基本的に住宅ローンの金利は毎月1日に発表されますが、事前に予測ができないものだろうかと考えたことはありませんか?
いえーる 住宅ローンの窓口 ONLINEを運営しているiYell株式会社では、大手住宅関連会社や金融機関出身者が多数在籍しています。
多くの人が利用する住宅ローンである【フラット35】を、iYell株式会社で社長室長を務める金子洋平がフラット35の来月の金利を予想しました。
住宅ローン業界のプロフェッショナル
金子洋平
SBIホールディングス株式会社入社後、SBIモーゲージ株式会社(現アルヒ株式会社)へ配属。
4店舗の支店長を経験した後、会社の要となるアライアンス業務、フランチャイズオーナー開拓などを担当。
現在はiYell株式会社の社長室長として金融機関との提携を担当。一般社団法人不動産テック協会の理事も務める。
今後の借り入れ、借り換え計画にお役立てください。
予想金利
フラット35
1.38%(前月比+0.08%)
フラット20
1.26%(前月比+0.08%)
予想理由
住宅金融支援機構が2022年1月21日に「第177回貸付債権担保住宅金融支援機構債券」を発表しました。
フラット35は機構債と非常に関りが深いのです。
機構債の金利が前月と比べてどのくらい上昇もしくは低下しているかがとても重要であり、フラット35の金利にその増減している金利を反映させたものが翌月のフラット35の金利になることが多いです。
機構債の金利は0.40%で、先月と比べると0.08%上がっています。
そのため、来月のフラット35の金利は1.38と予想します。
しかし調整の可能性アリ
実は今月のように機構債が前月と比べて0.08%アップしていることはめずらしく、2017年12月以降初めてのことなのです。
その期間で一番前月と比べてアップしていたのは、2019年12月17日に発表されたもので、+0.07%でした。
それを受け2000年1月のフラット35の金利は2019年12月の金利である1.22%の+0.07%、つまり1.28%かと思いきや、1.27%(前月比+0.06%)でした。
金利が下がる場合はそのまま下がることも多いですが、金利が上がる場合は調整が入る可能性がありますので、実際にはもう少し金利が低いかもしれません。
しかし、2022年2月の金利は上がると思って間違いないでしょう。
また機構債だけでなく、10年国債(長期国債)がフラット35の金利に大きく影響してきます。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
金利推移
以下のグラフは2018年1月から2021年10月までの期間のフラット35の金利推移です。
この期間では、2019年9月、10月の金利が最も低く、機構団信の借入期間が21年~35年の場合は1.11%でした。
また一番金利が高かったのは、2018年11月となっており、同条件では1.45%となっています。
フラット35に限らずですが、金利は一か月で大きくは変わらず、前月と比較して0.01%~0.04%の間で増減することが多いです。
- 一番金利が高い:2018年11月/1.45%
- 一番金利が低い:2019年9・10月/1,11%
前月から±0.01%~0.04%の間で増減することが多い。
住宅ローンは見直しが可能!
フラット35の金利でもわかるように、今は超低金利時代です。
毎月変動はありますが、自動車ローンなどと比べても圧倒的に低く1/3程度となっています。
ただ低い金利のタイミング借りたいと思っても、住宅購入のタイミングではなかなかローン選びまで手が回らないのではないでしょうか?
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