基本的に住宅ローンの金利は毎月1日に発表されますが、事前に予測ができないものだろうかと考えたことはありませんか?
いえーる 住宅ローンの窓口 ONLINEを運営しているiYell株式会社では、大手住宅関連会社や金融機関出身者が多数在籍しています。
多くの人が利用する住宅ローンである【フラット35】を、iYell株式会社で社長室長を務める金子洋平がフラット35の来月の金利を予想しました。
住宅ローン業界のプロフェッショナル
金子洋平
SBIホールディングス株式会社入社後、SBIモーゲージ株式会社(現アルヒ株式会社)へ配属。
4店舗の支店長を経験した後、会社の要となるアライアンス業務、フランチャイズオーナー開拓などを担当。
現在はiYell株式会社の社長室長として金融機関との提携を担当。一般社団法人不動産テック協会の理事も務める。
今後の借り入れ、借り換え計画にお役立てください。
1.60%(前月比+0.08%)
1.47%(前月比+0.08%)
2022年9月は今年初めて金利がやや下がったのもつかの間、10月の金利は、過去最高金利を更新する見込みです。
住宅金融支援機構が2022年9月16日に「第185回貸付債権担保住宅金融支援機構債券」を発表しました。
フラット35は機構債と非常に関りが深いのです。
機構債の金利が前月と比べてどのくらい上昇もしくは低下しているかがとても重要であり、フラット35の金利にその増減している金利を反映させたものが翌月のフラット35の金利になることが多いです。
機構債の金利は0.58%で、なんと先月から0.08%も上昇しています!
そのため、来月のフラット35の金利は1.60%と予想します。
しかし、2022年1月21日に発表された貸付債権担保住宅金融支援機構債券では、今回同様に前月から+0.08%表面利率が上昇しており、翌2月は前月と比べて金利が0.05%上がっていたことを考えると、0.08%ほどは上がらないかもしれませんが、1.5%台後半は堅いとおもわれます。
なお機構債だけでなく、10年国債(長期国債)がフラット35の金利に大きく影響してきます。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
上のグラフは、2018年1月から2022年9月までの期間のフラット35(機構団信)の金利推移です。
最も金利が低いのは、2019年9月と10月の1.11%です。
※借入期間が21年~35年の場合
今まで一番金利が高かったのは2018年11月の1.45%でしたが、2022年1月以降毎月金利が上昇し、2022年8月では1.53%と機構団信始まって以来の高金利を記録しています。
2016年前後の水準まで金利が上がっている状態です。
一方で変動金利は依然として低金利となっているため、固定金利と変動金利の金利差がさらに大きくなりました。
◎フラット35は2022年以降は毎月金利が上昇
◎変動金利は低金利が継続しているため、固定金利との金利差が大きくなっている
フラット35の金利でもわかるように、今は超低金利時代です。
毎月変動はありますが、自動車ローンなどと比べても圧倒的に低く1/3程度となっています。
ただ低い金利のタイミング借りたいと思っても、住宅購入のタイミングではなかなかローン選びまで手が回らないのではないでしょうか?
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