金利を選ぶ上で大切なこと。
住宅ローンの金利をとてもシンプルに解説させて頂きましたが、実際はもっと複雑でややこしいです。あまりの複雑さに「不親切かよっ!」って投げ出したくなります。
金利を選ぶ上で考えるべきことはたくさんありますが、一度に考えると頭がパンクしてしまいますので、まずは次の3つのことを考えてみて下さい。
1.「いつ、いくら」お金が必要になるか?
金利を選ぶ上で大切になるのが、「いつ・いくら」お金が必要になるかを考えることです。
家を買った後、あなたは「いつ・いくら」お金が必要になるでしょうか?3年後でしょうか、5年後でしょうか。それとも、「今すぐ」でしょうか?
それはお金が必要になる時期によって、あなたが選ぶべき金利が変わるからです。
お金に余裕があるなら、長期金利でゆっくり返済するのもアリでしょう。しかし近い将来にお金が必要なら、そんな悠長なことはしてられません。低金利を選んで返済額を抑えないと、意外と早くゲームオーバーになるかもしれませんよ。
かくいう私は年収300万で、しかも小さい子供(2歳と0歳)がいるときに家を買ってしまったクチですから。将来のお金の話よりも、今この瞬間のお金を工面するのに必死でした。
だから私は3年固定の低い金利を選び、家を買って現金の少ない時期を耐え忍んだ訳でございます。
その後、当初の3年が終わる頃に、ネット銀行の10年固定で住宅ローンの借り換えをして、今に至っております。
2.これから収入は増える見込みがあるか?
また金利を選ぶ上で考えなくてはいけないのが、これから収入が増えるかどうかです。
夫(妻)の収入が増えるかどうか、これから共働きになるかどうか。それによって、選ぶべき金利が変わってきます。
それは「収入増加こそ、金利上昇のリスクから逃れる為の唯一の手段」だからです。
これから収入が増える見込みがないなら、今のうちに長期固定金利を組んでしまい、ノーリスクで返済するのが無難かもしれません。
でも収入増加って言われても、この景気ですから期待できないではないですか。夫の給料だって何年昇給してないか分かりませんよ。
耳の痛い状況に私もそっと胸に手を当てて冷静に考えてみました。
「・・・。・・・。昇給どころか、家を買ってから会社を辞めてしまいましたが、これはいかに・・・。」
これから収入が増えるのか、はたまた減る可能性があるのか。それによって、金利上昇のリスクのある金利を選ぶべきかが決まってくるのです。
3.家を買い変える可能性はあるか?
また忘れがちですが、「これから家を買い変える可能性はあるか」ということもしっかり考えないといけません。
家を買ったばかりで考えたくありませんが、「家を買ったのに転勤!」という話はよくある話でございます。
もしも転勤することになったら、マイホームを売却することもあるでしょう。
そんなとき、長期固定金利の高い金利で返済していたら、利息分、損してませんでしょうかね。
仕事終わりのご褒美のプリンですら我慢しているのに、そんなところで損をしていたとは許しがたきこと。
ですので勤め先が大企業で、これから転勤の可能性がゼロではないなら、金利の低いタイプを選んだ方がいいかもしれませんね。
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