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老後は地方移住で豊かなセカンドライフにしませんか

2020年11月19日(2023年01月22日更新) リバースモーゲージの基本

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老後は忙しい都会暮らしから離れ、田舎で家庭菜園でもしながら優雅に暮らしたいと地方移住への希望を抱いている方や地方へ移住して生活費を抑えようと考えている方は多いのではないでしょうか。

シニア世代の暮らし方の1つとして注目が高まっている移住の中でも、この記事では「地方都市移住」をメインに紹介していきます。

退職後に地方移住するメリット

退職後に「年金」「資産収入」「勤労収入」など収入をすぐに増やすのは簡単なことではありません。

また、退職したからといって「食費」「住居費」「医療・介護費」「税金」などの支出も簡単に減らせるものではありません。

そこで、老後の生活コストを下げる方法の1つとして、退職後の移住に注目が集まっています。

地方の家賃や土地の価格は、大都市と比べると比較的低額です。

そのため、居住にかかるコストを削減して、悠々自適な暮らしを得られることが地方移住の大きなメリットです。

田舎移住の落とし穴

しかし、理想と現実は必ずしも一致しません。

自然を身近に感じられる田舎移住には「落とし穴」も意外に多いのです。

シニアになって大都市から田舎に移住した場合、

  • 生活や人間関係の変化にすぐには適応できない
  • 移動にマイカーが必要になる
  • 近くに病院がない

など、かえって必要なコストや様々な負担が重なる可能性があります。

老後の移住は田舎より地方都市

老後の移住は田舎より地方都市のイメージ画像

そこで、老後に移住するなら田舎ではなく、地方都市を選択してみてはいかがでしょうか。

地方都市移住で無理なく支出を減らそう

地方都市はインフラやサービスが整っていて住みやすく、東京や大阪などの大都市よりは生活費全体の水準が下がります。

家計をあまり切り詰めずに済むため、心の余裕も生まれてくることでしょう。

地方都市は、支出の削減と利便性のバランスが取れた移住先です。

地方都市は娯楽・文化が意外と豊富

大都市ほどではありませんが、地方都市であればイベントや娯楽・文化を楽しめる施設があります。

これにより、日々を活動的に過ごしたいシニアにとっては、「移住によってライフスタイルが大きく変わるのでは?」という不安が軽減されるのではないでしょうか。

地方都市は移動が意外と楽

田舎へ移住した場合は、どこへ行くにもマイカーが必要なケースが多く、その分の出費が増えるほか、自分で運転しなければならない負担が加わります。

一方で、地方都市であれば、電車やバスなど公共交通機関が整備されているため移動するにも負担が少なく便利です。

特に「コンパクトシティ構想」を掲げている地方都市では、行政サービス、店舗、病院など、生活に必要な機能が中心部に集められているため、マイカーに頼らずに暮らせる街や生活を目指しています。

そのため、地方都市の中でも利便性が高く効率的に生活ができるでしょう。

また、地方都市は大都市よりも小さくまとまっているため、街の中心から少し移動するだけで自然を身近に感じられます。

老後に移住する地方都市選びのポイント

地方都市を選ぶ際は、出費をなるべく抑えるためにその土地の消費者物価指数が参考になります。

その上で、より快適で充実したシニアライフを送るために、「コンパクトな都市で移動しやすい」「生活サービスや娯楽の充実している」などの点が該当する地方都市が良いでしょう。

寒冷地は冬の防寒や暖房コスト、雪かきなどの負担を強いられます。

そのため、温暖な都市を選ぶ方がメリットは大きい場合が多いです。

また、できれば人口と人口密度も確認しましょう。

人口は生活サービスや娯楽の充実を判断する指数になり、人口密度は商業地域がコンパクトにまとまっているか判断する指数になります。

地方移住で人気の県

地方移住で人気の県のイメージ画像

ここで、地方移住を支援する「認定NPO法人ふるさと回帰支援センター」が発表した最新のランキング『2019年移住希望地域ランキング』を見ておきましょう。

全年代総合TOP3に入っている県は、大都市圏へのアクセスも良く人気です。

移住した後でも、娯楽・文化を楽しみに出かけたい方や、大都市圏に子供家族が住んでいる方など、大都市へのアクセス重視の方の老後移住先としてオススメできます。

1位 長野県

長野県は、東京から新幹線で2時間弱というアクセスの良さと、大自然を身近に感じられる人気の県です。

このランキングにおいて長野県は、3年連続で1位を獲得しています。

また、年代別のランキングでは20歳代以上のすべての年代で1位となるなど、移住先として老若男女問わず幅広く人気です。

2位 広島県

続いて2位は広島県です。

広島の資源や魅力、瀬戸内ライフや新しい働き方の積極的な発信によって、注目度が高まっています。

年代別で見てみると、20代は1位、30代・40代では2位と、特に若い世代で注目が高まっているようです。

3位 静岡県

3位の静岡県は、新幹線を使えば東京や名古屋まで約1時間で移動できるなど、大都市圏へのアクセスが非常に良いことで知られています。

また、県の南側には太平洋、北東部には富士山があるなど、海と山がもたらす新鮮な食材や環境の豊さが人気の理由です。

年代別ランキングでは、すべての年代で5位以内をキープしています。

特に70歳代以上からの支持が高く、北海道を上回り3位となりました。

老後に適した地方都市をピックアップ

『2019年移住希望地域ランキング』はいかがでしたでしょうか。

次に、老後に地方都市移住して支出を減らす観点から、消費者物価指数などのデータをもとにピックアップした「老後に適した地方都市」を紹介します。

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エリア 都市 人口 消費者物価地域差指数
(家賃を除く総合)
家賃相場
(2LDK/3K/3DK)
土地価格相場
(坪単価)

参考

東京都区部

9,482,125人

103

9.3万

289.9万

関東

栃木県宇都宮市

519,255人

99.7

7.5万

17.6万

群馬県前橋市

332,999人

96.9

5.8万

16.8万

中部

岐阜県岐阜市

401,342人

98.9

6.4万

16.5万

新潟県新潟市

796,500人

99.1

6.9万

16.1万

近畿

奈良県奈良市

353,989人

97.0

8.1万

29.4万

四国

香川県高松市

418,772人

99.4

5.7万

10.5万

愛媛県松山市

509,139人

99.0

6.4万

24万

九州

熊本県熊本市

739,393人

99.4

7.1万

20.5万

鹿児島県鹿児島市

595,319人

97.6

7.2万

18万

※人口は2020年4月1日現在。消費者物価地域差指数は2018年現在。家賃相場、土地価格相場は2020年6月現在。※少数点は小数点第二位四捨五入。

消費者物価指数の他に、移住先を検討する際のポイントとなる人口や人口密度なども考慮してまとめました。

どの都市も魅力的ですが、例えば関東在住で今後も近場でのんびりしたいという方は、栃木県宇都宮市や群馬県前橋市が身近な移住先として有力でしょう。

関東地方以外のエリアでは、岐阜県岐阜市や香川県高松市、愛媛県松山市などは空港や新幹線の駅に比較的に近いので便利です。

また、鹿児島県鹿児島市や新潟県新潟市も魅力的ですが、その地域特有の火山灰や積雪に対する不安を感じるという方も少なくはないでしょう。

移住先として気になる地方都市はありましたか?

まとめ

まとめの画像

今回は「地方都市への移住で老後の支出を減らしつつ豊かに暮らす」ことに焦点を当ててお伝えしてきました。

移住は人生に豊かさを加える素敵な手段です。

住みたい街をじっくりと決めて移り住むことは、セカンドライフに彩りを添えることに繋がるでしょう。

もちろん慣れない街での生活は大変なことも多いですが、それさえも楽しみに変える活力があれば、移住は1つのチャンスです。

まずは今と違う街に住んだらどうなるのか、気になる街で生活する自分を想像してみてはいかがでしょうか。

セカンドライフへのヒントが見つかるかも知れません。

人生は1度きり。そして世界は広いのです。

この記事が、移住するかどうかの判断や移住計画の参考になれば幸いです。