住宅ローンの申し込みを行う際、変動型金利と固定型金利のどちらを選ぶかは大きな問題といえます。その時の金利や、時代の流れを考慮し、よく比較して慎重に決めるようにしたいものですね。
住宅金融支援機構が行った調査によると、最近は変動型金利で申し込む人が増えているのだそう。
この調査結果をもとに、最近の住宅ローンの傾向を考察してみました。
2017年10月から2018年3月に民間住宅ローンの借り入れをした方を対象に、住宅金融支援機構は住宅ローンの金利タイプや住宅選びに関するアンケート調査を実施しました。
調査時期は2018年4月10から16日までの1週間で、1,500件もの回答が集まっています。
そのため、調査結果を見ることで最新の住宅ローン事情がわかるでしょう。
金利タイプの調査では『変動型金利』を選ぶ人が56.5%と、半数以上を占めてトップ。
前回の50.4%を上回り、過去最高の数字を記録しました。
一方、『固定期間選択型』を選んだ人は30.1%で前回の36.9%と比べて6.8%ダウン。
『全期間固定型』は13.3%と前回の12.6%を少しだけ上回りました。
この結果から低金利はしばらく続くと考え、変動型金利を選択する人が増えていることが推測されます。
今後の金利の見通しに関しては『今とさほど変わらない』と答えた人が59.0%でトップ。
前回の調査で『変わらない』と答えた人は57.6%で微増しているもののほとんど変わらない数字といえるでしょう。
ただし『全期間固定型』を選択している人のうち55.0%は『現状よりも上昇する』と回答。
昨年よりも10%近く上昇していて、今後の金利上昇を懸念する声が目立つようになっています。
変動型金利、固定型金利のどちらにもメリットもあればデメリットもあります。
それぞれをよく比較し、理解した上で申し込むようにしたいものですね。
とはいっても、最近の低金利は住宅ローン借り入れを行うまさに絶好のチャンス。
信頼できる融資担当者に相談した上で、決断することをおすすめします。
民間住宅ローン利用者の実態調査概要
民間住宅ローン利用者の実態調査