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イオン銀行のフラット35徹底解説


こんにちはブロガーの千日太郎です。イオン銀行は1,500店舗以上のスーパーマーケットを全国展開し、6期連続で営業収益日本小売業No.1をマークするイオン株式会社が銀行業を行う異色の銀行です。そのため、既存の銀行が行ってこなかった新しい切り口で銀行サービスを行っています。

購入する物件の近くにイオンがある場合は、普段の買い物で5%の割引サービスが受けられるという特典があり家計に優しいですし、ATMの利便性も高いので多くの人がイオン銀行の住宅ローンを利用しています。

そしてイオン銀行はフラット35の取り扱いもしています。全期間固定金利のフラット35で借りた場合でもイオン銀行の特典を受けることが出来るのですよ。

今日はそんなイオン銀行の住宅ローン、フラット35についてが徹底解説します。

CONTENTS


金利・保証料・繰上げ返済手数料は?

借入上限額 8000万円以下
固定金利期間 35年
金利
(2021年4月時点)
年1.37%
・融資期間21年〜35年
・一般団信加入
・事務手数料定率タイプ
保証料 無料
繰上返済額 10万円から
繰上返済手数料 無料
団体信用生命保険料 金利に上乗せ
事務手数料 ◆Aタイプ(定率)
借入金額×1.87%(税込)
最低融資事務手数料は11万円(税込)
◆Bタイプ(定額)
5.5万円(税込)
住宅ローンラインナップ イオン【フラット35】
イオン【フラット35】(借り換え用)
イオン【フラット35】S
イオン【プラス】
フラット35つなぎ

イオン銀行フラット35の特徴は

イオン銀行は全国規模で展開するスーパーが運営する銀行です。イオン銀行の店舗は、土曜・日曜、祝日はもちろんのこと、年末・正月三が日やゴールデンウィークを含めて、毎日午前9時から午後9時まで営業しています(一部店舗を除く)。

また、スーパーのイオンのみならず、ミニストップなどのコンビニや系列のショッピングセンターに設置されたイオン銀行ATMで24時間いつでも無料で入出金できます。

新規借入の場合は原則として提携会社経由で申込み

イオン【フラット35】は、イオン銀行と提携のある住宅事業者、販売代理会社、不動産会社(以下「提携会社」といいます)から住宅建築・購入する場合は、提携会社を経由して申込む必要があります。

提携会社経由でない場合は店舗に来店して申込み

提携会社以外で住宅を建築・購入する場合や、イオン【フラット35】(借り換え用)でフラット35へ借り換えを行う場合は、イオン銀行への来店が必須の条件となります。

いきなりフラッと立ち寄ってもできますが、来店日時やご相談商品をあらかじめ電話やネットで予約しておくことで優先的に案内してもらえる「来店予約」サービスがあります。なので、事前予約して相談することをお勧めします。

イオン銀行は全国展開しているスーパーの中にありますし、土日祝日はもちろんのこと、夜9時まで営業している店舗が多いです。近くに金融機関が無い人や、一般的な金融機関で来店して手続きする時間の無い忙しい人にとっても利用しやすい銀行ですね。

他のフラット35との違いは

イオン銀行のフラット35のラインナップにはイオン【プラス】という商品があります。これは、全期間固定型住宅ローンのフラット35と変動金利を組み合わせることができる住宅ローンです。

フラット35は住宅金融支援機構が債権者となる固定金利の住宅ローンですが、物件価格+購入費用の90%までしか借りることが出来ません。そこでイオン銀行に変動金利で残りの10%を融資してもらうという使い方をするための商品です。

注意しなければならないのは、この変動金利の金利が2.975%(2021年4月)となっており、フラット35の1.37%(2021年4月)よりもかなり高いということです。しかも変動金利ですからさらに上がるリスクもあります。

なので、頭金が足りない場合にこのイオン【プラス】を利用し、先にイオン【プラス】の方から先に繰上げ返済していくという使い方がお勧めです。

イオン銀行フラット35のメリット=借り入れから5年間は5%引き

イオン銀行は日本で売上一位のスーパーマーケットが運営する銀行です。そのイオングループの店舗での買い物が毎日5%OFFとなるイオンセレクトクラブが魅力です。
スーパーイオンで購入するのは食料品や消耗品などの生活必需品ですよね。つまり固定費です。
その固定費が借り入れから5年間5%オフになるということは、経済的には利息のキャッシュバックが毎日受けられるのと同じことではないでしょうか?

例えば3000万円を金利1.27%で借りた場合、1日の金利は次のような計算式ですね。
30,000,000×1.27%÷365日=1,044円

一日の食費と生活雑貨の費用の平均を3000円とすると、その5%が割引ということは次のような計算式ですね。
3,000×5%=150円

つまり一日の利息が1,044円-150円=894円になるということです。

これを金利に換算するとどうなるか?
894÷30,000,000×365×100≒1.09%です。つまり1.27-1.09=0.18%の金利の引き下げと同じ効果があるということですね。これは地味にスゴイことです。

なにしろ食費や生活雑貨は生きている限り払う費用です。この割引の効果が5年間ずっと続くので、

1日150円ということは、
1年365日で54,750円、
5年で273,750円です。

つまり、イオンで35年のローンを組んだ時点で約28万トクするということになります。

※イオンセレクトクラブの特典は、借り入れ年数や借り入れ額を一定の基準満たすことで受けられます。また当該住宅ローンが完済になったときに退会扱いになります。詳しくは以下のページをご覧ください。
「住宅ローン」ご契約者さま限定特典 〈イオンセレクトクラブ〉

イオン銀行独自のガン診断保障にもメリットあり

また、フラット35と同時にイオン銀行独自の変動金利についても、同時に審査に出せるのもメリットです。変動金利では新規借入で0.52%、借り換えでは0.47%とかなり低金利で競争力があり、0.1%の金利の上乗せでガン保障特約(ガンと診断されたら住宅ローンがゼロ円)を付けることができます。

無料のガン診断保障は他行のネット銀行にもありますが、保障額はローン残高50%です。イオン銀行ならば全額保障されますので、より安心です。

ガンのリスクを安いコストでカバーしたいという人は、イオン銀行のフラット35と同時にイオン銀行独自の住宅ローンにも審査を出しておき、じっくり検討すると良いでしょう。

金利の変動リスクを負わずおトクに堅実に返済したい人

また、そもそもフラット35は超長期固定金利ですから、極力リスクを抑えて堅実に返済しようと考えている方にも、もちろん向いています。

単純に金利だけを比較すれば変動金利の方が低いですが、変動金利は上がるリスクがあります。固定金利が高いのは金利上昇リスクに対する保険料がオンされているからですが、2019年は世界的な景気減速懸念が原因で長期金利が低下しており、この保険料がかなり割安になっているのです。

2019年前半の金融市場では、長期金利の指標である新発10年物国債の利回りはマイナス圏で推移しており、千日はフラット35の金利(団信込み21年~35年)は1.3%で推移すると予想しています。これはメガバンクの30年固定金利と比べてもダンゼン低い、おトクな金利なのです。

今の歴史的な低さの固定金利で住宅ローンを借りられるということは、金利上昇に対する保険料が歴史的な安さだということなのですよね。単純な金利の高い低いではなく、金利が変わらない安心料が安いという点でも考えてみてくださいね。

千日 太郎

ブロガー

この記事を書いた人

関西地方在住のブロガー。昭和47年生まれの男性という以外は、詳細を明らかにしていない。自身もリーマンショックの年の2008年に新築マンションを購入し、住宅ローンを借りている。
インターネット上には家の購入や住宅ローンを選ぶときに役立つまともなサイトが少なすぎるという思いから「千日のブログ 家と住宅ローンのはてな?に答える」及び「千日の住宅ローン無料相談ドットコム」を運営しており、一般の人からの住宅ローンや不動産購入についての相談に無料で答え、個人を特定できない形でその質問と回答を公開している。

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