住宅を購入する場合、多くの人が住宅ローンを検討しますが、デイトレーダーや自己破産をしたことがある人は、銀行に相談しても多くの場合、審査に通りません。なぜ審査に通らないのか、審査に通る方法はないのか、住宅ローン審査のしくみについてみていきましょう。
デイトレーダーや自己破産の経験がある人は住宅ローンを組むことが難しいと言われています。その理由は、銀行の審査基準にあります。
住宅ローン審査の可否は、完済時年齢、年収、安定性、返済負担率、担保評価、個人信用情報などをもとに総合的に判断されます。
デイトレーダーの場合、年収が高くても審査に通りません。
その理由は、収入が安定しているとみなされないからです。たとえ、サラリーマンより収入が多かったとしても、返済能力としてなかなか認められません。住宅ローンは長期にわたりますので、その間収支がプラスであり続けられるとは限らないとみなされるからです。
参考:住宅ローンは個人事業主(自営業・フリーランス)でも借りられる。確定申告前に要チェック
一般の銀行で住宅ローンの審査が通らなかった場合でも、ローンを組んでの住宅取得を諦めることはありません。そんな時は、住宅ローン融資に特化したノンバンク系の金融機関を利用するという選択肢が残されています。
ノンバンク系の金融機関では、それぞれ独自審査による住宅ローン商品を提供しています。代表的なところでいえば、「三井住友トラストL&F」です。
「三井住友トラストL&F」では、一般のローン審査に加えて、面談による審査が導入されています。銀行の場合、年収や勤続年数などの審査項目に対して得点を付けるスコアリングによって判断されることが多いため、スコア以外の事情は考慮されません。しかし、独自審査であれば、個々の事情を加味して、総合的な判断を行ってくれるのです。そのため、収入が高額でも安定した収入とみなされないデイトレーダーや自己破産をしたことがある人にも門戸が開かれています。
このほか、自己破産歴がある場合にも、「三井住友トラストL&F」では住宅ローンが利用できる可能性があります。
信用情報に延滞や事故情報がある、いわゆる金融ブラックや自己破産歴がある場合、全国銀行個人情報センター(全銀協)の情報保管期限である10年間は銀行の住宅ローンやフラット35の審査を通すことは困難です。しかし、「三井住友トラストL&F」ではこのような金融ブラック属性の場合でも相談を受け付けており、直近数年の本人の履歴に問題が見当たらない場合には融資が受けられる場合もあります。
全銀協に加盟していないノンバンクなどの金融機関では、個人信用情報機関のCIC(*1)およびJICC(*2)の情報を参照します。CICとJICCから事故情報から消える5年間が経過した後に、一定期間クレジットカードなどの支払実績が正常に行われている場合には、収入や返済比率などの属性によって審査に通ることは十分に可能です。
*2:JICC
加盟する会員会社から登録される信用情報を、管理・提供することで、消費者と会員会社の健全な信用取引を支える機関です。消費者がクレジットやローンなどを利用する際、会員会社は消費者の信用力を判断するために信用情報機関に登録されている消費者の信用情報を確認しています。(JICCのHPより抜粋)
またその他に住宅ローンを組みにくい場合として、親族間売買が挙げられます。
第三者を通していないため、売買価格が適正でない可能性もあり、売買取引自体が懸念材料とされるからです。
住宅ローンとして借りた資金が住宅取得目的以外に利用されることも想定されるため、銀行としてはリスクが大きく、審査が厳しくなることが多いのです。さらに、銀行は融資の際に、信用保証協会を利用しますが、親族間売買の場合、保証会社からの保証が規定により受けられないという問題もあります。
そういった場合も、面談で審査を行う三井住友トラストL&Fなら審査に通る可能性があるのでお勧めです。なお、必ずしも売買という形を取らなくても良い場合は、相続や贈与で行う方が効率的です。
銀行の住宅ローンの審査に落ちてしまう場合でも、ノンバンク系金融機関の住宅ローンであれば利用できる可能性があります。属性的に難しい事情がある場合には、個々の事情を考慮してくれるノンバンク系金融機関に相談してみてはいかがでしょうか。
文:mu
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