- まず事前審査と本審査の違いとは
- 本審査の流れ
- 本審査で提出する必要書類
- 本審査の審査項目は主に3つ
- 事前審査が通っているのに落ちることはあるのか
- 住宅ローンの本審査で落ちてしまう3つの理由
- 本審査のポイント
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まず事前審査と本審査の違いとは
事前審査と本審査の違いって、より厳しく正確に審査するかどうかですか?
事前審査 | 本審査 | |
---|---|---|
審査をする人 | 金融機関・保証会社 | 金融機関・保証会社 |
担保評価 | 審査する (金融機関によってはしない) |
審査する |
健康状態 | 審査しない | 審査する(団信) |
なるほど!本審査だと健康状態までもおこなうのですね。
今回は本審査についての詳細について説明していきます。
事前審査に通ったのに本審査では落ちてしまった時に考えられる理由についてみていきましょう。
本審査の流れ
住宅ローンの本審査の流れは、申込から承認までの流れは以下の通りです。
1.申込書記入
2.必要書類の提出
3.審査
4.審査結果連絡
本審査はいつのタイミングでスタート
本審査は、物件の売買契約を締結した後に申し込むことが一般的です。
本審査にかかる期間はどれぐらい
本審査は審査項目等が増えるため、事前審査より日数がかかります。事前審査が1~2営業日で結果が出るのに比べ、本審査は3営業日から10営業日かかることが多いです。
もちろん、書類の不備などがあると審査日数はさらに長くかかってしまうので、余裕をもったスケジュールで審査を申し込みましょう。
2週間ぐらいは審査に時間がかかるんですね!
本審査で提出する必要書類
事前審査 | 本審査 | |
申込書類 | 事前審査申込書 | 本審査申込書 |
本人確認 | 本人確認資料(運転免許書等) 健康保険証 |
本人確認資料(運転免許書等) 住民票 健康保険証 |
収入関連 | 源泉徴収、確定申告書等 | 源泉徴収票、確定申告書等 課税証明書、納税証明書、決算書(役員) |
その他借入状況 | 返済予定表等 | 返済予定表等 |
購入物件関連 | 販売チラシ | 土地の謄本 建物の謄本 売買契約書 工事請負契約書 重要事項説明書 諸費用疎明資料(請求書等) 配置図 平面図 公図 地積測量図 建築確認済証及び建築確認申請書 |
団信関連 | 団信申込書・告知書 |
事前審査と比べると提出する書類がたくさんありますね・・・準備が大変そうだ。
事前審査では申込書に記載された内容を正しいものとして保証会社が機械的に審査をします。
しかし本審査は申込書に対して記載されている内容が正しいかどうか、色々な提出書類を元にチェックされます。必要書類が多いのはそのためです。
本審査の審査項目は主に3つ
事前審査は返済能力の有無を中心に審査しますが、本審査は貸し倒れリスクを負う保証会社が、返済能力だけでなく担保物件の価値や団信の加入が可能な健康状態であるかなど、返済ができなかった場合も想定した調査を行います。
1. 返済能力の審査
事前審査でも返済能力について審査しますが、本審査でも実施します。内容としては事前審査の通り問題ないか、また事前審査から状況が変わってないかなどです。
例えば申込書に書いてある年収を本当にもらっているのか気になった場合は、源泉徴収票を改めて確認します。
そして、源泉徴収票以外にも給料があるかもしれないため、公的なエビデンスとして課税証明書という書類でチェックします。源泉徴収票の額、課税証明書の額、申込書の額、これらが一致しているかどうか確認する作業などを実施します。
さらに返済に問題ないかを厳しくチェックするのですね!
2. 健康状態の審査
本審査では団信に加入できるかどうかも審査項目に含まれます。万が一のことがあった際に、保険で住宅ローンを完済できるかどうかも保証会社にとっては大事なポイントだからです。
申込時に医師の診断書は必要ありませんが(特約が付いている場合は必要な場合がある)、告知書に記入した内容を保険会社で審査し、必要だと判断された場合は提出が求められます。
もし団信に加入できない場合でも、ワイド団信という金利を上乗せする形式の団信に申し込めることがありますので、通常の団信がダメでも住宅ローンを組めることがありますよ。
ちなみに、団信に加入するために告知書に持病を記載しなければいいのではと考える人もいるのですが、嘘を書いても保険会社の審査でばれてしまいます。
もしばれなかったとしても告知書に記入しなかった持病で亡くなった場合は、保険が適用されません。万が一のことがあった場合、家族の大きな負担となって住宅ローンが残ってしまいますので絶対にやめましょう。
正直に申請しないと大きなリスクになる可能性があると思うと怖いですね。
3. 物件担保の審査
本審査では担保評価を実施します。金融機関が担保評価をする理由は、いざというときに物件を売却して貸した資金の回収ができるかどうかを判断するためです。
住宅ローンの借入限度金額はこの担保評価額に左右されることもあります。住宅ローンの借入金額は、通常、担保評価額までと決まっている金融機関が多いためです。
新築物件であれば購入額の100%の担保評価がでることがほとんどですが、中古物件の担保評価額は借入希望額まで届かないこともあります。
高い評価が出にくい物件は接道状況や土地の権利状況などに問題があり、売却が難しい物件であると考えられてしまうときです。
中古住宅を購入される方は、少し気にする必要があるかもしれませんね。
事前審査が通っているのに落ちることはあるのか
ところで、事前審査が通っても、本審査で落ちることはあるんですか?
事前審査が通ったのに、本審査でダメだとショックが大きそうですね。ところで、本審査で落ちてしまう理由ってどんなことがあるんですか?
住宅ローンの本審査で落ちてしまう3つの理由
1. 健康状態の問題で本審査が落ちる
本審査では事前審査では行わなかった、健康状態を審査します。
健康状態で問題があると判断された場合は、団信に加入が難しくなり本審査に落ちるケースもあります。
ただし金利上乗せや頭金を多くするなどにより、審査に通ることもありますので、
金融機関の担当者に相談しましょう。
2. 事前審査の情報に虚偽や異なる部分がある
事前審査で提出した内容から異なる部分があると本審査に落ちてしまうケースがあります。たとえばカードローン会社からお金を借りた、転職をしたなどが考えられます。
職業やお金に関することは、審査前からできるだけ異なることがないように注意してください。
3. 信用情報で本審査が落ちる
事前審査でも信用情報をチェックしている可能性が高いです。そのため、事前審査で通ったのにどうして本審査で信用情報をチェックされて落ちるのだろうと思われるかもしれません。
事前審査後にカードローンなどでお金を借りてしまったということが問題になります。またCIC、JICC、全国銀行個人信用情報センターなどの複数の信用情報を照会することで借りる人の信用情報に問題が発見される場合もあります。
毎月のスマホ料金の支払いなど、ご自身に少しでも見に覚えがある方は一度チェックされることをオススメします。
本審査のポイント
このように事前審査と本審査では審査項目や審査基準に違いがあるため、事前審査に通っていても本審査で落ちてしまう場合があるのです。
住宅ローンの審査は見えない部分が多く、不安に思うことが多いかもしれませんが、金融機関や保証会社がどのような項目をチェックしているか知ることによって対策ができます。きちんと準備をしてから審査を受けて希望の住宅ローンを借りられるようにしましょう!
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