「マンションを買いたいけど、独身女性が買っても後悔しないだろうか?」
最近は女性が社会で活躍する時代ということもあり、以前にも増して独身女性のマイホーム購入が増えてきています。
憧れはあるものの高額な買い物ということもあり、決断するにも決断しきれないという方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は24歳でマイホーム購入した筆者(しーちゃん)が、後悔しない物件購入をするために実際に行ったことをご紹介いたします。
マイホーム購入の参考にしていただければ幸いです。
まずは、この記事の筆者プロフィールからご紹介いたします。
マンション購入は社会人2年目の24歳の時。
当時は新築マンションデベロッパーに勤務しており、多くの物件の契約に携わっておりました。
私がマンション購入を検討したキッカケは、中古マンションのマーケットをリサーチしていた際に、都内の中古マンションは売却利益が出ることが珍しくないと知ったからです。
生涯の中で最も高額な買い物と言われている「マイホーム購入」ですが、私の場合は浅はかな考えから始まりました。
私が物件を探し始めたタイミングで、「職場にいる先輩女性が、最近マンションの購入をした」ということを知りました。
身近で自分と同じ考えを持った人物がいると、やはり興味が湧きますよね。
そこでその先輩に、なぜマイホームを購入しようと思ったのかを伺いました。
購入理由としては以下の2点でした。
先輩はマンション購入をするまでは一人暮らしをしたことがなく、ずっと実家に住んでいたそうです。
一念発起で一人暮らしをすることを決意し、実家の最寄駅周辺の賃貸住宅を探していたそうですが、都心の地価の高いエリアだったため、賃料が高いことが懸念でした。
月々高い賃料を払うくらいであれば、ローン返済にあてた方が自分の資産になるのではないか、と考えたそうです。
実家が賃貸住宅ということもあり、もしも自分が結婚して住むことがなくなっても両親が住むことができるため、購入に対してデメリットは感じなかったとも言っていました。
『実家が賃貸のため、自分が結婚した後も両親が住むことができる』
これは私の中にはない考え方でしたが、とても納得感があるものでもありました。
定年後に親が現居とは別の賃貸住宅に住み替えを考えても、入居希望者が働いていなければ賃貸の審査が通らないことは、実際によくあります。
現居の賃貸住宅であれば、更新をすれば審査がいらないので、そのリスクはありません。
しかし、ご年配の大家さんであれば、お亡くなりになった場合に賃貸住宅だった建物が更地にされてしまい、土地だけ売却されしまうといったことも・・・。
そうなってしまえば、住むところがなくなってしまうリスクがあるわけです。
私の実家も賃貸住宅で、現在母が一人で暮らしています。
しかも、大家さんはかなりのご年配。
家がなくなってしまう可能性もゼロではありません。
そのこともあり、老後親が住むことを考えて購入することが、私にとっても家族にとっても重要であると気付きました。
今まで考えもしない視点での購入動機を、先輩が気づかせてくれました。
ここまでが、私が実際にマンションを購入するきっかけとなったエピソードになります。
次は、具体的にマンション購入に向いているのはどういった人なのか、筆者の見解で解説していきます。
1つ目の特徴は、貯金ができない人です。
この考えについては皆さん意外に思われるかもしれません!
「住宅ローンの返済が厳しくて、余計貯金ができなくなる……」と思われがちですが、住宅ローンの返済は資産に対しての返済です。
仮に住宅ローンの返済が大変で返済中に貯金ができなかったとしても、ローンが完済すれば所有している部屋を賃貸に出して運用することもできます。
つまり、住宅ローンの完済後はマンションを所有しているだけで、月々家賃収入を得ることだってできるわけです。
定年後のことを考えても、安定した家賃収入があれば安心ですね。
マンションを購入するに当たり、住宅ローンを組む際には金融機関の審査が必須になります。
金融機関は大きな金額を融資をするため、ローン返済が滞ってしまいそうな可能性のある人に融資を行いません。
審査基準については金融機関によって異なりますが、主だった基準は以下の通りです。
他にも住宅ローン審査の項目は金融機関ごとに細かくありますが、雇用の安定性、勤務先の安定性がある方は住宅ローンが通りやすい傾向にあります。
住宅ローンの審査が通る条件が揃っている、もしくは住宅ローンの審査が通っているのであれば「住宅ローンを返済する能力がある」と、金融機関から認められたというわけですね。
「住宅ローン補助なんて福利厚生にあるのか?」と不思議に思う方もいらっしゃると思います。
しかし最近では「家賃補助」や「住宅手当」という名目で、住宅ローンの補助を行う企業も増えてきました。
家賃補助については賃貸住宅の家賃補助のことですが、住宅手当は購入補助にも該当する可能性があります。
企業によっては住宅ローンを組んだ際にも、同額手当てが出るという会社もあります。
賃貸と同じく補助が出るのであれば、購入を検討しやすいですよね。
皆さんの勤務先が住宅ローン補助があるのか、ぜひチェックしてみてください。
なお、筆者がマンションを購入した当時、先ほどお伝えした「住宅ローン審査時に金融機関が審査する項目」すべてに該当していました。
住宅ローンは現在、購入に有利な条件であっても、この先有利な条件が継続するかは分かりません。
そういったことからも、欲しい物件があったり有利な条件が揃っている場合には、購入を決断することをお勧めいたします。
物件購入で一番多い失敗は資産価値を重視しすぎてしまうあまり予算オーバーとなってしまうことです。
単身女性のマンション購入はライフスタイルの変化もあるので、永住を目的にするのではなく、将来資産運用を考えて購入するケースがほとんどです。
筆者も購入するキッカケは、資産運用をすることも視野に入れて購入を検討しました。
よく資産価値の高いマンションと言えばこんな条件が挙げられます。
調べ出したらキリがないくらいに条件が出てきます。
この条件のすべてが叶ったお眼鏡に叶う資産価値の高いマンションを購入しようと思うと、いくら予算があっても足りません。
実際、資産価値を重視するための条件で物件を購入した場合には、本来自分にとって必要がない条件もたくさん出てきます。
そういったことから、すべての条件を取り入れるという考え方はなくした方が良いでしょう。
マンションや賃貸物件を探す際、物件検索サイトの絞り込み欄に「価格」「専有面積」「間取り」「駅からの徒歩分数」の4つの希望条件を冒頭で選択し、絞り込んでから物件を探すケースがほとんどではないでしょうか。
この4点の条件は、住宅を探している人にとって、希望優先順位が高い条件です。
私が不動産営業マンとしてお客様の希望条件をヒアリングしていた際にも、4つの条件については、既に決まっている方がほとんどでした。
このことから、この4つの条件は住宅を検討するにあたり一番最初に決める重要な条件ともいえます。
その中でも、ユーザーが妥協できない条件は、「価格」と「立地」であることが多いです。
また意外と重視した方が良いこととして「管理体制」が挙げられます。
筆者はこれらの条件を考慮し、重視した資産価値条件は以下3点でした。
資産価値にこだわりすぎると、希望の物件が購入できなくなってしまいますので注意しましょう!
またそれぞれのポイントについて解説していきます。
価格は、マンションが建設されているエリアの相場に売買価格が近しい必要があります。
エリア相場については、最近はインターネットでも確認ができます。
筆者は相場を調べる際に下記のサイトを利用しました。
https://www.athome.co.jp/souba/
私の場合は駅から徒歩5分以内、または10分以内を目安として、物件を探していました。
皆さんが賃貸マンション・分譲マンションを検索をする際も同じように検索しますよね。
自分が家を探すことを想定し、魅力的な立地であるかどうかを意識しましょう。
ここまでの話では価格と立地という、マイホーム探しをするに当たって、誰しも共通して重要項目としている条件について説明しました。
最後に忘れてはいけないのが、探している時には気にならなくても実は重要な管理体制です!
どんなに素晴らしい物件でも、経年劣化で物件価値は年々減価償却されてしまいます。
しかし、大規模修繕や建物定期診断、マンション内の日頃の清掃状況などがしっかりしていれば、同じ築15年のマンションでも、圧倒的に見た目の印象は変わるものなのです。
そういった意味で、管理体制がしっかりしているかどうかは物件を選ぶ上で重要な項目といえます。
では管理体制が手厚い物件なのかを選ぶ具体的なポイントについて説明していきますね。
大規模修繕工事がおおよそ12年に1回の頻度で実施される計画のある物件は、管理体制が手厚いといえるでしょう。
中古物件の場合は、工事が実際に実施されているのかを確認しましょう。
不動産仲介の会社に、「重要事項の調査報告書を見せてください」とたずねれば、マンションの工事履歴について閲覧できます。
日勤管理とは管理員が週5日もしくは、毎日勤務する事をいいます。
日勤管理である事によって、マンション内の清掃やゴミ出し等の頻度が増えるのでマンション内を清潔に保ちやすくなります。
前述の通り、資産価値を重視しすぎてしまうと購入動機や希望条件がずれてしまい、自分にミスマッチな物件を購入してしまう危険性があります。
そういった問題を引き起こさないために、改めて購入目的の整理を行うことをおすすめします。
そして目的達成のために、どのような条件が必要なのかを考えてみてください。
手順としては、以下の項目を考えて条件設定をすることをおすすめします。
今回は、実際に筆者の私が物件を購入する際に考えた購入動機・希望条件を例にみていきたいと思います。
このことから筆者がマンション購入をするにあたり重視したのは以下2つです
1.自分にとって住み心地の良い住宅に住むこと
2.老後、両親にとって住み心地の良い住宅であること
ここからさらに、購入動機や希望条件を絞っていきます。
筆者は週休2日の会社員(結構ハードワーク)だったため、日中は仕事をし、帰宅したら夕飯を食べて寝るだけの生活でした。
そこから、筆者がどうしても譲れなかったのはこの3点です。
私の実家は現在、母が一人で住んでいるので、老後は母が住むことを前提に考えます。
母の希望は、
これらのお互いの「住み心地の良さ」から考えて、以下の条件を希望条件として挙げました。
資産価値を重視するポイントとしての「エリアの相場価格」「管理体制」も追加し、希望条件を整えました。
今回は実体験をもとに、後悔のしないマイホーム購入の仕方についてリアルな意見をお伝えさせていただきました。
不動産購入をするにあたり「お買い得なマンションを購入したい!」「資産価値のあるマンションを購入したい!」と勉強に勉強を重ねていくと、本来の目的を忘れてしまうというのはよくある話です。
購入に迷走した際には「自分がなぜ、マンションを購入する必要があるのか」を改めて考え直し、自分にあったマンションを購入してくださいね。
また、住宅購入に欠かせない「住宅ローン」で迷った時には、住宅ローンのプロに相談してみるのもオススメです。
自分に合った住宅ローンの選び方や、ローン契約までの疑問を無料で相談できますよ。
家が変わると生活も一変し、ごく普通な日常生活を過ごしていても心が明るくなります。
皆さんが幸せになるマイホーム購入ができますように……!
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