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素人でもよく分かる、住宅ローン金利の選び方|ザク男爵の楽しく学べる住宅ローン講座vol.4

マイホーム購入や子育て、ワークスタイルに関する情報を『辛い人生がちょっとだけ「楽」になるスパイスを、あなたに。』というテーマで発信するブログ「ザク男爵プレゼンツ」を運営するザク男爵。
自身が建売住宅を購入した経験を元に、専門用語を避けながら住宅ローンの基本についてシリーズで解説していただきます。(いえーる 住宅ローンの窓口 ONLINE編集部)

vol.1はこちら:住宅ローンって何?初心者目線で優しく解説!
vol.2はこちら:家を買うと得する?知って得する住宅ローンの税制優遇!
vol.3はこちら:どの銀行も同じと思ってない?住宅ローンの選び方を解説!

こんにちは、年収300万で建売住宅を買ってしまった、ザク男爵でございます。

住宅ローンで迷うのが、「金利」ではないでしょうか。
金利の種類は星の数ほどあるので、「どれを選んでいいのか、さっぱり分からない」のが正直なところ。
しかしとは言っても、適当に選んでしまっては、あとから後悔しそうでイヤであります。
では住宅ローンの金利は、どうやって選べばいいのでしょうか。今回は借金をしたことのない方でも分かりやすいように、優しく解説して参りたいと思います!

金利の重要性

普段借金をしない人にとって、金利とは遠い別世界の住人のようなもの。いくら「金利が重要!」と言われても、その重要性はピンとこないのですよね。
しかし金利は本当に重要なのですよ。それは次の3つの理由があるからです。

1.毎月の支払額が変わる。

住宅ローンで金利が重要なのは、金利によって毎月の住宅ローンの返済額が変わるからです。
同じ住宅ローンの金額を借りたとしても、選ぶ金利によって、毎月の返済額が変わります。
・・・え?「そんなの知ってる?当然でしょ!?」とおっしゃるのでしょうか。そうでありますか、ですが住宅ローンの金利でどれくらい支払いが変わるか、ご存じでしょうか?

例えば、3,000万の住宅ローンを金利の低い変動金利と、金利の高い固定金利で借りた場合を比較してみましょう。

・変動金利(0.5%):77,875 円/月
・固定金利(1.5%・35年固定):91,855 円/月

なんと、13,980円も毎月の支払い額が変わるではありませんか。
仕事終わりのご褒美に100円のプリンを我慢しているのに、金利が変わるだけでこんなにも支払う金額が変わるとは。
・・・金利、恐るべしでございます。

2.将来、トータルで支払う金額が変わる。

毎月の支払い額が変われば当然の話ですが、金利が変わると、トータルで支払う金額も変わります。
先程の例(3,000万の住宅ローン)でお話させて頂きますと、完済までに支払う総額は、

・変動金利(0.5%):32,707,560 円
・固定金利(1.5%・35年固定):38,579,007 円

・・・なんでしょうか、これは。変動金利では3,270万しか払っていないのに、固定金利では3,858万も払っているではないですか。600万も多く払っているとは何事でしょうか。もはやプリンの騒ぎではありません。
住宅ローンは完済までがとにかく長いので、返済総額の差額は大変なことになってしまうのです。塵も積もれば何とやらでございます。

3.金利上昇のリスクが変わる。

と、ここまで聞くと「一番低い金利を選べばいいのね!」と思いますよね。
でもご注意下さいませ。選ぶ住宅ローンの金利によって、金利が上昇するリスクが変わるのです。
「リスク」という言葉を聞くと、ノーリスク・ノーリターンな人生を心がけてきた私は変な汗をかいてしまうのですが、金利上昇のリスクとは一体何でしょうか。

金利上昇のリスク、それはつまり、「将来、金利が上がって、返済額が増える」ということです。
住宅ローンを借りてから金利が上がることで、当初よりも返済額が増えるということです。
もしちょっと背伸びして借りた住宅ローンであれば、金利が上昇して返済額が増えたときに家計が耐えられない・・・。なんてこともあり得る話なんですね。こわいこわい
選ぶ住宅ローンの金利によって、金利上昇のリスクが変わってきます。だから、ただ「金利が低いから」というだけで金利を選ぶのは危険なのでございますよ。

金利の基本的な仕組み

星の数ほどある金利ですが、実は基本的な仕組み(特徴)はどれも共通しています。
それは金利を固定する期間と金利の低さの関係です。

金利を固定する期間が短い→金利は低いけど、金利上昇のリスクが高い。

住宅ローンの金利は、金利を固定する期間が短いと金利は低くなり、返済額も少なくなります。
しかしその一方で、金利が上昇するリスクは高くなります。
代表的な金利は、変動金利ですね。
変動金利は金利の中で最も低い金利の1つでありますが、その反面、一定期間(半年)で金利が見直しされるルールになります。
もしこれから金利が上昇傾向になったとき、その影響をダイレクトに受けてしまう金利になります。
また変動金利の他にも、2年固定金利(2年間金利を固定し、その後は変動金利)、3年固定金利(3年間金利を固定し、その後は変動金利)などもあります。
どの金利も、金利を固定する期間が短いほど金利が低くなり、その分金利上昇のリスクは高くなります。

金利を固定する期間が長い→金利は高いけど、リスクが少なく安心。

その逆のパターンとして、固定する期間が長いほど金利は高くなりますが、その分金利上昇のリスクは低くなります。
代表的な金利は、35年固定金利でしょう。
35年固定金利は35年先の金利まで固定してくれる反面、金利は高く設定されています。ですので、返済額は多くなります。
35年固定金利の他に、20年固定金利(20年間金利を固定し、その後変動金利)、10年固定金利(10年間金利を固定し、その後変動金利)などがあります。

選べる金利の種類と特徴

星の数ほどある住宅ローンの金利は、大きく次の3つに分類することができます。
では、それぞれの特徴を見ていきましょう。

1.変動金利

住宅ローンをよく知らない人でも知っている、有名な金利です。変動金利の特徴は次のようなものがあります。

・最低水準の低金利。
・金利の変動は、半年に1回。
・金利が変動しても、すぐに返済額が変わる訳ではない。(5年後に返済額が変わる)
・金利が変動しても、返済額は最大で1.25倍までにしかならない。

変動金利と聞くと、「毎月変動・金利が2倍になったら返済額も2倍」と、血も涙もない金利をイメージしがちです。
しかしイメージとは裏腹に、変動金利は思っているほど変動しなかったりもします。知れば知るほど味がしみ出す、魅力的な金利でございます。

2.固定期間選択型金利

固定期間選択型金利は、一定期間金利を固定し、その後再び金利を選択する金利です。
一般的に固定期間選択型金利は、次のような特徴があります。

・契約してからの固定期間(3年、5年、10年、20年など)の金利が低い。
・その後、再び金利を選択する。(変動金利、もしくは固定金利)
・再び固定金利を選ぶとき、金利が割高になる場合が多い。

固定期間が短ければ変動金利のように、そして固定期間が長くなれば全期間固定金利(35年固定)のようになるのが特徴でございます。

3.全期間固定金利

全期間固定金利は、完済までの35年間をずっと同じ金利で固定する金利です。フラット35はこのタイプの金利になります。
金利こそ割高ですが、これからなにが起きようとも金利が変わらない安心感は抜群です。
今は空前の超・低金利時代ですから。そんなときに35年固定金利で借りてしまい、後はゆっくり返済していくだけ。
人生、石橋を叩きまくって突き進む。そんな方にお勧めできる、安心設計の金利でございます。

金利を選ぶ上で大切なこと。

住宅ローンの金利をとてもシンプルに解説させて頂きましたが、実際はもっと複雑でややこしいです。あまりの複雑さに「不親切かよっ!」って投げ出したくなります。
金利を選ぶ上で考えるべきことはたくさんありますが、一度に考えると頭がパンクしてしまいますので、まずは次の3つのことを考えてみて下さい。

1.「いつ、いくら」お金が必要になるか?

金利を選ぶ上で大切になるのが、「いつ・いくら」お金が必要になるかを考えることです。
家を買った後、あなたは「いつ・いくら」お金が必要になるでしょうか?3年後でしょうか、5年後でしょうか。それとも、「今すぐ」でしょうか?
それはお金が必要になる時期によって、あなたが選ぶべき金利が変わるからです。
お金に余裕があるなら、長期金利でゆっくり返済するのもアリでしょう。しかし近い将来にお金が必要なら、そんな悠長なことはしてられません。低金利を選んで返済額を抑えないと、意外と早くゲームオーバーになるかもしれませんよ。

かくいう私は年収300万で、しかも小さい子供(2歳と0歳)がいるときに家を買ってしまったクチですから。将来のお金の話よりも、今この瞬間のお金を工面するのに必死でした。
だから私は3年固定の低い金利を選び、家を買って現金の少ない時期を耐え忍んだ訳でございます。
その後、当初の3年が終わる頃に、ネット銀行の10年固定で住宅ローンの借り換えをして、今に至っております。

2.これから収入は増える見込みがあるか?

また金利を選ぶ上で考えなくてはいけないのが、これから収入が増えるかどうかです。
夫(妻)の収入が増えるかどうか、これから共働きになるかどうか。それによって、選ぶべき金利が変わってきます。
それは「収入増加こそ、金利上昇のリスクから逃れる為の唯一の手段」だからです。
これから収入が増える見込みがないなら、今のうちに長期固定金利を組んでしまい、ノーリスクで返済するのが無難かもしれません。

でも収入増加って言われても、この景気ですから期待できないではないですか。夫の給料だって何年昇給してないか分かりませんよ。
耳の痛い状況に私もそっと胸に手を当てて冷静に考えてみました。
「・・・。・・・。昇給どころか、家を買ってから会社を辞めてしまいましたが、これはいかに・・・。」
これから収入が増えるのか、はたまた減る可能性があるのか。それによって、金利上昇のリスクのある金利を選ぶべきかが決まってくるのです。

3.家を買い変える可能性はあるか?

また忘れがちですが、「これから家を買い変える可能性はあるか」ということもしっかり考えないといけません。
家を買ったばかりで考えたくありませんが、「家を買ったのに転勤!」という話はよくある話でございます。
もしも転勤することになったら、マイホームを売却することもあるでしょう。
そんなとき、長期固定金利の高い金利で返済していたら、利息分、損してませんでしょうかね。
仕事終わりのご褒美のプリンですら我慢しているのに、そんなところで損をしていたとは許しがたきこと。
ですので勤め先が大企業で、これから転勤の可能性がゼロではないなら、金利の低いタイプを選んだ方がいいかもしれませんね。

金利選びで不安になったら…

金利のことを考え始めると、不安になる。夜も眠れない。そんな人も多いかと思います。
それもそうですよね。だって「これからどうなるか分からない」先のことを、一生懸命考えているのですから。
確かに「これから住宅ローンの金利がどうなるか」は誰にも分かりません。銀行員も住宅ローンの専門家だって分かりません。
プロですら分からない金利ですから、素人である私たちがいくら考えても分かりませんし、不安になるだけなんですよね。

でもそんな素人だからこそ、忘れないで欲しいことがあるのです。それは、「誰しも未来を変える力を持っている」ということです。
皆さんも経験があるのではないでしょうか。大変な状況が予想されていたけど、なってみたら「意外となんとかなった」って。
それは人には本来、「未来を変える力」が備わっているからです。困難な状況になったとき、人はいつも以上の力が出せるものなんですよね。
住宅ローンの返済で不安になっても、いざその状況になったら「いつも以上に頑張って、困難を突破した!」ということだってあるのです。
年収300万で家を買った私も、その後3年間で年収は倍近くになりました。そしてうっかり会社を辞めて、独立して社長になってしまいました。おかげ様で住宅ローンもしっかり払えております、ありがとうございます。
未来は不安でもあり、希望でもあります。
・・・金利上昇のリスク?・・・大丈夫、ご安心下さいませ。リスク以上に必死に働けばいいだけの話ではありませんか。

まとめ

住宅ローンの金利は普段の生活と馴染みがないので、「重要だ!」と言われても今一つピンとこないもの。
だから「なんとなく」とか「これがお勧めと言われた」という理由で選んでしまい、後悔してしまうのですよね。
住宅ローンの金利は、今のあなたのライフスタイル、そしてこれからのライフスタイルに合わせて選ぶのが大切です。
また将来の金利の動向は誰にも分かりませんが、必要以上に不安になることもありません。それは誰しも「未来を変える力」を持っているからです。

本サイト「住宅ローンの窓口 ONLINE」には、より詳しい住宅ローンの記事があります。
もっと読んで見たいと思った方は、ぜひ他の記事もご覧になって下さいね。それでは、また!

文:ザク男爵

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【ザク男爵の楽しく学べる住宅ローン講座】
vol.1:住宅ローンって何?初心者目線で優しく解説!
vol.2:家を買うと得する?知って得する住宅ローンの税制優遇!
vol.3:どの銀行も同じと思ってない?住宅ローンの選び方を解説!
vol.4:素人でもよく分かる、住宅ローン金利の選び方

【年収300万円で家を購入した、ザク男爵の建売マニア】
vol.1:3ステップで理解する建売住宅購入の流れ
vol.2:建売住宅の賢い選び方と4つの注意点。性能・保証内容を重視しよう
vol.3:結局いくらかかるの?建売住宅の諸費用あれこれ
vol.4:初めて内覧会に行く前に知りたい、建売住宅の内覧会9つのチェックポイント
vol.5:建売住宅購入で失敗しない為に、契約前にやるべき6つのこと
vol.6:手続きは?必要なものは?建売住宅の契約後の流れを徹底解説!
vol.7:「家は買えない」と諦めていた私が建売を買った理由と買ってよかったこと

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