「手すりを家につけてバリアフリーにしたいけど、どんな風に取り付ければいいの?」とお困りではありませんか?
お家のバリアフリー化において、手すりの設置を検討する方は多いと思います。
しかし、手すりの位置がずれてしまうと、逆効果になることも・・・。
そこで今回は手すりを取り付ける際のポイントや理想的な高さ、位置を詳しく解説します!
これを読んで、安心で安全な手すりを設置しましょう!
バリアフリー対策をするなら、手すりの設置は欠かせません!
足腰が弱くなると自分の身体を支えるのが難しくなるので、手すりがあると大変便利です。
身体を支えられるものが近くにあると安心できますよね。
手すりの良いところは、以下の4つです。
これらの点から考えても、手すりはバリアフリー対策として取り入れやすいといえます。
また、手すりは階段や廊下などの歩行補助だけでなく、トイレや浴室使用時の動作も補助する役割があります。
L字やI字、短いものから長いものまで種類が豊富なので、自分にあった使い勝手の良い手すりを選ぶことが可能です。
では、これらの手すりをどのような位置に取り付けるのが正しいのか。
それぞれ見ていきましょう!
廊下や階段・トイレ・浴室などは特に手すりがあると便利だとされる場所です。
しかし、どれも同じ高さにすれば良いというものではありません。
場所によって理想的な取り付け位置があります。
それぞれについて見ていきましょう!
廊下の手すりの理想的な取り付け位置は、床から75cm~85cmの間です。
手すりは、腕を真っ直ぐ下にした状態で手首の位置に来るように取り付けると良いとされています。
もちろん身長や身体の状態にもよりますが、1つの目安となりますので覚えておきましょう。
廊下は他の場所に比べて歩行距離が長いので、自分の背丈にあった位置に手すりを取り付けてもらうのがポイントです。
階段の手すりは、斜めの部分と水平な部分で手すりの取り付け位置が異なります。
階段の斜めの部分は、垂直高さ75cm〜80cmが標準です。
斜め部分の手すりが高すぎると、重心が後方に傾いてしまい大変危険です。
手すりを使用した際に重心が前方にあるかどうか確認しましょう。
水平部分は廊下と同じ高さで考えるので、75cm〜85cmミリの間で調整すると良いです。
また、階段に手すりをつける際は、階段部分にのみ手すりをつけるのではなく、助走部分を長めに取り付けることをオススメします。
斜め手すりのみの場合、夜中に寝ぼけて掴み損ねしまうかもしれないのでとても危険なんです。
トイレは立ち座りの上下運動が必要になってくるため、縦の手すりやL字型の手すりが役に立ちます。
理想的な手すりの取り付け位置としては以下の通りです。
縦の手すりは便座に近すぎる位置に取り付けてしまうと、立ち上がった際にきちんと身体を支えきれず、かえって身体に負担をかけてしまう可能性も・・・。
手すりを取り付ける際は、立ち上がった時に身体の重心が前向きになっているかどうかきちんと確認してくださいね。
浴室も上がり下がりの運動が多いうえ滑りやすいので、L字型の手すりがオススメです。
手すりの高さは浴槽の深さによって異なりますが、
また、手すりを取り付ける際はL字型の縦部分が体の前にくるようにするのがポイントです。
縦部分が身体と平行になってしまうとうまく身体を支えきれず、転んでしまう可能性が高いので気をつけましょう。
以上が、場所別の理想的な手すりの取り付け位置でした。
手すりの取り付けは、業者に依頼するのが主流ですがDIYで取り付けることも可能です。
自分で取り付けることで費用も安く抑えられます。
その方法と注意点について説明しますね!
手すりの取り付け方法は、以下の手順で行われます。
手すりを取り付けるのに必要な道具は、
電動ドライバーがない場合には手回しの物でもOK!!
先ほどお伝えした高さを目安に、手すりの高さを決めていきます。
この時、独断で決めるのではなく、必ず手すりが必要な人に同席してもらい、1つ1つ確認しながら行いましょう。
手すりは一般的に柱、間柱に取り付けます。
そのため、「柱の位置を探す」ことが自分で手すりをつける際の重要ポイントなんです。
柱の位置は柱・間柱のありそう箇所を叩き、音で判断します。
「コンッ!」とやや重めな音がしたら、そこが柱である可能性が高いです。
大まかではありますが音の違いで大体の位置が把握できますので、試してみてくださいね。
柱の位置を正確に測るためのグッズも販売されているので、心配な方はそういった商品を買うのも良いでしょう。
柱の位置がわかったら、いよいよ手すりを取り付けます。
以上が手すりを取り付ける方法でした。
道具さえあれば、自分でも取り付けられそうですね!
せっかくなので、手すりを取り付ける際の注意点も見ておきましょう。
手すりを取り付ける際の注意点は以下の3つです。
大前提として、手すりは必ず本人がいる時に取り付けましょう。
本人不在時に決めてしまうと、手すりの高さや位置がズレてしまう可能性が高いです。
手すりは、手すりを必要とする人が一番使いやすいものでないと意味がありません。
必ず本人と確認しながら作業を行うようにしましょう。
手すりは、素材や太さによって使用感が大きく異なります。
手すりを取り付ける際は見本の手すりを用意してもらい、実際に握って確認するようにしましょう。
自分の手の大きさに合う手すりを取り付けることで、身体のバランスもとりやすくなります。
足場の悪い場所は、業者に頼むことをオススメします。
なぜなら、階段や浴室は足場が悪く滑りやすいため、取り付け時にケガをしてしまう可能性が高いからです。
足場が不安定なために、取り付けが甘くなってしまうということも考えられます。
そうなってしまうと、なんのために手すりを付けたのかわからないですよね。
危ない場所は、業者にお願いするようにしましょう。
手すりの設置を業者に依頼した際にかかる費用相場は以下の通りです。
場所 | 費用(施工工事料込) |
廊下 | LED付手すり 15〜25万 LED無手すり 8〜15万 |
階段 | LED付手すり 14万程度 LED無手すり 5万程度 |
トイレ | 3〜5万 |
浴室 | 3〜4万 |
廊下は階段は夜も使用する頻度が高いため、LEDライトがついたタイプを取り付けると安心です。
手すりはほかの大規模リフォームに比べ、比較的低価格で家をバリアフリー化できます。
これなら、バリアフリー初心者でも取り入れやすいですよね。
また持ち家の場合は、【リバースモーゲージを活用してリフォーム費用を捻出する】という方法もあります。
手すりは、自宅で快適に過ごすためのとっておきのアイテム!
ケガのリスクも抑えられますし、手すりがあるだけで生活が便利になります。
「最近体力が落ちてきたな・・・」と感じたら手すりの設置を検討すると良いでしょう。