フラット35は住宅金融支援機構が提供する住宅ローンです。様々な金融機関が取り扱っていることから、一度は耳にしたこのとある方も多いのではないでしょうか。
融資手数料の違いこそあるものの基本的な内容は変わらず、さらには融資限度額も全員一緒。しかし、融資可能金額は各個人によって異なるというのがフラット35の特徴です。
そこで今回はフラット35の融資可能金額について、いえーる 住宅ローンの窓口 ONLINEのインターンが住宅ローンスペシャリストの赤神に質問をしてみました。
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フラット35はいくらまで融資してくれるのか
フラット35には共通の融資上限金額があると聞いたのですが、それはいくらなのですか?
フラット35の融資金額の上限は8,000万円と決められていますね。
それは誰でも上限額いっぱいまで借りることができるのでしょうか?
申し込みする人(借主)の状況によって、上限金額は変わります。
具体的に、どういった状況の差で上限額が変わってしまうのか教えてください。
例えば、Aさんは何もローンを組んでおらず、Bさんは別のローンを組んでいるとします。
仮に2人とも融資希望額が同一で、年収も同じ400万円だった場合、別のローンを組んでいるBさんの方が融資上限金額が低くなります。
Bさんは他のローン返済がある分、返済比率がAさんよりも高く、返済不履行リスクが高まるためでしょうね。
仮に2人とも融資希望額が同一で、年収も同じ400万円だった場合、別のローンを組んでいるBさんの方が融資上限金額が低くなります。
Bさんは他のローン返済がある分、返済比率がAさんよりも高く、返済不履行リスクが高まるためでしょうね。
なるほど。他のローン返済や返済比率が関わってくるんですね。
フラット35融資金額について知りたいこと
ちなみに、融資金額の上限は年収に左右されるのでしょうか?
借主の年収は、フラット35の融資金額の上限を決める審査項目の一つです。
平成19年10月1日までは、借主の年収に関する条件を300万円未満から700万円以上までといったように、細かく条件を設けていました。
平成19年10月1日までは、借主の年収に関する条件を300万円未満から700万円以上までといったように、細かく条件を設けていました。
どうやって融資可能な金額を計算しているのか
「平成19年10月1日までは…」と前置きをしているということは、現在は違う条件なのでしょうか?
その通りです。
現在は条件も簡易化されており、申込者の年収に占める年間合計返済額の割合(返済比率)が、年収が400万円未満(〜399万9999円)の場合は30%以下、400万円以上(400万円~)は35%以下という条件になりました。
現在は条件も簡易化されており、申込者の年収に占める年間合計返済額の割合(返済比率)が、年収が400万円未満(〜399万9999円)の場合は30%以下、400万円以上(400万円~)は35%以下という条件になりました。
現在はこの条件内の金額であれば、借り入れが可能ということですね。
借入額として多いケース
融資金額の上限は8,000万円ですが、実際にフラット35で住宅ローンを組まれている平均金額はどのくらいなのでしょうか?
住宅のタイプによって変わりますが、首都圏で新築なら約4,000万円、中古なら約3,000万円が、フラット35での住宅ローンで多い金額ですね。
フラット35の借入上限
借入上限を知るのであれば、フラット35の公式サイトにあるローンシミュレーションを参照してみてください。自身の年収でいくら借りることができるか計算できます。
参考:フラット35「年収から借入可能額を計算」
今アルバイトで稼いでいる年収で計算してみたのですが、僕はまだ家は買えなさそうです…。
ハハハ、まぁ都内では難しいでしょうね。
社会人になってからフラット35を組めるように、今から頑張ります!!
新規借り入れのシミュレーション
実際に具体的な数字を用いてシミュレートしてみましょうか!
年収400万円から条件が変わるので、年収400万円と年収800万円で比較してみるのはいかがでしょうか?
そうですね!
では、その2つの条件でシミュレートしましょう。
では、その2つの条件でシミュレートしましょう。
年収400万円
フラット35の金利は2パターンあり、9割融資の場合は1.4%、そして10割融資の場合は1.840%となります(共に平成30年2月金利)。今回は両方の金利でシミュレートします。
この条件でシミュレーションを行うと、9割融資の場合は3,871万円まで借りることが可能で、約4,300万円の物件が購入できます。10割だと3,610万円借りて同額の物件が購入することが可能ですね。
年収800万円
9割融資で7,743万円借りることが可能で、約7,829万円の物件を購入することが可能です。10割だと7,221万円借りて同額の物件が購入することが可能ですね。
フラット35の基本から気になる情報までまるっと知りたい方は、こちらの記事も合わせて読んでみましょう。
融資可能金額を把握して住宅ローンを検討しよう
融資可能金額が分かれば、いくらの住宅が購入できるか把握できて物件が探しやすくなりますね。
ちなみに今回行ったシミュレーションは、細かい条件から割り出しているものではないので注意してください。
自身の経済状況によっては、上限より低い金額しか融資してもらえないことがあるので、考慮しましょう。
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