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老後のリフォームで意識するポイントは?いつから検討するべきなの?

2020年03月30日(2023年01月22日更新) 老後の暮らし

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30~40代でマイホームを購入すると、老後を迎えるタイミングで大規模リフォームの時期が訪れます。

定年退職し、これから収入が少なくなる時期です。若い頃と同じように「ローンを組めばいい!」の手段は使えません。

ですので老後のリフォームを見越して、早め早めの段取りがポイントです。

この記事では老後リフォームのポイント、検討するタイミングについて解説します。

今からできることを、少しずつ準備していきましょう!

老後のリフォームの4つのポイント

老後リフォーム4つのポイントのイメージ画像

「老後のリフォーム、何から始めたらいいのか分からない!」

そんなときは、次の4つのポイントをおさえてリフォームを考えましょう。

老朽化した部分をリフォームして、劣化を防ぐ

老後のリフォームでまず検討したいのが、老朽化した部分のリフォームです。

購入した当時は新築ピカピカでも、築年数が古くなるにしたがって家は劣化しています。

もし劣化した部分をそのまま放置してしまうと、雨漏りの原因になり、さらに家が劣化することに・・・。

ですので、老朽化した部分をリフォームすることはこれ以上の劣化を食い止める意味でもあります。

老朽化しやすいのは、「屋根」と「外壁」です。

劣化状況に応じて、再塗装や交換をしておきましょう。

段差をなくし、バリアフリー化する

老後リフォームでは、バリアフリー化して段差をなくすことが大切です。

段差は転倒につながりやすく、ケガのもとになります。

段差の解消は、次のリフォーム工事がおすすめです。

  • 玄関の段差をスロープに変更
  • ドアの仕切りをなくす
  • お風呂の段差をなくす

また階段など段差がなくせない部分は、手すりをつけておくと、転倒防止になります。

断熱性を高め、ヒートショック対策をする

老後の生活で怖いのが、「ヒートショック」です。

ヒートショックとは、暖かい場所から急に寒い場所に移動したときに、血圧が乱高下したり、脈拍が異常になること。

一軒家ですと、お風呂やトイレでの発生が多いです。

築年数が古い住宅は断熱性が低くく、ヒートショックが起きやすい環境です。

ですので老後のリフォームでは、断熱性を高めるべきでしょう。

断熱材で家全体の断熱性を高める断熱リフォームはもちろん、

  • タイル張り浴室から、ユニットバスに変更
  • 浴室暖房をつける
  • 脱衣室暖房機をつける
  • トイレに暖房をつける
  • トイレにインナーサッシをつける

などのヒートショック対策をしておくと安心です。

耐震リフォームで、安心して暮らせる家に

築年数の古い物件で心配なのが、「耐震性」。

新築住宅に比べると耐震性が低く、安心して暮らせません。

ですので老後を迎える前に、耐震リフォームをしておくと安心です。

耐震リフォームとは、柱・梁などを補強して、地震に強い構造にすること。

また制振ダンパーなど揺れを吸収する装置をつけるのも、耐震リフォームに含まれます。

耐震技術は年々進歩しており、新築住宅の耐震性は非常に高くなりました。

「大きな地震で倒壊するのは、築年数の古い住宅だった…」というデータもあります。

老後を迎える前に、耐震リフォームをしておくと安心です。

老後のリフォームのタイミングはいつやるべき?

では老後のリフォームは、どのタイミングでやるべきなのでしょうか?

大規模リフォームは、20~30年周期で訪れる

老後のリフォームと深く関係するのが、大規模リフォームの周期。

費用のかさむ大掛かりなリフォームは、およそ20~30年の周期で訪れます。

【大規模リフォームの例】

  • 外壁の交換(20~30年に1回/100万円~/サイディングの場合)
  • 外壁のコーキングの打ち直し(10~15年に1回/50万円~)
  • 屋根材の交換(15~20年に1回/50万円~/コロニアル・アスファルトシングルなど)
  • 給湯器の交換(15~20年に1回/20万円~)

もし30~40代で住宅を購入していると、大規模リフォームのタイミングは老後を迎える前の時期と重なります。

老後のリフォームとしてバリアフリーなどを考えているなら、大規模リフォームの時期にまとめてリフォームした方が効率的です。

大規模リフォームのタイミングと合わせて、老後のリフォームを検討するのも1つのタイミングです。

子どもの独立など、家族構成が変わるタイミング

また老後のリフォームを検討する時期として、家族構成の変化があります。

  • 子どもが独立した
  • 子どもとの同居の選択肢がなくなった

家族構成に合わせて、必要な間取りも変わります。

子どもが独立して一緒に暮らさないことが決まったら、住みやすいサイズにリフォームするのもおすすめです。

老後のリフォームとして、

  • 段差をなくす
  • ヒートショック対策の断熱リフォーム
  • 耐震リフォーム

をしておくと、これから迎える老後を安心して暮らせます。

建て替えと大規模リフォームで迷ったら…?

建て替えと大規模リフォームで迷った場合のイメージ画像

リフォームの規模が大きくなると、それだけ費用も高くなります。

リフォームの費用が高くなると、「建て替えした方がお得になるのでは…?」と思いますよね。

では大規模リフォームと建て替えで迷ったら、どう選べばいいのでしょうか?

建て替えの方が問題点を一気に解決できる

  • 老朽化した部分を直したい
  • バリアフリー化したい
  • 断熱性の高い家にしたい

これらの住まいの課題を一気に解決できるのは、「建て替え」です。

最新の技術を盛り込んだ新築住宅を建てることで、これまでの課題を丸ごと解決できます。

また新築住宅は性能を数値化しやすく、断熱性・耐震性などハウスメーカーによる保証も充実しています。

建て替えと大規模リフォームの費用に差がないのであれば、新しい家を建ててしまった方がコスパはいいでしょう。

注意すべき建て替えのデメリット

ただし建て替えにはデメリットがあります。

建て替えの最大のデメリットは、「建て替えできない土地がある」ということ。

建て替えができない土地では、リフォームでしか対応できません。

【建て替えできない土地】

  • 幅4m以上の道路と接続していない
  • 道路と2m以上と接していない

このような条件の土地では、建て替えができません。

またそのほかにも建て替えには、次のデメリットがあります。

  • 解体費用が高額になることがある
  • 仮住まいの費用が必要
  • 工期が4~6カ月と長い
  • 各種税金(不動産取得税、固定資産税、登記費用)がかかる

大規模リフォームと比べて、建て替えの方が費用は高くなりがちです。

今からできる準備をしっかりして、安心して老後を迎えられるようにしたいですね。

もしリフォームや建て替えの費用に困っているなら、50代以上の方はリバースモーゲージはおすすめです。

老後のリフォームのポイントまとめ

老後に向けたリフォームは、次の4つがポイントになります。

  1. 老朽化した部分をリフォームして、劣化を防ぐ
  2. 段差をなくし、バリアフリー化する
  3. 断熱性を高め、ヒートショック対策をする
  4. 耐震リフォームで、安心して暮らせる家にする

また老後のリフォームを検討する時期は、

  • 大規模リフォームの時期(20~30年周期)
  • 子どもの独立など、家族構成が変わる時期

で検討するのがおすすめです。

無計画にリフォームしてしまうと、無駄が多くなってしまいます。

できるだけまとめてリフォームできるよう、老後のリフォーム計画まで考えておくのがポイントです。

老後のリフォームは、新築のような住宅ローン(リフォームローン)頼みは難しいでしょう。

今からできる準備をしっかりして、安心して老後を迎えられるようにしたいですね。

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