Vol.1 では、シングルマザーのAさんに購入に至るまでの経緯や借入先の決め手など、リアルなお話を伺いました。
シミュレーションでは予想外のうれしい結果が出て、条件に合う理想のマイホームも手に入れることができ大満足!
そして今回は、住宅購入した際に受けた親御さんからの援助やシングルマザーの援助についてたくさん質問してきました!
裏技もあるので要チェックです!
CONTENTS
親御さんからの援助
家を購入するにあたって、親御さんから援助を受けたという話を聞いたのですが本当ですか?
そうなんです。父から住宅ローンの約半分を負担してもらいました。
優しいお父さんですね!
それについてはひと悶着ありまして・・・。この話はまた後ほどしますね。
贈与税がかかってしまう・・・?
ところで、”贈与税”という言葉を聞いたことがありますか?
なんとなく・・・。お金が贈与されたときにかかる税金のことですよね?
その通りです!110万円以上のお金が贈与された時、その贈与額に応じて納めないといけない税金を贈与税と言います。
あれ!?ということは・・・。Aさんがお父さんにお金を負担してもらうのにも、贈与税がかかってしまいませんか?
何千万というお金を父に出してもらうことになるので、本来なら贈与税がかかってしまいます。本来なら、ね。
贈与税とは、個人から財産をもらったときにかかる税金のことです。
1年間に110万円以上のお金が贈与されると、その贈与額に応じて税金を納める必要が出てきます。
贈与税として支払わなければいけない金額は、以下の式で計算可能です。
贈与財産額ー110万円(基礎控除額)×税率ー控除額=贈与税額
税率は贈与される財産の合計金額によって変わります。(表参照)
基礎控除後の課税価格 | 税率 | 控除額 |
200万円以下 | 10% | なし |
400万円以下 | 15% | 10万円 |
600万円以下 | 20% | 30万円 |
1000万円以下 | 30% | 90万円 |
1500万円以下 | 40% | 190万円 |
3000万円以下 | 45% | 265万円 |
4500万円以下 | 50% | 415万円 |
4500万円超 | 55% | 640万円 |
例えば1000万円の贈与を受ける場合、(1000万-110万)×0.3-90万=177万円の贈与税を支払わなければなりません。
贈与税がかからない裏技!?
Aさんの「本来なら贈与税がかかる」という言葉がひっかかるのですが・・・。
実は今回、父から援助は受けるけど贈与税はかからないように手続きすることができたのです。
え!一体どんな裏技を使ったのですか!?
裏技というほどでもないかもしれませんが・・・。
両親や配偶者から援助をしてもらう場合、住宅ローンの支払いに関しても、1年間で110万円を超える分の金額については贈与税がかかります。
しかし、それは不動産登記が購入者の単独名義だった場合の話です。
両親や配偶者から援助をしてもらう場合、住宅ローンの支払いに関しても、1年間で110万円を超える分の金額については贈与税がかかります。
しかし、それは不動産登記が購入者の単独名義だった場合の話です。
住宅ローン用語解説
不動産登記:土地や住宅を購入したとき、それらの所在地や所有者などを記載すること。
それが贈与税と何か関係があるのですか?
本来なら、購入する家の不動産登記は私の名義のみで登録しますよね?でも、今回はそこに父の名義も記載しました。
そうすることで、購入した家は私のものであり、父のものでもあるという状況を作ることができたんです!
そうすることで、購入した家は私のものであり、父のものでもあるという状況を作ることができたんです!
なるほど、つまりお父さんは自分の買い物に対してお金を支払ったことになるのですね!これなら贈与税もかからない!
その通りです。結果的に贈与税を支払うことなく援助を受けることができました。
不明点はプロに聞こう!
この裏技については前からご存知だったのですか?
知りませんでしたね。不動産屋の方に「どうすればいいですか?」と相談しました。最終的には税理士さんに詳しい話を聞いて、これなら大丈夫という方法を教えてもらいました。
不安なことは、税理士さんのようなプロの方に相談すると安心ですね!
シングルマザーの援助はある?
シングルマザーが住宅ローンを組む際に利用できる手当てなどがあれば教えてほしいです。
住宅ローンにおいては、シングルマザーだからといって特別な手当てはありません。
そもそも、住宅ローンは夫婦であろうと旦那さんだけでローンを組むことも多いので、独身とか既婚とかは特別関係ないんです。
シングルマザーを支援してくれるのは、住んでいる市区町村が提供している子育て支援制度などですね。
そもそも、住宅ローンは夫婦であろうと旦那さんだけでローンを組むことも多いので、独身とか既婚とかは特別関係ないんです。
シングルマザーを支援してくれるのは、住んでいる市区町村が提供している子育て支援制度などですね。
なるほど!住宅ローンに関してはないけど、子育て支援として市区町村が援助してくれるんですね!
東京に出てくるときに調べてきましたが、都内23区が提供している子育て支援に関する制度はほとんど同じでした。
- 児童手当
- 児童育成手当
- 児童扶養手当
- 医療費の助成
- 都営の電車無料券
- 児童扶養手当証明書をもっていると水道料金が申請すると割引が入る
- 粗大ごみを持っていってもらうときに割引が入る
などなど……たくさんありますが手続きがめんどくさいので私はやらないかな(笑)
たくさんありますね!けど、手続きが面倒だとなかなか実際に利用するまでに至らないですよね…。
そうなんです。でも、もし「シングルだけどそんなの知らなかったわー」とかこれからシングルになる予定の人とかは、おそらくどこの地域が子育て支援に手厚いかなどは先に調べたほうがいいと思います。
まとめ
今回は、
- 親御さんからの援助
- 贈与税回避術とは?
- シングルマザー援助について
をお送りしました。
シングルマザーならではの援助や贈与税は見逃せないポイントですね。
また、贈与税の計算式は知っておくと便利です!
贈与財産額ー110万円(基礎控除額)×税率ー控除額=贈与税額
<次回予告>
そして次回は…
- 借り入れを終えての感想
- 両親への説得
- これから家の購入を考えている人へのアドバイス
これらについて、借り入れ続編をお送りします!