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みずほ銀行のフラット35徹底解説


こんにちはブロガーの千日太郎です。みずほ銀行は日本有数のメガバンクです。個人顧客は約2,400万人(日本の人口の約20%)であり5人に1人はみずほ銀行の口座を持っている計算です。さらに国内法人取引でも上場企業の7割をカバーしています。

そしてメガバンクとしては唯一、全国の都道府県へ約800の店舗網を展開しており、コンビニ等を含む55,170カ所の店舗外ATMを擁し(2018年3月31日時点)、リアルバンクとしての利便性の面で群を抜いています。

また、これは意外と知られていないのですが、みずほ銀行は、預金取扱金融機関(モーゲージバンクを除く)としてはフラット35の取り扱い金額で全国一位をマークしており、住宅ローンのフラット35を利用する人にとってもかなり魅力的なのですよ。

今日はそんなみずほ銀行の住宅ローン、フラット35の知られざるメリットについてが徹底解説します。

金融機関比較(フラット35)

金融機関名 金利(全期間固定21年以上) 特徴
日本モーゲージサービス(MSJ) 1.29% 家賃返済特約型フラット35
クレディセゾン 0.91% 生活に密着した優待が豊富
楽天銀行 1.29% 来店不要で、手数料率が低い
イオン銀行 1.29% 5年間イオンでの買い物が5%引き
アルヒ(ARUHI) 0.81% 総支払額の安さ、団信抜きでの低金利
みずほ銀行 1.29% みずほ・イオン銀行の時間外手数料が無料

(2020年6月時点)

金利・保証料・繰上げ返済手数料は?

           
借入上限額 8000万円以下
固定金利期間 35年
最新の金利 1.29%(2020年6月時点)
保証料 無料
繰上返済額 10万円から
繰上返済手数料 無料
団体信用生命保険料 金利に込み
事務手数料 手数料定額型:3万円(税別)手数料定率型:0.95%~1.7%(税別)※定価は1.7%(税別)ですが、みずほマイレージクラブに入会した上、みずほダイレクトを契約し、給与振込の取引(予約扱いも含む)を行うことで最大0.95%(税別)まで割引されます。
住宅ローンラインナップ 「フラット35」機構買取型「フラット35」S機構買取型「フラット35」リノベ機構買取型「フラット35パッケージローン」

みずほ銀行フラット35の特徴は

そもそも、フラット35は住宅金融支援機構という国の機関が債権者となって住宅購入資金を融資する住宅ローンです。そして、その事務を民間金融機関が代行している民間融資と公的融資のハイブリッドなのです。

フラット35について、詳しくはコチラ!

【超絶まとめ】フラット35の仕組みと金利を徹底解析! 銀行系ローンとの違いとは!?

そこでフラット35の事務代行を専門に行うARUHIなどが台頭しているのですが、もともと住宅ローンを取り扱っている銀行も自行の住宅ローンを販売する傍らで事務代行を行っています。そして、メガバンクの事務代行によってフラット35を利用することで、メガバンクの住宅ローンを組む場合と同じサービスを享受できるのですよ。

特に、みずほ銀行でフラット35を利用した場合は、みずほ銀行独自の住宅ローンを利用するのとほぼ同じ内容のサービスを受けられます。

  • みずほマイレージクラブでATM手数料がお得
  • カードローンが優遇金利で利用できる
  • 多目的ローンが優遇金利で利用できる
  • パートナー企業と連携した各種の特典が受けられる

他のモーゲージバンクのフラット35との違いは

他のモーゲージバンクやネット銀行では一切店舗に行くことなく申込~融資の実行まで行うことを売りにしているサービスがありますね。

しかしみずほ銀行のフラット35は店舗での申し込みが必須となります。これはリアル銀行の特徴でもあります。

みずほ銀行フラット35のメリット


モーゲージバンクには無いみずほ銀行のフラット35のメリットは、何と言ってもみずほ銀行のATMとイオン銀行の時間外手数料が無料になるという点でしょう。自分のおカネを出すだけなのに、200円+税もおカネを取られるという理不尽がいくらかは緩和されます。

メインバンク(給与振り込み口座)として取引を集中させることで、様々な手数料が安くなりますし、店舗展開が多いのでメインバンクとしての使い勝手はピカイチなのです。

みずほ銀行をメインバンクとすることで融資手数料も割引になる

みずほ銀行のフラット35の融資手数料型の料率は1.7%(税別)ですが、みずほマイレージクラブに入会した上、みずほダイレクトを契約し、給与振込の取引を行うことで最大0.95%(税別)まで割引されます。
給与振込は「給振」とも呼ばれ、勤務先からの給与(給料)が給料日に指定口座に振り込まれることをいいます。給与振込口座の指定は、金融機関にとっては、私たち顧客のメインバンクとなって、幅広い取引につながる可能性があるので、各種特典を用意しているのですね。

みずほマイレージクラブとは入会金・年会費無料のみずほ銀行の個人顧客向けサービスです。取引状況に応じてATM時間外手数料無料などの特典が利用できます。また、みずほ銀行普通預金口座のICキャッシュカードに、年会費無料のクレジットカード機能をプラスしたみずほマイレージクラブカードを使えるようになります。

みずほダイレクトとはパソコン・スマートフォンから無料で利用できるインターネットバンキングサービスです。残高照会、入出金明細照会、振込振替、住所変更、宝くじの購入などが、店舗に行かずしてPCやスマホで24時間可能です。

つまり、私たちがみずほ銀行に営業するチャンスを与えることで、私たちには手数料の面で恩恵があるということです。上手に利用したいところですね。

ATM手数料の無料特典がある

みずほ銀行は2002年に第一勧業銀行・富士銀行・日本興業銀行の経営統合により誕生したという経緯がありますので、国内店舗数とATMの数では群を抜いています。みずほ銀行の店舗の無い都道府県は存在しません(2018年6月時点)。

国内店舗数
みずほ銀行:465(本支店421、出張所44)全国の都道府県に展開しています。
みずほ信託銀行:60(本支店36、出張所24)
みずほ証券:262(本支社3、支店105、プラネットブース153、営業所1)

みずほ銀行の店舗外現金自動設備55,170か所
うち共同利用ATM(イオン銀行)5,311か所
  共同利用ATM(イーネット)12,894か所
  共同利用ATM(ローソン)12,783か所
共同利用ATM(セブン銀行)22,668か所

みずほ銀行でフラット35を利用する場合は、みずほマイレージクラブ会員に加入することで融資手数料が割引になります(前述)。

これに加入すると、みずほ銀行ATM・イオン銀行ATM時間外手数料がいつでも無料になります。加えてコンビニATM利用手数料・時間外手数料が月4回まで無料になるのです。

この特典はフラット35の融資実行の翌々月からスタートし、住宅ローンを完済した翌々月まで続きます。

みずほ銀行のフラット35に向いている人ってどんな人?

ここまでの話をトータルしていくと、みずほ銀行のフラット35に向いている人っていうのは…

  • みずほ銀行の店舗やATMが近くにあって良く利用する人
  • リアル店舗を持たないネット銀行で住宅ローンを借りることに抵抗のある人
  • 銀行業ではない業態のモーゲージバンク(住宅ローン専門会社)に対して抵抗のある人

という人たちでしょう。

マイホームの購入は人生最大のイベントの一つでもありますから、これに大きなストレスを感じるのが普通です。そんなストレスのかかる局面において、取引相手として安心感があるということはとても大事な要素です。

そして、利便性と安心感だけでなく、特にみずほ銀行のフラット35に向いている人がいます。

注文住宅でつなぎ融資が必要な人

マイホームとして注文住宅を建てるには、工事に着工する前から土地を購入しておく必要があります。また家の建築費用についても大半を前払いする必要がありますので、かなりのお金が完成前から必要になります。

しかし、そのお金を住宅ローンで借りることは出来ません。ほぼ全ての金融機関に共通する住宅ローンの条件が以下の2つです。

  • 主に住居として利用する家の購入(建築、修繕)資金であること
  • 目的の家(土地と建物)を担保にすること

つまり注文住宅を建てる場合は、土地の代金や着手金、中間金を支払う段階ではまだ担保にする家が存在しないのです。

ですから、土地代金や着手金、中間金を払う段階ではまだ住宅ローンを借りることが出来ませんので、住宅ローンに代わる方法として「つなぎ融資」と「分割融資」があるのです。

つなぎ融資は建物が完成して住宅ローンの融資実行が出来るようになるまでの「つなぎ」として借りる融資で、基本的には無担保で融資を受けるものです。金利は住宅ローンよりも遥かに高くなるのが特徴です。

家が完成したら、つなぎ融資分と残代金の合計で住宅ローンを借りて、つなぎ融資のローン残高を返済します。そこから先は普通の住宅ローンです。

つなぎ融資は無担保なのでリスクがあるため、全ての金融機関が対応しているわけではありません。しかし、みずほ銀行でフラット35を借りる場合については、つなぎ融資に対応してもらえます。

つなぎ融資について、詳しくはコチラ!

フラット35のつなぎ融資はどんな時に必要?流れや注意点を解説!

注文住宅で分割融資を検討する人


分割融資は建物が完成する前に住宅ローンを申し込み、完成前から分割して融資を受ける方法です。この回数は通常2回までとされているようです。契約は住宅ローンの一部となりますので、住宅ローンの低金利で融資してもらえます。

分割融資も取り扱う民間金融機関は限られています。土地に抵当権を設定するといっても、まだ家が建っていない状態から融資をするのは金融機関の側にリスクがあるからです。しかし、みずほ銀行では自行の住宅ローンでこの分割融資に対応しています。

分割融資は融資を受けるタイミングで土地に対して抵当権を設定する必要があります。そのため、住宅購入時の優遇税率は受けられず、少し割高な登録免許税となります。また抵当権の設定を代行してもらう司法書士への報酬も融資のタイミングで必要になります。
つなぎ融資と分割融資どちらがおトクなのか?はケースによって違うので実際に計算してみなければ分かりませんが、みずほ銀行で融資の相談をすれば両方のケースでシミュレーションしてもらい、納得がいくまで検討することが出来ますね。

フラット35よりも低金利の長期固定金利で借りたい人

また、そもそもフラット35は超長期固定金利ですから、極力リスクを抑えて堅実に返済しようと考えている方にも、もちろん向いています。

みずほ銀行は35年の長期固定金利に力を入れていますので、月によってはフラット35よりも低い長期固定金利の商品を出しているときもあるのですよ。

みずほ銀行としては、できれば自行の商品を利用してもらいたいというインセンティブも働きますので、そうした場合は早いタイミングで教えてもらえます。同じ期間だけ金利が固定されるのであれば、金利は低い方がお得ですよね。

長期固定金利で借りると決めている人にとっては、自分の融資実行のタイミングで一番金利の安い長期固定金利で借りられる可能性が高いのがみずほ銀行のフラット35なのですよ。>ぜひ、上手に利用してくださいね。

自分の今の年齢と年収から幾らの家が買えるのか?については、こちらをご一読くださいね。

【20代】自分の年収でいくらの家が買える?|年齢と年収から導き出す


【30代】自分の年収でいくらの家が買える?|年齢と年収から導き出す


【40代】自分の年収でいくらの家が買える?|年齢と年収から導き出す


【50代】自分の年収でいくらの家が買える?|年齢と年収から導き出す

千日 太郎

ブロガー

この記事を書いた人

関西地方在住のブロガー。昭和47年生まれの男性という以外は、詳細を明らかにしていない。自身もリーマンショックの年の2008年に新築マンションを購入し、住宅ローンを借りている。
インターネット上には家の購入や住宅ローンを選ぶときに役立つまともなサイトが少なすぎるという思いから「千日のブログ 家と住宅ローンのはてな?に答える」及び「千日の住宅ローン無料相談ドットコム」を運営しており、一般の人からの住宅ローンや不動産購入についての相談に無料で答え、個人を特定できない形でその質問と回答を公開している。

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