自分にとって必要なのかどうか知りたいな。
住宅ローン利用者が「もしも」に備えて加入する団信(団体信用生命保険)。
あなたは内容を把握できていますか?
今回はがん団信のメリットやデメリット、加入時のチェックポイントなどを詳しく解説していきます。
これを読めば団信の知識はバッチリですよ!
住宅ローンのがん団信とは
団信とは団体信用生命保険の略称で、住宅ローンの借り入れをしている人が死亡したり、高度障害によって返済が困難になった場合に役立つ保険です。
具体的には、金融機関が利用している保険会社が代わりに支払うことによって、住宅ローンの残債を清算させる仕組みとなっています。
しかし、死亡や高度障害以外の理由の場合は保障されません。
例えば、病気で長期入院をして支払いできなくなった場合などがその例です。
ちなみに、特定の病気もカバーしてくれる「疾病特約付団信」という保険であれば、病気に対してのリスクを軽減させることができます。
がん団信は一般的な団信の適応条件に、がん発症に対する特約が加わったものだと思ってください。
がん団信のメリット
がん団信に加入するメリットは、以下の3つです。
- 「もしも」にそなえる
- 保険料が住宅ローン残高に伴って安くなる
- がん団信は適応条件が明確
それぞれについて見ていきましょう!
「もしも」にそなえる
団信のメリットといえば、やはり自分の身に「もしも」があった場合でも返済に不安を残さない点でしょう。
団信に加入しなければ、念願のマイホームを購入したところで住宅ローン返済に行き詰まり、残債は残された家族が責任を負うことになりかねません。
そうならないためにも、加入の検討は必要だと考えた方が良いでしょう。
保険料が住宅ローン残高に伴って安くなる
団信の保険料は住宅ローン金利に含まれていることも多いため、ローン残高によって金額が変動します。
毎月いくらかかるといった、一般的な保険とは異なるところですね。
なので、住宅ローン残高が減るほど保険会社の負担も減るため、結果的に保険料も下がっていくというシステムなんです。
ローンを返済すればするほど負担が減るので、入っておいて損はないと考える人は多いですね。
がん団信は適応条件が明確
がん団信は、保障を受けるための適応条件が明確です。
三大疾病の保障などと比べると、「利用者が所定のがんを発症したという診断を医師が確定したとき」という明確な基準があります。
証明が容易なので加入するハードルが低く、今後のことを考えて加入される方も少なくありません。
がん団信のデメリット
がん団信にも、以下のデメリットがあります。
- 団信の加入条件はどうなってるの?
- 団信に入れない場合はどうする
- 途中で契約内容の変更ができない
加入してから後悔のないよう、きちんと事前に理解しておきましょう。
団信の加入条件はどうなってるの?
団信の加入条件は、年齢と健康状態が大きな割合を占めています。
年齢は、各住宅ローンの加入条件を満たすことができれば大丈夫です。
健康状態の条件は、生命保険に加入了承された人である場合がほとんどとなっています。
金融機関により異なりますが、下記の健康状態の人は加入が難しいかもしれません。
- 過去3年以内に入院または、手術をしている場合
- 高血圧・高脂血症・高尿酸血症と診断された場合
- 肥満または痩せすぎの場合
- 3カ月以内に風邪で通院している場合
- うつ病になった場合
風邪などの軽度な病気の通院、傷病の手術や短期間入院の場合は処方された薬によっては加入できる可能性があります。
上記を告知したうえで、保険会社の基準により審査されます。
団信に入れない場合はどうする
団信に加入できない場合には、ワイド団信に申し込むか引受基準緩和型保険に加入するいう方法があります。
ワイド団信は一般的な団信よりも、条件の緩和された団信のことです。
加入のしやすさがある代わりに、支払額が割高になります。
各金融機関によって金額の上がりは違うので、詳しくは各金融機関に問い合わせてみてください。
しかし、緩和条件も明確に公表されていないので、ワイド団信でも加入できないケースがあります。
もう一つの引受基準緩和型保険も、ワイド団信と同様に保険加入条件の緩和がされている保険です。
ワイド団信と違うのは、引受基準緩和型保険を団信の代わりにするのが難しいという点です。
各保険によって違いますが、保証限度額が住宅ローンの借入総額を賄うことができない場合が多いからです。
そのため住宅ローンの借入金の一部をカバーしてくれるものと考える必要があります。
途中で契約内容の変更ができない
団信は、どんな団信であっても住宅ローン借り入れ時以外のタイミングでは加入できないという特徴があります。
つまり、借り入れ後に「やっぱり入りたい」と思っても、加入することができなくなってしまうんです。
また、団信は加入のタイミングが決まっているだけでなく、加入後に契約内容を変更することもできません。
さらには、場合によっては途中解約ができないプランもあったりします。
そうならないために団信に加入するかどうかは、住宅ローン借入までに決めておきましょう。
がん団信を比較する時のポイントは
ここでは、それぞれのがん団信を比較する際のポイントについてお伝えします。
一見どれも同じように見えてしまいますが、2つのポイントを押さえることで自分に合う団信かどうかがわかるようになりますよ。
早速見ていきましょう!
保障内容
団信の保障内容は重要です。
一般的な団信のほか、さらに特約をプラスするという形で、がんのみの保障や三大疾病(がん・脳卒中・急性心筋梗塞)、そして全疾病の保障といった様々なプランを各金融機関が用意しています。
自分は万が一の時、どの範囲までを保障してもらいたいのかを想定し、明確にしておきましょう。
保険料
気になる保険料ですが、基本的に住宅ローン金利に含まれていることも多く、保険料無料と表記されている可能性が高いです。
場合によって、借り入れ金利に年間で0.1%や0.3%の金利上乗せがされているプランもあります。
金融機関によって記載が異なりますので、あとで相違がないように確認しておきましょう。
がん団信の審査で落ちたときはどうするのか
万が一がん団信の審査で落ちてしまった場合でも、諦めるのはまだ早いです。
それぞれの打開策を見ていきましょう。
ほかの金融機関の団信の検討
加入を検討していた団信の審査に落ちてしまった場合には、他の金融機関の団信を検討しましょう。
その際、申し込もうとしている金融機関の引受保険会社が、審査が通らなかった金融機関の引受保険会社と違っていることを確認する必要があります。
なぜなら、金融機関が違っていても、引受保険会社が一緒であれば、何度審査を受けても落ちてしまう可能性が高いからです。
※引受保険会社とは、団信を提供する金融機関が提携している保険会社のこと。
実際、引受保険会社が違ったことで団信の審査に通った、というケースも珍しくありません。
告知期間満了まで待つ
2つ目は、病歴や通院歴の告知期間が満了してから申請するという方法です。
告知期間内の病歴などが原因で審査に通らなかった場合には確実な方法になります。
住宅購入までに余裕のある人は、健康状態が良くなってから審査に申し込むと良いでしょう。
ワイド団信を検討する
先ほどもお伝えしましたが、ワイド団信を利用するという方法も有効です。
ワイド団信は一般的な団信に比べ、引き受け条件が緩和されています。
例えば、一般の団信に加入でできなかった所定の持病がある方であっても、ワイド団信であれば加入できることがあります。
その分、保険料は割高になってしまいますが、入れないままにしておくよりは安心ですよね。
「もしも」に備えるのであれば、保険料が少し高くても加入しておいた方が良さそうです。
住宅ローンの返済リスクを低減しよう
がん団信について、お分かりいただけましたでしょうか。
誰だって、いつ自分の身を病魔が襲うかは予想ができないものです。
だからこそ最近では特に『がん団信』への加入が重要視されています。
ローン返済中に「もしも」のことがあったら、残された家族はローン返済を担うことになります。
がん団信は自分ためだけでなく、「家族のため」の制度でもあることを念頭に置いてくださいね。
最後にまとめを見ておきましょう。
まとめ
団信のメリットは
- 「もしも」に備えられる
- 保険料が住宅ローン残高に伴って安くなる
- がん団信は適応条件が明確
の3つです。
一方デメリットは
- 団信加入には条件があること
- 健康状態によっては加入できないこと
- 契約の途中で解約や変更ができないこと
でしたよね。
また、団信の比較ポイントは
- 保証内容
- 保険料
の2つであることもお伝えしました。
万が一団信の審査に落ちてしまった場合にも、ワイド団信や他の金融機関団信を検討することも忘れないでくださいね!
将来の安心のために、団信を検討してみてください!
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