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得する住宅ローンの税制優遇!住宅ローン控除(減税)編|ザク男爵の楽しく学べる住宅ローン講座vol.2

マイホーム購入や子育て、ワークスタイルに関する情報を『辛い人生がちょっとだけ「楽」になるスパイスを、あなたに。』というテーマで発信するブログ「ザク男爵プレゼンツ」を運営するザク男爵。
自身が建売住宅を購入した経験を元に、専門用語を避けながら住宅ローンの基本についてシリーズで解説していただきます。(いえーる 住宅ローンの窓口 ONLINE編集部)

vol.1はこちら:住宅ローンって何?初心者目線で優しく解説!

こんにちは!年収300万で家を買ってしまった、ザク男爵でございます。

家が欲しいけど、お金がないから買えない。買った後が心配だから、購入に踏み切れない。
そう思う方もいらっしゃることでしょう。
でも実は、家を買うことで、「ちょっとお得になる制度」があるのはご存知でしょうか?
家を買うことで、現金がもらえたり(!)、今まで払っていた税金が安くなったり(!!)する制度があるのです。
それは、「すまい給付金」と「住宅ローン控除(減税)」という制度でございます。
ちょっとお得な制度を活用すれば、あなたのマイホームの夢、叶えることができるかもしれませんよ!
そこで今回は、家を買うことでお得になる制度についてご紹介させて頂きましょう!

すまい給付金

すまい給付金は、現金が最大30万円ももらえる制度です。
「家を買うだけで最大30万もらえる。」・・・なんてすばらしい響きでしょうか。どなたか耳元で「家買ったら30万もらえるよ」と、そっとつぶやいて頂けないでしょうかね。

支給条件

さて、すまい給付金がもらえる人は、次の条件を満たす人です。

①住宅の所有者であること
②住宅の居住者であること
③収入が一定以下であること(年収510万以下)
④(住宅ローンを利用しない場合は)50歳以上、収入額650万円以下

また、すまい給付金がもらえる住宅は、次の条件を満たす住宅です。

①消費税率8%、または10%が適用されること
②床面積が50㎡以上であること
③第三者機関の検査を受けていること
④住宅ローンを利用しない場合は)フラット35Sの基準を満たしていること

甘美な響きからの専門用語の登場で、読む気がなくなりそうでございます。しかし、実はとっても簡単な制度なんですよ!

すまい給付金がもらえるのは、どんな人?

すまい給付金がもらえる人は、「新しく家(マンションも含む)を買って、そこに住む人」です。
新しく家を買うだけでもダメ。別の人が買った家に住むだけでもダメであります。
すまい給付金をもらうには、「あなたが家を買って、あなたがその家に住む」必要があります。
・・・と難しく言っても、まあ、それは普通のことですよね。家を転売したり、賃貸に出したりしない限りはすまい給付金をもらうことができます。

また、すまい給付金をもらうためには、収入が510万円以下である必要があります。
さらに収入に応じてもらえる金額も変わってきますので、ご注意下さいませ。
425万以下・・・・・・30万円
425万円超~475万円・・・・20万円
475万円超~510万円・・・・10万円
「家を買うだけで30万円!!」と、テンション上がりまくりでしたけど、やっぱり収入制限あるんですか。年収が510万を超えてしまうと、すまい給付金の対象から外れてしまうみたいですよ。ちぇ・・・
しかしまあ自慢ではありませんが、私みたいに年収300万で(結構)無理して家買っちゃった系の人にとっては、まさに天界からの救いの手でございますね。
この30万でマイホームの夢が叶ったと言っても過言ではありませんね。

すまい給付金の対象となる家は?

すまい給付金の対象になる家は、一定以上の広さ(50㎡以上)が必要です。
「50㎡ってどれくらいの広さよ!?」って勝手に突っ込みましたけど、50㎡の広さは「1LDK~2LDKの間取り」をイメージすると、分かりやすいでしょう。
ですので、一軒家ならほぼ問題ないですし、マンションでもファミリー向けのマンション(3LDK~)であれば、問題なく対象の家になります。

また対象となる家の条件に、「第三者機関の検査」とありますが、これは瑕疵(かし)担保責任保険に加入する際に受けることになっている検査です。(難しい言葉でごめんなさい)
瑕疵担保責任保険とは「家に欠陥があったときの保証」のことと覚えておきましょう。
新築住宅の多くは、この保険に加入しているはずでございますので、ご安心を。

すまい給付金の対象となるための条件は、広さ・第三者機関の検査ともに、難しい条件ではないのです。

どうやったら貰えるの?

すまい給付金をもらうために、難しい手続きは不要です。
家を買って住み始めた後に、申請書を「すまい給付金申請窓口」に持参するか、「すまい給付金申請係り」まで郵送するだけです。
また、家を買ったハウスメーカー・不動産会社が代行してくれる場合もあります。(むしろ代行して欲しい。)
私は自分ですまい給付金申請窓口に持参しましたが、あっという間に終了でした。あとは現金が振り込まれるのを待つだけです。
ただし申請書を出してから、給付金が振り込まれるまで、1~2ヶ月かかりますよ!
家を買って金欠になった頃の30万・・・実にありがたい・・・。

住宅ローン控除

住宅ローン控除とは、住宅ローンの金利負担を軽減するための制度です。
家を買ってから10年間、住宅ローン残高の1%分の、所得税・住民税が安くなる制度です。
1%と聞くと「それだけ?」と思いそうですが、住宅ローンの残高が2,000万円なら、安くなる税金は「20万円」にもなります。
しかもこれが、10年間続くという・・・。この制度は神でしょうか。
そんな住宅ローン控除は、すまい給付金よりもちょっぴり難しい制度。でも分かりやすく書きますので、もうちょっとだけお付き合い下さいませ!

住宅ローン控除の概要

住宅ローン控除の概要は次のようになってます。

適用期日:2014年4月1日~2019年6月30日
最大控除額:500万円(50万円/年×10年)※長期優良住宅、低炭素住宅の場合(一般住宅の場合は400万円)
控除額・控除期間:1%、10年間
借入金等の年末残高の限度額:5,000万円 ※長期優良住宅、低炭素住宅の場合(一般住宅の場合は4,000万円)
その他:広さが50㎡以上であること、住宅ローン借り入れ期間が10年以上であること。

・・・イエス、おっしゃらずとも分かります。専門用語が多くて、結局一体、なんじゃらほいかと。では、具体的にみてきましょう!

住宅ローン控除は結局いくら貰えるの?

住宅ローン控除で控除して貰えるお金(安くなる税金)は、10年間で最大400万(年間40万×10年間)です。
ただし、買った家が長期優良住宅、低炭素住宅の場合は、10年間で最大500万(年間50万×10年間)になります。
つまり、住宅ローンを借りまくって借金まみれになれば、住宅ローン控除の恩恵をフルで受けられる訳ですな。その場合、最大で控除されるのが、10年間で400万(もしくは500万)。
所得税から50万円控除して、控除しきれない分は、住民税から控除されることになります。

で・す・が・・・!!忘れておりませんか?あなたが、「1年間にいくら税金を払っているか」を。
住宅ローン控除は、あくまでも「払った税金に対して、控除する」という制度。
つまり、1年間で払った所得税と住民税が合計しても40万(もしくは50万)に満たない場合は、「あなたが支払った所得税と住民税の全額」になるのでご注意を。
まあ、つまりあれですね。年収300万で家を買ってしまった私にとっては、住宅ローン控除とはすなわち、「所得税・住民税、全額免除」みたいな制度ですかね・・・えへへへ。

住宅ローン控除は、どうやったら貰えるの?

住宅ローン控除を受ける手続きは、家を買った翌年に税務署に必要書類を提出する(確定申告)するだけです。
また、給与所得者(サラリーマン)の場合は、2年目以降は、年末調整のときに書類を提出するだけになります。
「ぜ、税務署に行くのか!?」と、いきなりビビりましたけど、申請方法はめちゃ簡単ですから。言っておきますけど、税務署の人、めっちゃ親切ですから。なんでも聞いちゃいましょう。
作った書類に不備が多いことで定評のある私でさえ、簡単に手続きを済ませることができました。さらに2年目以降の申請はもっと簡単ですし。楽勝でございますよ、ぬふふふ。

ただ1点ご注意頂きたいのは、家を買ってバタバタしていると、ついうっかり申請を忘れてしまうことでしょうか。
申請を忘れて何か減ることはありませんが、いつも通りの税金が持っていかれてしまいますよ!

住宅ローン控除の注意

住宅ローン控除は神のようにありがたい制度ですが、2点ほど注意したいことがあります。

1・住宅ローン「残高」に対して、1%控除されること

まず注意したいのが、住宅ローン控除は、「住宅ローン「残高」に対して1%控除される」、ということです。
つまり、最初に5,000万借りたとしても、繰上返済をして住宅ローン残高が3,000万に減れば、控除される金額は、
3,000万×1% =30万
になるのです。「5,000万×1%=50万」にならないのですね。・・・がっかりであります。

だから繰上返済をしてしまうと、

1年目・・・5,000万×1%=50万
5年目・・・3,000万×1%=30万
8年目・・・1500万×1%=15万

と、住宅ローン控除される金額はどんどん小さくなってしまいますよ!
住宅ローンを借りると、「早く解放されたいっ!」と繰上返済したくなりますが、住宅ローン控除が受けられる10年間は我慢した方がいいかもしれません。

2・借入期間が10年以上であること。

住宅ローン控除を受けるためには、住宅ローンの借り入れ期間(完済までの期間)が10年以上である必要があります。
つまり、借り入れ期間(完済までの期間)が10年未満になってしまうと、住宅ローン控除を受けることができないのです。

・・・なんということでしょうか、衝撃の事実でございます。
住宅ローンの呪縛から解放されたい一心で繰上返済を頑張ったのに、この仕打ちとは・・・。
住宅ローン控除は、例えるならボディーブロー。一撃必殺のように派手な技ではありませんが、じわじわと確実に家計に響いてくる制度なのです。
下手げに繰上返済するよりも、じっくりと住宅ローン控除を受けた方がお勧めでございます。

まとめ

家を買うことでちょっと得する制度は、次の2つです。

1・現金(最大)30万円貰える、「すまい給付金」
2・住宅ローン残高の1%が10年間、所得税と住民税が控除される「住宅ローン控除」

この2つの制度を活用することで、「欲しいけど無理かも」と諦めかけていたマイホームの夢を叶えられるかもしれません。
かくいう私もこの制度を知って、年収300万ながらに家、買っちゃいましたからね。
家を買うことで、ちょっぴりお得になる制度がありますよ、ぜひご検討を!

文:ザク男爵

【ザク男爵の楽しく学べる住宅ローン講座】
vol.1:住宅ローンって何?初心者目線で優しく解説!
vol.2:家を買うと得する?知って得する住宅ローンの税制優遇!
vol.3:どの銀行も同じと思ってない?住宅ローンの選び方を解説!

【年収300万円で家を購入した、ザク男爵の建売マニア】
vol.1:3ステップで理解する建売住宅購入の流れ
vol.2:建売住宅の賢い選び方と4つの注意点。性能・保証内容を重視しよう
vol.3:結局いくらかかるの?建売住宅の諸費用あれこれ
vol.4:初めて内覧会に行く前に知りたい、建売住宅の内覧会9つのチェックポイント
vol.5:建売住宅購入で失敗しない為に、契約前にやるべき6つのこと
vol.6:手続きは?必要なものは?建売住宅の契約後の流れを徹底解説!

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