すみかる住生活版

メニューを開く メニューを閉じる

結婚してからセカンドハウスを持つという、究極の快楽【トイアンナ】

結婚してからセカンドハウスを持つという、究極の快楽

外資系企業にて消費者リサーチを経験されたトイアンナさん。
現在はブログや各種メディアでマーケティング、恋愛、海外移住、就職活動やキャリア形成など、数多くの寄稿や講演を通して活躍中。
今回は結婚後にセカンドハウスを持つという新しい夫婦のカタチを語って頂きます。(いえーる すみかる編集部)

結婚しても、ひとりの時間がほしいっ! こんな気持ち、独身時代に自由を謳歌した方なら共感していただけるんじゃないでしょうか。というわけで、実現してしまいました。究極の一人時間を確保するセカンドハウス契約です。今回はセカンドハウス2ヶ月目の筆者が体験談をお話させていただきます。

一人が好きな人間は、同居でストレスが溜まる

私が親元を離れたのは高校1年生。寮生活や一人暮らしを経て、気づけば10年以上も「実家」から離れていました。

好きな時間に好きなものを食べる生活って最高……!

完全に確立されたシングル生活は、もはや結婚なんて無理じゃね? と思っていました。

奇跡は起きます。

同じくらい一人が好きなパートナーがいたんです。結婚といえば毎日顔を突き合わせて同じテーブルでご飯を食べるものと思い込んでいた私に「それぞれ外で飲めばいいんじゃない?」と言ってくれた夫。この人じゃなきゃ無理、と結婚してみたものの……。

「まあ同居ってしんどいよね」という話に。

当時、2人とも都内に実家があり、しかもそこに親は住んでいませんでした。つまり一人を満喫できる避難所はそれぞれあったのです。ところがその後、海外転勤に。慣れない海外で気兼ねなく話せるのは夫婦だけ……となって、鬱屈するのを感じていました。

「そうだ、日本帰ろう」

実際には所得税の支払いなど複数の理由あってのことですが、私は日本へ単身帰国。そして実家はあまりに仕事の常駐先から遠いので、セカンドハウスを借りることにしました。
トイアンナのぐだぐだ:憧れの「グローバル人材」になってみたらケツの毛までむしられた話

結婚してからのセカンドハウスは、秘密基地になる

結婚しているのにわざわざ別居婚するとなって、気づきました。

「もしかしてこれが、生涯最後の一人暮らしかもしれない……!」

となれば妥協はできません。物件選びは夫の条件を一切考えず、自分の好きな場所にしました。夫は駅近・デザイナーズマンション好き。対して私は駅から遠くても、夜中にぼけっと空間を見つめられる広いおうちが好きです。せっかくなので巨大なラウンジスペースのある物件を選択しました。

それからも、お金を惜しまず少女趣味のゴテゴテな花柄カーテンと、ピンクのベッドカバーを購入。夫がいたら「この部屋……なんか胃もたれする」と速攻で却下されたでしょう。

いいんです、だってここは私の秘密基地だから。

「ネコさんの形したスポンジ買っちゃお」
「夜中だけど歌っちゃおう」
「突然筋トレしたい気分になったからスクワット100回」

ああ、人のことを考えずにいられる時間って最高……っ!

会えない時間で、愛を深めるコツ

そして意外にも夫との仲は、別居婚で深まったように思えます。私は週に3回ほど夫とLINEコールで話しますが、そのときのラブラブっぷりは、恥ずかしくて悶絶もんです。

単にベタベタしているだけではなく、同居しているときは言い出しづらかった話題も出せるようになりました。たとえば生命保険。同居時は「お互いに何かあったときのために、生命保険へ入っておきたい」とは言えなかったのですが、離れていたことで冷静に話し合えました。

介護や相続、義両親との関係……。この数ヶ月で進展した話がたくさんありました。私にとってセカンドハウスは、夫婦の関係を進展させるためにあったと思っています。

もしお二人の片方でも遠隔地へ毎日通勤されているなら、検討されてはいかがでしょうか。私の周りにも、「接待帰りのタクシー代が軽く家賃代になるから」とセカンドハウスを始めています。
「あなたのことは愛しているけれど、一人でいるのもいいよね」と言える夫婦でありますように、そしてあなたもセカンドハウスを通じて、さらに仲が深まりますように……。

文:トイアンナ

トイアンナ

トイアンナ
ライター。人生で同じところに4年以上住んだことがない引っ越し魔。
その経験からさまざまな家族構成に合わせ、住まいの選び方を本媒体にて掲載。
アラサーの恋愛・キャリアについても多数媒体にて執筆中。

関連記事

CLOSE