家本体の値段を安くする。
また住宅ローンの返済を楽にする為には、家本体の値段を安くすることも大切です。家の値段を安くできれば、その分住宅ローンの返済は楽になります。
家の値段を安くする為には、次のことに着目してみましょう。
必要なものを・必要なときに・必要なだけ買う。
家本体の値段を安くする。
これは何も「安い家で十分だ、安い家を買え!」という訳ではありません。いいんですよ、あなたの好きな家を買って。でもこれだけは知っておいて欲しいのです。それは、家を買う時は「必要なものを・必要なときに・必要なだけ買う」ということです。
これを聞いたあなたは、「何それ?当り前でしょ!」と思ったかもしれません。確かに当たり前のことですが、こと住宅購入に限って言えば、これが全然なってないのですよ。
だってほら、新築で家(もしくはマンション)を買うことをイメージすると、もう完全に出来上がった家をイメージするじゃないですか。オシャレな家具があって、カーテンがキレイで、照明が美しくて、家電も最新で、コーヒーメーカーがあって、床暖房もあったりして。家の外構(エクステリア)もキレイに整備されている。・・・そんな新築をイメージしてませんか?
しかし家を買う段階で、完全に出来上がっている家である必要なんてないのですよね。
入居してすぐは使わない部屋だってありますし、家具・家電は入居してからじっくり選べばいいんです。言ってしまえば照明などのインテリアも、入居してからで間に合います。必要なものを、必要なときに、必要なだけ買うようにすれば、家本体の価格は驚くほど安くなるんですよね。
実際私が買った建売住宅は、土地建物付きで2,000万という驚異的な値段でした。もちろん、土地の値段も安かったですが、それ以上に家に何もついてなかったんですよね。カーテンも照明もエクステリアも。だから安かったんです。家本体の値段を抑えられれば、その後の住宅ローン返済はぐっと楽になります。
まずは住宅ローンを返済してみて、それから必要なものをどうするか考える。このやり方がとてもお勧めです。
値引きは必ず契約前に。
忘れてはいけないのが、契約前の値引きです。3%、5%の値引きでも、家本体の値段が高いので、かなりの値引き額になります。また重要なのは、「値引きは必ず契約前にする」、ということですね。契約する前でなければ、ハウスメーカー・不動産会社は、値引きに応じてくれませんよ。
それは契約する前と契約した後では、あなたの身分が変わってしまうからです。契約する前は「お客様」。しかし契約した後では「ご契約者様」になってしまうのです。「お客様」と「ご契約者様」。これは言葉の違いだけでなく、その扱いも明確に区別されます。
「お客様は、家を買ってくれるかもしれない人」であるのに対し、「ご契約者様は、家を買ってくれた人」。つまり契約をした段階で、「お買い上げありがとうございます」と言われる立場なのです。契約してしまったら、その値段がひっくり返ることは難しいでしょう。だから値引き交渉は、必ず契約前にする必要があります。でも分かりますよ、契約前に値引きのことを切り出したら「セコイ奴だ!」、て思われそうですものね。
しかし値引きのチャンスはそこしかないのです。あなたが値引き交渉で勝ち取った金額は、今後35年間ずっとついてきます。家族の命運をかけて、値引きを勝ち取りましょう。
銀行、金利を徹底的に選ぶ。
そして住宅ローンの返済を楽にする為には、「銀行・金利を選ぶこと」がとても大切です。それも、徹底的にです。家作り、物件探しは、とても忙しいものです。家の仕様、デザインを決めたり、工期・納期を確認したり。
そんな忙しい状況だと、金利のことまで頭が回らないのですよ。それでハウスメーカー・不動産会社が提携している銀行から、住宅ローンを借りてしまうのですよ。担当者も信頼できる人だし、まあ、いいかと。しかしいざ住宅ローンの返済が始まると、借りた金利が「実は高かった」ということに気がつくのですよね。そして後悔するのです。「なぜあのとき、もっと選ばなかったのだと」。
かくいう私も、住宅ローン選びで失敗した一人です。家を買ったとき、ハウスメーカーと提携していた地方銀行から借りたのですけどね。フタを開けてみたら、低くなかったんですよ、その金利が。
で、私はその後、金利の低いネット銀行に手数料50万円を払って借換しました。あのときの自分に会ったら、渾身の力を込めてブン殴りたいですね。しかし家作り、物件探しが本格的に始まってしまうと、クソ忙しくて金利のことなんて考える暇がないのも事実です。そこでお勧めしたいのが、物件を探す前に事前に住宅ローンの相談を受けてみることですね。事前に相談することで、頭が冷静な状態でしっかり金利・銀行を選ぶことができるのです。
[参考]
不動産サイトで家を探す前に!住宅ローン相談を受けるべき理由
まとめ!
いかがでしょうか。せっかく家を買うのですから、家を買った後の暮らしだって120%楽しみたいですよね。住宅ローンに消耗する毎日なんてイヤでございます。
特に大切なのは、家本体の価格を抑えることではないでしょうか。今必要ではないものは、無理して今買わない。そうすることで、家本体の値段は驚くほど安くなりますよ。また事前に住宅ローンの相談を受けることで、金利・銀行選びでの失敗は確実に減るでしょう。ぜひ家を買うときのご参考にして頂ければ幸いです。
それではまた!
文:ザク男爵
【ザク男爵の楽しく学べる住宅ローン講座】
vol.1:住宅ローンって何?初心者目線で優しく解説!
vol.2:家を買うと得する?知って得する住宅ローンの税制優遇!
vol.3:どの銀行も同じと思ってない?住宅ローンの選び方を解説!
vol.4:素人でもよく分かる、住宅ローン金利の選び方
vol.5:住宅ローンが年収の6倍でも返済が楽な理由と借りる上で大切なこと
【年収300万円で家を購入した、ザク男爵の建売マニア】
vol.1:3ステップで理解する建売住宅購入の流れ
vol.2:建売住宅の賢い選び方と4つの注意点。性能・保証内容を重視しよう
vol.3:結局いくらかかるの?建売住宅の諸費用あれこれ
vol.4:初めて内覧会に行く前に知りたい、建売住宅の内覧会9つのチェックポイント
vol.5:建売住宅購入で失敗しない為に、契約前にやるべき6つのこと
vol.6:手続きは?必要なものは?建売住宅の契約後の流れを徹底解説!
vol.7:「家は買えない」と諦めていた私が建売を買った理由と買ってよかったこと
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