中古マンションを購入して水回りやフローリング、壁紙を改修する場合、一般的に300万円以上かかります。家の購入金額に加えてこの金額を支払うのは、大きな出費です。
また、住んでいる中でリフォームしたい箇所も出てくるでしょう。
そこで今回は、高額なリフォーム費用はローンで支払いができるのかを調べてみました。
ここ数年でリフォームという言葉をよく聞くようになりました。
国土交通省の発表(2016年12月)によると、2016年度上半期リフォーム・リニューアル工事の受注件数は以下のようになっており、受注高・受注件数ともに前年同時期比で増えています。
(参照)建築物リフォーム・リニューアル調査(平成28年度上半期受注分)
●住宅のリフォーム・リニューアル工事の受注高
3兆1,291億園(前年同期比50.5%増)
●住宅のリフォーム・リニューアル工事の受注件数
317万4,222件(同95.6%増)
●リフォーム・リニューアルの目的
「劣化や壊れた部位の更新・修繕」・・・281万3,214件(前年同時期比 109.5%増)
「省エネルギー対策」・・・10万3,985件(同45.3%減)
「高齢者・身体障害者対応」・・・5万5,958件(同62.2%減)
リフォーム内容は、「劣化や壊れた部位の更新・修繕」が最も多く、リフォーム市場は活性化しているようですが、高額なリフォーム費用を支払う際にローンを組むことはできるのでしょうか?
リフォーム費用はローンを組むことができます。
「中古マンション購入金額+リフォーム費用」で組むローンを『有担保ローン』といい、「リフォーム費用」単体で組むローンを『無担保ローン』といいます。それぞれのローンの違いをみていきましょう。
物件(購入する物件)を担保に入れる代わりに金利が低くなるローンです。借り入れ可能金額が高く、借り入れ可能期間が長いので、購入と同時にリフォームが決定している場合はこのローンで返済するほうがお得です。
(例)※借入先金融機関によって異なります。
・借り入れ可能金額:500万〜5,000万
・借り入れ可能期間:35年
・審査基準:住宅ローンなので厳しい
・審査期間:住宅ローンなので長い
リフォーム専用のローンで、担保の設定が不要かつ審査基準が緩やかな反面、金利は高くなります。借り入れ可能額が少なく、借り入れ可能期間も短いのが特徴です。
(例)※借入先金融機関によって異なります。
・借り入れ可能金額:50万〜500万
・借り入れ可能期間:10年
・審査基準:有担保ローンより緩い
・審査期間:短い(即日通る場合もあります)
リフォームローン単体の場合も、住宅ローンと同じく確定申告で減税を受けられます。ただ、リフォーム内容やローンの借入期間によって申請する減税型が異なるので、きちんと確認するようにしましょう。
中古マンションを購入する際にリフォームしたい箇所があれば、早々にリフォームの見積もりを取り、住宅ローンに含めて借り入れるのがおすすめです。
ただ、見積もりを取るといっても、リフォーム会社に来てもらって見積もりを取る他、キッチンやトイレ、お風呂など水回りを入れ替える場合は、新しい設備を決めておかなくてはいけません。事前に住宅設備メーカーのショールームに行って、どのデザインや素材にするか、オプションをつけるつけない等々、決めることがたくさんあります。この時期は忙しくなるので、覚悟しておきましょう。