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住宅ローン保証料とは?損をしないために知るべき4つのポイント


住宅ローンを借りる際に、保証料という言葉を初めて知る人もいるのではないでしょうか。今回は住宅ローンの保証料について、日本一住宅ローンに詳しいと自負する住宅ローン博士「窪田 光洋」が詳しく解説いたします。

CONTENTS

住宅ローン保証料を抑えたい

住宅ローンを組む際に諸費用として保証料が発生します。ただ保証料だけを見るのではなく、トータルの費用で検討することが大切です。その重要なポイントは3つです。

  • 金利
  • 保証料
  • 事務手数料

この3つにかかるお金をコントロールしながら、諸費用を節約しましょう。

住宅ローン保証料の役割を正しく理解しよう

保証料とは、住宅ローンが万が一払えなくなった際、代わりに銀行へ支払いを行う「保証会社」に支払う費用です。

住宅ローンは借りる人が個人で、融資期間が長く融資額も大きいことから、連帯保証人の代わりに保証会社の保証を受けることが条件になっている場合があります。保証会社は金融機関指定の会社を使うことが必須です。

住宅ローン博士 窪田
注意しなければならないのは、個人が払えなくなっても、支払いの義務はなくならないことです。
50代女性

つまり、保証会社は金融機関にお金を支払い、個人には支払いの督促をするということですか?

住宅ローン博士 窪田
そのとおりです。そのため、支払いができない状態が続くと物件を売却しなければならない可能性が生じます。

保証料がない住宅ローンもある?

50代女性

保証料は金融機関が住宅ローン残高を回収できないリスクを回避するために必要な費用だと思うのですが、返済能力が高い人でも払わなければいけないのは少し損した気分になりますね。

住宅ローン博士 窪田
保証料だけで住宅ローンを選ぶのはあまりよくないですが、保証料がかからない住宅ローンもありますよ!
50代女性

そうなのですね!保証料なしの会社と比べて違う点は何かありますか?

住宅ローン博士 窪田
住宅ローンの残高の回収のリスクを減らすために保証料がある住宅ローンよりも審査が厳しいです。
50代女性
返済能力が高い人にはいいですね。
住宅ローン博士 窪田
実はそんなこともないのですよ!保証ありの住宅ローンは主に保証会社が顧客の審査をするので、金融機関側の作業が簡素化され事務手数料を少額で抑えることができますが、 保証なしの住宅ローンでは審査を行う必要が発生し、事務手数料が多くかかってしまう可能性があるので注意が必要です
50代女性

保証料という項目は減るけどかかる金額は、そんなに変化はないということですね!

保証料の相場を把握しよう

住宅ローンの保証料の相場は、「メガバンク・地方銀行」と「ネット銀行」で、大体以下のように相場が異なります。

     
    ◆メガバンク・地方銀行
  • 事務手数料:3.3万円(税込)
  • 保証料:1.金利に0.2~0.3%上乗せ
        2.返済年数と借入金額に応じて一括前払い
     
    ◆ネット銀行                          
  • 事務手数料:借入金額の2.2%(税込)
  • 保証料:無料

 
ネット銀行では保証会社を介さないため、保証料がかかりません。

保証料の支払いは一括と分割の2つ

保証料の支払い方法は保証料一括前払い型と金利上乗せ型(分割)の2種類があります。

50代女性

メガバンクなどは保証料を金利に上乗せすることができるので、最初に支払うお金を抑えることができるんですね。

住宅ローン博士 窪田
そうです。金利上乗せ型の場合は、初期費用のトータル支払い額を抑えることができます。
50代女性

保証料一括前払い型は初期費用の負担は大きくなりますよね?

住宅ローン博士 窪田
そうですね。しかし、金利上乗せ型(分割)より支払う金額が少なくなる場合が多いです。

保証料はいつ払うのか

50代女性

金利上乗せ型(分割)は、毎月の返済額に保証料が含まれていますよね?

住宅ローン博士 窪田
含まれています。 保証料一括前払い型の支払いタイミングはいつか分かりますか?
50代女性

住宅ローンを借り入れする時だと思います!

住宅ローン博士 窪田
正解です。そのタイミングで、保証会社に対して支払います。

保証料は返還されるのか?

50代女性

住宅ローンを利用すると、借り換えや一括返済といったケースがあると思うのですが、この場合保証料は返還されるのでしょうか?

住宅ローン博士 窪田
保証料一括前払い型の場合は返還されます。金利上乗せ型(分割)は返還されません。
50代女性

返還される場合は、どのくらい返還されるのでしょうか?

住宅ローン博士 窪田
金融機関によって、返還金額は計算方法が変わってきます。詳しい金額は金融機関に問い合わせてみてください。しかし、あまり金額には期待しない方がいいです。

総額支払い額はネット銀行の方が抑えられる

ネット銀行とメガバンク・地方銀行の保証料と事務手数料の相場と保証料について詳しく述べてきましたが実際にどちらがお得なのでしょうか。

結論から先に言うと、ネット銀行で住宅ローンを組む方が総額の支払い額を抑えられるケースが多いです。

以下の表は、3,000万円を35年借りたときの合計支払額(総返済額+手数料+保証料)をネット銀行とメガバンクの場合に分けて比較したものです。

支払額イメージ (借入額:3,000万円)
ネット銀行 メガバンク
変動金利(2017年1月時点) 0.497% 0.625%
総返済額 32,691,054円 33,408,564円
事務手数料 648,000円 32,400円
保証料 (一括前払い型) 0円 618,300円
合計支払額 33,339,054円 34,059,264円

保証料と事務手数料の合計費用は、メガバンクとネット銀行もあまり変わりません。ただし、金利に限ってはメガバンクよりネット銀行が安いケースが多いです。

このようにトータルの返済総額を抑えられるメリットはありますが、注意も必要です。

例えばネット銀行の場合に、繰り上げ返済によって35年のローンを25年で返済できたとします。この場合、当たり前ですが事務手数料は戻ってきません。

しかしメガバンク・地方銀行で住宅ローンを組み、保証料を金利上乗せで支払っている場合は、繰り上げ返済をした10年分の保証料を支払う必要がありません。

また、ローン実行時に一括で支払った場合は、10年分の保証料が返還されます。これを戻し保証料といいます。

50代女性

ネット銀行の場合は、早期返済や借り換えをすると損してしまう可能性があるのですね。

住宅ローン博士 窪田
そのとおりです。
ネット銀行はトータルで安くなるケースが多いのですが、こういった注意も必要です。

諸費用を抑えたいならメガバンクなどの金融機関

なかには諸費用の金額を低く抑えたい人がいるかもしれません。
その場合には、保証料を金利上乗せで支払うことができるメガバンクなどの金融機関を検討することをオススメします。

まとめ

ネット銀行等の住宅ローンを選択した際、住宅ローンの事務手数料は大きな負担となる費用です。
しかし、メガバンクなどの保証料に比べて高すぎることはありません。

表面的な金額に惑わされず、総支払額で考えたり、窓口で相談できるメリットや融資実行までにかかる時間などを考慮して総合的に判断するようにしましょう。

窪田 光洋

iYell株式会社 代表取締役社長兼CEO

住宅ローン博士

「私ほど住宅ローンに詳しい男はいない」と自負するほど、住宅ローンに詳しすぎる当社社長。
座右の銘は「出来ない言い訳を考えるのではなく、出来る方法を考えること」。それを行動に移した結果、2016年に住宅ローン専門の企業を立ち上げることになった。
家族と社員とお肉をこよなく愛する二児のパパであるが、ピーマンとパクチーだけは愛せない。

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