中国銀行は、岡山県に本店があり、岡山県・広島県・香川県を中心に展開しています。
中国銀行があるエリアに住んでいて住宅ローンを利用するなら、中国銀行の「ちゅうぎんクイック住宅ローン」の利用を検討している人もいるのではないでしょうか。
ここではちゅうぎんクイック住宅ローンの金利や審査期間、サポート体制などについて解説します。
ちゅうぎんクイック住宅ローンの住宅ローン金利プランは、変動金利型・長期固定金利型に加え、変動金利型と長期固定金利型を組み合わせたバランスプランの3種類が存在します。
金利タイプそれぞれの特徴を見ていきましょう。
変動金利は、定期的に金利の見直しを行い、その時期の経済情勢などに合わせて金利が決定されます。
金利の低い状態が続けばお得ですが、経済状況によっては金利が高くなり負担が増えるリスクもあります。
変動金利型は通期重視タイプ・当初期間重視タイプの2種類があります。
期間金利 | 店頭表示基準金利 | 当初期間適用金利 |
6か月固定 | 年2.475% | 年0.775%(▲1.7%) |
3年固定 | 年2.80% | 年1.10%(▲1.7%) |
5年固定 | 年2.80% | 年1.10%(▲1.7%) |
10年固定 | 年3.05% | 年1.35%(▲1.7%) |
※2021年1月現在
※中国銀行所定の条件を満た場合、当初期間終了後も店頭表示基準金利より完済時までずっと最大年▲1.7%
期間金利 | 店頭表示基準金利 | 当初期間適用金利 |
3年固定 | 年2.80% | 年0.65%(▲2.15%) |
5年固定 | 年2.80% | 年0.70%(▲2.10%) |
10年固定 | 年3.05% | 年0.80%(▲2.25%) |
※2021年1月現在
※中国銀行所定の条件を満た場合、当初期間終了後も店頭表示基準金利より完済時までずっと最大年▲1.0%
※期間金利10年固定のプランを選んだ場合、住まーと!プランを選択することで、当初期間適用金利が0.45%まで引き下げられます。
ただし、この場合は取扱手数料として、融資額×2.20%+33,000円(最低143,000円)の手数料が発生します。
変動金利型における通期重視プランと当初期間重視プランには、金利引き下げ期間による違いがあります。
通期重視プランは返済終了まで金利の引き下げが適用されますが、その代わり引き下げ幅は当初期間重視プランよりも低く設定されているのです。
それに対して当初期間重視プランは一定期間金利の引き下げを行い、引き下げ期間終了後に適用される金利は基準金利となります。
当初期間重視型プランのメリットは、金利の引き下げ幅が大きいことでしょう。
そのため、特に早く返済を終える前提で住宅ローンを利用する場合にはメリットが大きいのでおすすめです。
長期固定金利型はその名の通り、金利が固定される期間が長いプランです。
長期固定金利型には、全期間固定金利と段階金利の2種類があります。
借入期間 | 金利 | 住まーと!プランの金利 |
15年以内 | 年1.80% | 年1.15%(▲0.65%) |
15年超~20年以内 | 年1.90% | 年1.25%(▲0.65%) |
20年超~25年以内 | 年2.00% | 年1.35%(▲0.65%) |
25年超~30年以内 | 年2.10% | 年1.45%(▲0.65%) |
30年超~35年以内 | 年2.15% | 年1.50%(▲0.65%) |
35年超~40年以内 | 年2.20% | 年1.55%(▲0.65%) |
※2021年1月現在
※住まーと!プランを選択すると取扱手数料(ご融資額×2.20%+33,000円 最低143,000円)が発生します。
借入期間 | 金利 |
当初10年間 | 年1.85% |
11年目以降 | 年2.55% |
※2021年1月現在
全期間固定金利は返済から完済まで金利が変わらないので、返済計画も立てやすいのがメリットです。
段階金利では最初の10年の金利を低くして支払いの負担を軽くし、11年目から金利が高くなるように設定されています。
11年目以降の金利は全期間固定よりも高くなってしまいますが、最初の10年の金利が低いので、給料が上がることを見越して住宅ローンの返済計画を立てたいときに便利だといえるでしょう。
また10年が経過するタイミングまでには住宅ローンを借り換えることを視野に入れている人にもおすすめです。
バランスプランは、変動金利型と長期固定金利型を組み合わせたプランです。
バランスプランは変動金利型の2種類(通期重視プランと当初期間重視プラン)、長期固定金利型の2種類(全期間固定金利と段階金利)の中から自由に2種類を選べます。
ただし、3種類以上は不可能です。
こちらには金利の割引サービスは用意されてはいませんが、最初の10年は当初期間重視、11年目以降は全期間固定などと自由に選ぶことが可能です。
いつプランを切り替えるかは契約時に自分で決めることができます。
ちゅうぎんクイック住宅ローンで発生する住宅ローン手数料は、以下の通りです。
【事務手数料】
55,000円(税込)
※バランスプランは別途33,000円(税込)の手数料が必要
【保証料】
※保証料は保証会社の審査により決定
【繰上返済手数料】
※3,300円の保証会社事務手数料を含む
ちゅうぎんクイック住宅ローンの事務手数料は55,000円なので、比較的安いといえるでしょう。
しかし、3,000万円の融資を30年間受けると保証料が約64万円も必要になるため、保証料は高額です。
住宅ローンのプラン自体は充実しているので、保証料が割高であることをあらかじめ理解して利用すると良いでしょう。
また、ちゅうぎんクイック住宅ローンでは、繰り上げ返済時に手数料が発生しますが、インターネットバンキングを利用して返済することで一部繰上手数料や金利型再選択費用が0円になります。
ただし、一部繰上返済時に戻し保証料の返戻時に、別途保証会社事務手数料で3,300円がかかります。
そのため、都度繰上返済ではなく、ある程度お金がまとまってから繰上返済を行うことをおすすめします。
ちゅうぎんクイック住宅ローンの審査項目は以下の通りです。
借入期間 | 40年以内 |
借入金額 | 50万円以上1億円以内(10万円単位) |
年齢 |
|
職業、年収、勤続等 | 保証会社の保証が受けられること |
健康状態 | 団体信用生命保険に加入できること |
資金の使途 |
|
対応地域 | 中国銀行各支店の営業エリア |
その他 | 保証会社が、融資対象物件を含む土地・建物に抵当権を設定される |
ちゅうぎんクイック住宅ローンは抵当権設定は必要ではあるものの、保証会社を利用するため保証人は必要ありません。
そのため、収入はあるけれども、保証人になってくれる人がいない場合におすすめです。
ちゅうぎんクイック住宅ローンを利用するには、必ず団体信用生命保険に加入しなければいけません。
そこで気になるのが用意されている保険でしょう。
加入対象の保険は以下の通りです。
保険の種類 | 金利の上乗せ | 特徴 |
団体信用生命保険(一般) | なし | 死亡・所定の高度障害が保障される。 |
がん保障特約付リビング・ニーズ特約付団体信用生命保険 | 年0.10% | がんと診断された場合もしくは余命半年以内と宣告された場合、住宅ローン残高が0円になる。
さらにセカンドオピニオンなどの「みんなの健活サービス がん団信パッケージ」付き |
3大疾病保障特約付団体信用生命保険 | 年0.30% | 3大疾病(「がん」、「急性心筋梗塞」、「脳卒中」)と診断された場合、住宅ローンの残高が0円になる。 |
11疾病団体信用生命保険(リビングニーズ特約付・生活習慣病団信) | 年0.20% | 「がん」と診断確定された場合、10種類の生活習慣病で入院が継続して180日以上となった場合、住宅ローン残高が0円になる。
さらに「医師の手配・紹介サービス」+「健康医療相談サービス」付き |
ワイド(引受条件緩和型・リビングニーズ特約付)団体信用生命保険 | 年0.30% | ワイドは持病があって団信に加入できない人も対象となっているので、団信に入れずに住宅ローンを諦めた人はワイド団信なら加入できる場合がある。 |
ちゅうぎんクイック住宅ローンのサポート体制は、店舗・電話での相談窓口が用意されています。
対面で相談できる相談センターは岡山・広島・兵庫・香川に計10箇所あり、水曜日、祝・休日(土日を除く)、年末年始(12月31日から1月3日)を除いた10時〜17時で運営されています。
また、電話相談は、相談センターの営業時間・定休日と同じです。
ちゅうぎんクイック住宅ローンにおすすめの人は、ある程度の生活基盤・貯蓄はあるけれども、保証人が立てられない人です。
住宅ローンは高額なので、保証人を断られてしまうケースも少なくありません。
しかし、ちゅうぎんクイック住宅ローンの場合は審査に通れば保証人なしでも融資を受けられるため、保証人を立てられない人も安心してローンを組むことができます。
雇用形態や年収に規定がないのも大きなポイントといえるでしょう。
ちゅうぎんクイック住宅ローンは保証会社による審査は必須ではあるものの、保証人不要なのが大きな強みです。
また金利プランや団信が他社と比較しても非常に充実しているので、自分好みにカスタマイズできるのはメリットが大きいといえるでしょう。
ただ金利タイプがやや複雑なため、利用する際はしっかりと理解し、比較してから自分に合ったものを選びましょう。