が大変好評な住宅ローンブロガーとして著名な千日太郎さん。
千日さんは自身のブログ『千日のブログ 家と住宅ローンのはてな?に答える』にて、2016年時点で2018年の金利予想を立てています。
- 団信加入1.38%程度
- 団信未加入1.18%程度
いえーる 住宅ローンの窓口 ONLINEでも、住宅業界のスペシャリストがフラット35の翌月金利を予想しているのでぜひチェックしてみてください。
しかし、住宅ローンに特別詳しくない人でも理解できる、フラット35の金利変動に影響を与えるポイントがあるのです!
そのポイントを押さえておけば、金利の傾向を判断する材料になります。
フラット35の金利を予想する5つのポイント
金融政策
日本銀行が金利を上げ下げすることで経済の安定を図ります。金融市場に直接関係するので、どのような施策が行われているか確認することが大切です。
金融政策が引き締められると住宅ローンの金利は上がり、緩むと金利は下がります。
国内景気と物価
好景気(物価上昇)の時は金利が上がります。一方、不況時(物価下落)は金利が下がります。
不況の時は金利が低いので家を購入しやすい条件が揃いますが、実際には給与が下がったりボーナスがカットされたりといった収入減も考えられます。
意外にも国内景気や物価と家の購入のしやすさはあまり関係ありません。むしろ、結婚や出産などといったライフイベントに合わせ、家の購入や住宅ローンを検討する人が多い傾向にあります。
結局は景気や物価とにらめっこするよりも、自分たちがマイホーム購入したいと思った時が買い時といえるでしょう。
外国為替
外国為替とはつまり、海外から見た円の価値のことです。例えば、円安になれば海外からの輸入品が高くなります。反対に円高になれば、輸入品は安くなります。
つまり、外国為替とともに物価が変動して、金利が変わってくるのです。
円安のときは金利が上がり、円高のときは金利が低くなります。
海外金利
海外の金利が高くなると、日本の安い金利でお金を借りようと考える人が増えてきます。その影響で日本の金利が上がると考えられています。逆の場合は日本の金利が下がります。
北朝鮮などの有事
いきなり北朝鮮と金利を並べられても、頭に「?」が浮かんできますよね。
実は、その核実験やミサイルが関係しています。
例えば、本当に日本にミサイルや核爆弾が落とされたらどうなりますか?
私たちの資産である、家もなくなってしまうかもしれません。ミサイルが落ちたとしても国債は壊れる心配がないので、買う人が多くなります。
その流れで国債が買われて、価格が上がります。そうすることで長期国債の利回りが下がり、連動している住宅ローンの金利も下がっていくんですね。
こうして国債が買われて、国債の価格が上がります。
それにより長期国債の利回りが下がり、連動している住宅ローンの金利も下がっていきます。
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フラット35の最新金利の調べ方
調べ方はとても簡単です。フラット35のサイト内から最新の金利を検索することができます。
フラット35は金融機関を仲介して融資を受ける住宅ローンであるため、金融機関によって金利が異なります。
最新の金利はフラット35のサイトで検索することができるので、そちらで調べてみましょう。
フラット35の基本から気になる情報までまるっと知りたい方は、こちらの記事も合わせてご覧ください。
金利動向はチェックしよう
今回は、金利変動を左右するポイントと最新の金利の調べ方を紹介しました。
これらを活用して、住宅ローンの金利を上手に予測しお得な借り入れを目指しましょう。
金利についてわからないことがあれば専門家に相談することが一番の解決法となります。
『住宅ローンの窓口ONLINE』でも住宅ローンのスペシャリストに無料で相談することが可能なので、気軽に相談してください。
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