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住宅ローンを完済する為に大切なこと|ザク男爵の楽しく学べる住宅ローン講座vol.7

マイホーム購入や子育て、ワークスタイルに関する情報を『辛い人生がちょっとだけ「楽」になるスパイスを、あなたに。』というテーマで発信するブログ「ザク男爵プレゼンツ」を運営するザク男爵。
自身が建売住宅を購入した経験を元に、専門用語を避けながら住宅ローンの基本についてシリーズで解説していただきます。(いえーる 住宅ローンの窓口 ONLINE編集部)

vol.1:住宅ローンって何?初心者目線で優しく解説!
vol.2:家を買うと得する?知って得する住宅ローンの税制優遇!
vol.3:どの銀行も同じと思ってない?住宅ローンの選び方を解説!
vol.4:素人でもよく分かる、住宅ローン金利の選び方
vol.5:住宅ローンが年収の6倍でも返済が楽な理由と借りる上で大切なこと
vol.6:手続きは?必要なものは?建売住宅の契約後の流れを徹底解説!

こんにちは、年収300万で建売住宅を買ってしまった、ザク男爵でございます。
さて、突然ですが、あなたは次の数字が何か分かりますでしょうか。

「平均14.4年」

・・・実はこれ、住宅ローンを完済するまでの平均年数なんです。(住宅金融支援機構 2016年度民間住宅ローンの貸出動向調査結果)
住宅ローンは苦しいイメージがある一方で、なんと家を買ってから14年で皆さん完済しているみたいですね。
「そんなバカな!」と言いたくもなりますが、では一体どうやったら住宅ローンを14年で完済することができるのでしょうか。
今回は住宅ローンを賢く完済する為に必要なことをご紹介させて頂きたいと思います!

住宅金融支援機構
民間住宅ローンの貸出動向調査

14年での完済は、繰上返済が必須。

まず大前提ですが、住宅ローンを14年で完済するには、繰上返済が必要不可欠でございます。
繰上返済とは、毎月住宅ローンの支払い額とは別に、まとまったお金を支払うことです。
繰上返済をすることで、住宅ローンの元金(借りたお金)が減ることに加え、返済する利息も少なくなるメリットがあります。
つまり繰上返済は、すればするほど返済が楽になる、完済へのサクセスロードなのです。
繰上返済には、次の2つのやり方があり、状況に応じて使い分けることが大切です。

利息を大きくカットする、期間短縮型。

期間短縮型は、毎月の返済額を同じにする変わりに、返済期間を短くする繰上返済です。
返済期間を短くすることで、利息を大きくカットし、返済総額を大きく減らすことができます。
返済期間を短くすることで、完済までの距離をぐっと近づけることができる方法です。

手持ちの現金を安定させる、返済額軽減型。

返済額軽減型とは、返済期間は変わりませんが、その分毎月の返済額が低くなる繰上返済です。
毎月の返済額を減らすことで、手元の現金を増やし、将来のマネーリスクに備えることができます。
住宅ローンが苦しい、将来の出費に備えたいという方にお勧めな繰上返済です。

ただし、住宅ローン控除期間は繰上返済しない。

住宅ローン完済には必要不可欠な繰上返済ですが、家を買ってから10年間は繰上返済はしない方がいいでしょう。それは住宅ローン控除の優遇措置があるからです。
住宅ローン控除は、住宅ローンの残高に対して、1%(最大)の税金が戻ってくる(安くなる)制度です。
つまり、うっかり繰上返済をしてしまうと、戻ってくる税金が少なくなってしまうのです。
ですので、家を買ってから10年間は繰上返済のお金ができても、それは手元に残しておいた方が賢明でございます。そして住宅ローン控除の期間が終わったときに、どさっと返済する。
これがお得に賢く返済する方法であります。

家を買うと得する?知って得する住宅ローンの税制優遇!|ザク男爵の楽しく学べる住宅ローン講座vol.2

繰上返済するには?

さてさて、住宅ローンを14年で完済するには繰上返済が必要不可欠になりますが、ここで問題になるのが、「どうやって繰上返済の資金を準備するか」、でありますよね?
繰上返済の資金を準備するには、次の方法がお勧めでございますよ。

ボーナスで繰上返済

繰上返済の資金を作る簡単な方法は、ずばりボーナスです。会社からもらったボーナスを、そのまま銀行にお渡しするだけで、とても簡単に繰上返済することができるのです。
さすがにボーナス全額を繰上返済に充てる必要はありませんが、少なくともその1部は繰上返済に充てたいところですね。
1回のボーナスにつき10万円充て込むとしても、夏・冬合わせて20万円。5年間繰り返すだけで、100万円の繰上返済の資金になりますね。ご立派な金額ではありませんか。

節約して繰上返済

繰上返済をする方法で、最も簡単な方法はボーナスですが、実は最も多くの方が繰上返済の資金を作った方法は、「節約」だったりします。(住宅支援機構 2016年度民間住宅ローンの貸出動向調査結果)
なんだかすごく地味な回答にテンション下がりますけど、やっぱり大切なんですね。節約って。
節約と聞くとすぐに「我慢」の2文字が脳裏に浮かびますが、節約で大切なのは我慢ではなく、「メリハリ」でございます。
自分の好きなこと、お金を使いたいことを明確にし、それ以外ではお金を使わない。お金の使い方にメリハリをつけることで、無駄なお金をカットすることができます。
1つ1つは小さな金額ですが、塵も積もれば巨額の富となる。そうして家を買った皆様は、14年の短期間で住宅ローンを完済していらっしゃるのですね。マジでリスペクト致します。

退職金で繰上返済

また退職金も繰上返済の資金として有効です。退職時にまとまったお金が支給されるので、それを利用してどかっと返済する方が多いようです。
しかし退職金は本来、老後の資金として支給されているもの。「住宅ローンを完済してすっきりするから」という理由で、むやみに繰上返済に回すのは危険です。
やはり、それまでのボーナスや節約での繰上返済をしながら、退職金の一部で繰上返済をする。そしてあわよくば完済する・・・。なんてプランがベストでございましょう。

家を買った後のマネ-プランを

「住宅ローンを14年で完済するには、とにかく繰上返済が有効だ。」
そう思っていると、頭の中が繰上返済一色になってしまいます。しかし繰上返済ばかりしていると、手元の現金が不足して、思わぬトラップにハマってしまうかもしれません。
だから住宅ローンを完済する為には、家を買った後のマネープランをしっかり考えることがとても大切になります。

家の修繕費

まず考えなくてはいけないのが、家の修繕費です。
家は買ったら終わりではなく、家は常に定期的なメンテナンスを必要としています。屋根や外壁は10年後に再塗装が必要(30万円~)ですし、床下の防蟻処理(白アリ予防)も5年に一度必要(10万円~)になります。
※いずれも家の広さ、グレードによって金額は異なります。

またマンションの場合では、住宅ローンとは別に毎月修繕費を支払うことになりますし、築10~15年頃に発生する大規模改修の費用負担もあります。
つまりですよ、あまり考えたくないですが、家を買ったら住宅ローンを返済しながら、家の修繕費用を支払う(積み立てる)ことになるのです。
繰上返済の資金を捻出するのもいいですが、頭の片隅には必ず家の修繕費のことを覚えておいて下さいませ。

教育費

さらに考えなくてはいけないのが、子どもの教育費ですね。
家を買ったタイミングにもよりますが、子どもが小さいうちに家を買ったのなら、教育費は右肩上がりに増えて行くでしょう。
住宅ローンを14年で完済するのも結構ですが、増え続ける教育費にも対応しなくてはいけません。繰上返済をする一方で、教育ローンを借りては本末転倒ですからね。
子ども1人の教育費は、幼稚園から大学まで全て公立なら1000万円、全て私立なら2500万円かかると言われる時代でございます。住宅ローンの繰上返済するときは、教育費のピークを避けることが重要です。

老後資金

また家を買った当初は想像もつきませんが、今はバリバリ働いていても、やがて定年退職をして年金暮らしとなる老後生活が待っています。
老後生活に必要な資金は、1人当たり3000万円、4000万円必要だと言われております。これはどんな老後生活を送るのか、そして何歳まで生きるのかによって、金額は大きく変わってきます。
しかし「3000万円も準備しろ!」と言われても、正直、不安でしかありません。
ちなみに私は先日会社員を辞めて独立してしまいましたので、完全に退職金は夢と消えてしまったのです。老後が200%不安でございます。
しかしだからこそ、不安を原動力にして、今からしっかり準備していかねばならないのですね。具体的な老後の資金の準備としては、

・住宅ローンを完済する。
・教育費を終わらせる。
・貯金を早く始める。
・資産運用する。

などの方法があります。
特に重要になってくるのが、住宅ローンを完済しておくことではないでしょうか。定年退職後に住宅ローンの返済がないだけで、かなりゆとりある老後生活が送れるでしょう。
また貯金を早く始めることも重要。年間100万円の貯金でも、20年間で2000万円、30年間で3000万円。塵も積もれば巨額の富・・・ですね!
ではどうしたら住宅ローンを早くに完済し、貯金を早く始められるかと考えると・・・やはり行き着くのは、「節約」、なんですよね。しつこくて申し訳ないんですが。
家を買うことは、老後資金を考え始めるスタート地点でもあります。これからのマネープランをしっかり考えて、計画的にお金を使いたいところですね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は住宅ローンを賢く返済していく為に必要なことをご紹介させて頂きました。
住宅ローンの完済には、やはり繰上返済が最も有効です。そして繰上返済をする為には、住宅購入後のマネープランをよく考えること、そして日々の節約が何よりも大切ということであります。
塵も積もれば巨額の富。住宅ローンの平均完済年数14年を目指して、今日から頑張っていきましょう!

文:ザク男爵

【ザク男爵の楽しく学べる住宅ローン講座】
vol.1:住宅ローンって何?初心者目線で優しく解説!
vol.2:家を買うと得する?知って得する住宅ローンの税制優遇!
vol.3:どの銀行も同じと思ってない?住宅ローンの選び方を解説!
vol.4:素人でもよく分かる、住宅ローン金利の選び方
vol.5:住宅ローンが年収の6倍でも返済が楽な理由と借りる上で大切なこと
vol.6:家を買っても余裕、住宅ローン返済が楽々な3つのコツ

【年収300万円で家を購入した、ザク男爵の建売マニア】
vol.1:3ステップで理解する建売住宅購入の流れ
vol.2:建売住宅の賢い選び方と4つの注意点。性能・保証内容を重視しよう
vol.3:結局いくらかかるの?建売住宅の諸費用あれこれ
vol.4:初めて内覧会に行く前に知りたい、建売住宅の内覧会9つのチェックポイント
vol.5:建売住宅購入で失敗しない為に、契約前にやるべき6つのこと
vol.6:手続きは?必要なものは?建売住宅の契約後の流れを徹底解説!
vol.7:「家は買えない」と諦めていた私が建売を買った理由と買ってよかったこと

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