すみかる住生活版

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建売住宅購入で失敗しない為に、契約前にやるべき6つのこと|建売マニアvol.5

2017/03/27

契約前にやるべき6つのこと

マイホーム購入や子育て、ワークスタイルに関する情報を「辛い人生がちょっとだけ「楽」になるスパイスを、あなたに。」というテーマで発信するブログ「ザク男爵プレゼンツ」を運営するザク男爵。自身が建売住宅を購入した経験を元に、建売住宅を購入する段取りや注意点についてシリーズで語っていただきます。(いえーる すみかる編集部)

こんにちは、ザク男爵でございます。「ザク男爵の建売マニア」も5回目の連載となります。ご愛読ありがとうございます。

vol.1はこちら:3ステップで理解する建売住宅購入の流れ
vol.2はこちら:建売住宅の賢い選び方と4つの注意点。性能・保証内容を重視しよう
vol.3はこちら:結局いくらかかるの?建売住宅の諸費用あれこれ
vol.4はこちら:初めて内覧会に行く前に知りたい、建売住宅の内覧会9つのチェックポイント

欲しい家が見つかった。内覧会をしたら、やっぱりその家が欲しい。そうなると、次はいよいよ契約、でございますよね。
でもちょっとお待ち下さいませ。
実は建売住宅購入では、契約前と契約後では大きな溝があります。ですので、契約をする前に「契約前にしかできないこと」を全てやっておく必要があります。
そこで今回は、契約前にやっておく6つのことについて解説させて頂きましょう。

契約前と契約後で、何が変わるのか?

ずばり言いましょう。建売住宅の契約前と契約後で何が変わるのか。それは「営業マンの対応」でございます。
契約前までは親切丁寧に接してくれたのに、契約後になったらなかなか電話にも出ない。質問の回答も時間がかかるようになった。このような経験をしたのは私だけではないことでしょう。
「なにを!家を買ってやったのに!」そうお怒りになる気持ちもよく分かります。
しかしですよ。営業マンも人間なのです。毎日会社からはキツイ(!)ノルマを言い渡され、家にはお腹を空かせた(!?)家族も待っていることでしょう。
つまり営業マンは、常に家を売り続けなくてはいけないのです。次なる見込み客にロックオンしなくてはいけないのでございますよ。
「契約したお客様(ご契約者様)は後回し。」これはもはや致し方ないことかもしれません。

しかしだからこそ、私たちはそれを見越した上で、行動することが非常に大切なのであります。
では契約前に何をするべきか。順に解説させて頂きましょう。

契約前にやるべきこと

裏を返せば、営業マンは契約前まではものすごく紳士的でございます。
そのことを上手に活用して、建売住宅の契約書に捺印する前に、次のことを必ず実施するように致しましょう。

1・値引き交渉

契約前に必ずやりたいのが、値引き交渉でございます。
建売住宅はオーダーメイドの注文住宅と違い、料金体系が非常に明確ですので、値引き交渉の余地があるからです。特に分譲初期に購入する建売住宅は、ハウスメーカー・不動産会社も強気な値段設定をしている場合が多いものです。
交渉次第では、100万円、200万円と値引き対応してくれることもあります。
もちろん、私も購入時に値引き交渉し、100万円ほどお値引き頂きましたよ。ええ、100万円ですよ、100万円。車一台買える額です。
しかし値引き交渉は、1度契約してしまったら、ビタ一文負けてくれません。必ず契約前に交渉するように致しましょう。

2・家の構造、工法、工程、地盤に関する疑問・質問

家の構造、工法やどんな工程を経て家が建てられたのか。また、家が建っている地盤はどんな状態でどんな工事をしたのか。
家の基礎となる情報は、営業マンが親切丁寧に対応してくれる契約前にしっかりと確認しておくことが大切です。
特に家の構造や工法、工程、地盤は、直接自分で調べることが難しいもの。だからこそ、営業マンからの情報が頼りなんですよね。
契約後に気になって営業マンに質問しても、回答が遅かったらものすごく不安になってしまいます。とても重要なことなので、契約前にしつこく質問攻めしていきましょう。

3・家の仕様に関する質問

そしてくどいようでございますが、家の仕様に関する質問も、必ず契約前に全て解決するようにしておきましょう。
これですね、実は結構落とし穴なのですよ。
家の仕様書を見ても、正直私たち素人が見ても「??」ってなるだけです。しかし、疑問だらけの仕様書を見ても、案外私たちはその場で質問しないものなんですよね。
それは「何を聞いていいのかが分からない」、もしくは「知ったかぶりしている」からなのです。ええ、私も胸が痛いことですが。
しかしいずれにしても、どんな些細なことでも、分からないことをそのまま放置するのは非常に危険です。
あなたの買う建売住宅の屋根の素材は何ですか?それはどんな特徴ですか?どんなメリット・デメリットがありますか?
非常に細かいことかもしれませんが、これからあなたのものになる家のことです。しっかり知っておかないと、のちのち大変なことになってしまいますよ。

3・基礎、屋根裏の確認(再確認)

はい。くどいようで申し訳ございません。しかし本当に大切なことなので、もう一度だけ言わせて下さい。
建売住宅を契約する前に、もう一度基礎・屋根裏を確認(再確認)して下さいませ。これは営業マンに聞くだけではなく、必ず自分の目で見て下さいませ。
基礎へは家の床下口(キッチンの床下収納など)、屋根裏へは2階の天井点検口から入ることができます。
入って特に難しいことをする必要はございません。入って、ただ見るだけでいいのです。一度は必ず基礎、屋根裏を自分の目で見るようにして下さいませ。
「自分の目で見た」という安心感が、その後のマイホームライフをより安心したものに変えてくれますよ。

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