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老後生活って持ち家がいいの?賃貸がいいの?メリット・デメリットを徹底比較

2020年04月17日(2022年12月31日更新) 老後資金の準備

持ち家と賃貸、悩みますね

住む家を選ぶことは、人生において重要な選択の1つといえます。

資産になる持ち家にするのか、住み替えが比較的簡単な賃貸にするのか、非常に悩みどころです。

このページでは、持ち家と賃貸それぞれのメリット・デメリットをご紹介いたします。

自分に当てはまる項目を参考に家選びを検討してみましょう。

目次

永遠のテーマ「持ち家vs賃貸」老後を考えるとどちらがお得?

持ち家か賃貸かを検討する際に最も気になるのは、トータル面でどちらがお得かという点ではないでしょうか。

しかし、人によって条件も違えばニーズも違い、単純に数字だけで損得を出すのは困難といえます。

条件によりどちらを選んでも差があまり出ない場合や、持ち家のほうが生涯のトータルコストが低い場合もあるでしょう。

インターネットでローンシミュレーションを行うこともできるので、ご自分の地域や住みたい土地で試しに計算してみてください。

持ち家と賃貸の大きな違いは、持ち家は住宅ローンさえ支払ってしまえば、その後かかるコストは家の修繕費、管理費のみになること。

賃貸では生涯家賃を払い続ける必要があるということです。

条件にもよりますが、賃貸に住み続けるなら持ち家以上に資産が必要となるケースもあるでしょう。

自分の今後送りたいライフスタイルを考え、持ち家と賃貸のどちらにするのか、それぞれのメリット・デメリットを次の項目で確認しましょう。

持ち家に住む7つのメリット

持ち家に住むメリット

夢のマイホームともいえる持ち家には、さまざまなメリットがあります。

家そのものを自分が所有することになるので、安心感はダントツです。

魅力たっぷりな持ち家のメリットを7つにまとめてみました。

1.住宅ローンが終了すれば住居費が抑えられる

賃貸では一生家賃を払い続けなければいけませんが、持ち家ではローンを払い終わってしまえばかなり負担が軽減されます。

全員が年金のほかに、収入があるという訳ではありません。

ゆとりを持って暮らすには、働けるうちに稼いだお金で払ってしまうという方法もよいでしょう。

2.家や土地を資産にできる

持ち家は将来自分たちが居なくなった後に、子供に残してあげられるなどの資産価値になります。

また、子供がいない場合でもいざとなれば家を売って資金源にできるなどのメリットもあり、将来できることの幅が増えるでしょう。

3.リフォームやインテリアを自由にできる

年を取ると足腰が悪くなり、階段の上り下りやちょっとした段差で不便が出てきます。

そんなときにも、持ち家であればバリアフリー工事ができます。

若いときでも壁紙の色を自由に変えたり、好きなようにリフォームできたり、インテリアを楽しめるのでこだわりがある方におすすめです。

年齢により家の形態を変えることができ、より住みやすい環境に整えることが可能でしょう。

4.ペットを飼うことができる

持ち家の場合には、自由に動物を飼うことができます。

主に戸建ての場合が多いですが、マンションでもペット飼育可というところもあります。

動物好きで将来ペットを飼いたいという方は、事前に飼育できるか調べてみるとよいでしょう。

5.持ち家を賃貸にして家賃収入にできる

あまりに転勤が多い方には向きませんが、少しの間の転勤などで家を空けるときには貸出を行い、家賃収入を得ることもできます。

また、親の介護などで実家に一時的に住まなければならないケースも同様に使える手段といえます。

6.自分の住居を確保できている安心感

今後、「年金をもらえる年齢が引き上げられる」と言われています。

自分の財産を少しでも多く貯めておかなければいけない状況で、自分の将来住む場所が確実にあるということは精神的な安心につながるでしょう。

7. リバースモーゲージを活用して老後生活にゆとりを

最近では、リバースモーゲージを活用して老後資金を確保する方法が広まってきています。

リバースモーゲージとは、住宅を担保に金融機関等から資金を借りる住宅ローンの一種です。

普通の住宅ローンと違って、住宅ローンを借りている間は元金の返済は不要。

利息の支払いだけを行い、債務者死亡後に住宅を売却し元本を一括返済します。

自宅を担保に老後資金が借りられるため、子どもに迷惑をかけたくないシニア層から注目を集めています。

持ち家に住む6つのデメリット

持ち家に住むデメリット

魅力たっぷりな持ち家ですが、まったくデメリットがない、ということでもありません。

人によっては不向きな場合もあります。

持ち家のデメリットを6つまとめたので、順番にみていきましょう。

1.家を購入する際に多額の費用と税金が発生する

家を購入するときには、頭金のほかに税金も発生します。

最近では頭金が不要、または以前よりも少なめという物件もあります。

比較的購入しやすくはなっていますが、賃貸と比べるとそこまで気軽とはいえません。

資金面に余裕がある方でないと難しいという壁はあるでしょう。

2.転勤が多い方は不向き

上記にもありましたが、少ない回数または短い期間であれば、賃貸での家賃収入が望めます。

しかし「あまりにも転勤が多い」また「転勤期間が長い」となると、せっかくのマイホームに帰ることができず、もったいない結果になってしまう恐れがあります。

3.家を手放すのに時間と手間がかかる

持ち家を売却するときにすぐに売れるとも限りません。

一般的に、売却するのには数ヶ月以上かかます。

買い手がつかないとズルズル住み続けることになり精神的にも苦しくなります。

子どもに相続させる場合にも、名義変更などさまざまな手続きが発生し、すぐに手放すということはできません。

4.固定資産税がかかる

持ち家を所有している限り固定資産税が発生します。

固定資産税は3年ごとに評価替えが行われ、一定とも限りません。

場合によっては、不動産価格変動により納税額が上がる可能性もあります。

5.ローンの支払い延滞で家を差し押さえられる

ローンの支払いを何らかの理由で怠ってしまい延滞が続くと、金融機関などから督促状が届きます。

督促状が届いたにも関わらずローン延滞が続くと、住宅は差し押さえられ最悪競売にかけられてしまいます。

無理なローン返済計画をしないように購入時によく検討しましょう。

6.建物のメンテナンス費用は自己負担

賃貸では、家賃に含まれる管理費などで修繕を行うため、まとまった費用を用意する必要は少ないでしょう。

しかし、持ち家では壁の塗装や老朽化に対応して修繕しなければなりません。

修繕費もある程度貯めておく必要があり、頼む業者も自分で探さなければならないため、賃貸と比べると手間が多いといえます。

賃貸マンションに住む4つのメリット

賃貸マンションに住むメリット

持ち家が向いていない人にとって、賃貸マンションのメリットは見逃せないポイントです。

「ライフスタイルの変化を楽しみたい」
「住宅に関わる税金のことを考えたくない」

といった人には賃貸マンションがおすすめです。

1.自然災害にあった場合にローンが残らない

自然災害に遭い、家が倒壊してしまった場合でも持ち家の場合は、ローンが残ってしまいます。

その点、賃貸は家が倒壊や災害にあったとしてもローンは発生しないため、なくなってしまった家のためにお金を払う必要はありません。

2.収入の変動やライフスタイルの変化で家の住み替えができる

持ち家に比べ、賃貸では住み替えの費用が少なく済みます

その手軽さから「収入が下がったor上がった」または「子どもができた」などでライフスタイルが変わったときにも自分に合った住居選びができます。

3.将来のバリアフリーリフォームを懸念しなくてよい

持ち家では、若いころは快適に過ごせた家でも老後は暮らしづらく、バリアフリーにせざるを得ないケースもあります。

その点、賃貸では足腰が悪くなる予兆を感じ始めたときに、比較的簡単で費用も安く住みやすい家に移り住むことが可能です。

また、家の周辺の環境も自分に適したところを探せます。

4.住宅にまつわる税金がかからない

賃貸では家を所有していることにはならないため、固定資産税が発生することはありません。

持ち家を購入するときに発生する不動産取得税もかかることはありません。

賃貸マンションに住む4つのデメリット

賃貸マンションに住むデメリット

賃貸マンションはあくまで住める場所を借りているだけなので、人によっては居住までの審査やその賃貸でのルールといったものが合わない場合もあります。

特に老後の場合は、高いハードルになることもあるでしょう。

1.高齢になると審査が通りづらい

高齢になってからの住み替えは、大家さんや保証会社の審査が通らない場合があるので要注意です。

老後を考えた住み替えはなるべく早くにしたほうがよいでしょう。

2.住んでいる限り家賃がかかる

持ち家の場合は、ローンを完済すればそれ以降の出費は抑えられますが、賃貸の場合だと老朽化により多少家賃が下がることもあるとはいえ、基本的にはずっと払い続けなければなりません。

年金だけの収入では払い続けるのが困難になる場合があるので、自分の収入にあわせ、事前に払えるような家を検討する必要があるでしょう。

3.賃貸では資産にならない

住み続けて家賃を払い続けたとしても、賃貸住宅は個人資産にすることはできません

ずっと払い続けるのに資産にならない点は、最大のデメリットともいえるでしょう。

4.設備交換やインテリアを自由にできない

あくまでも借りている建物なので、老朽化で使えなくなったなどの事例でなければ設備品を勝手に交換することができないのが難点です。

インテリアも変更できる範囲が狭められてしまうので、こだわりのある人には向いていないかもしれません。</mark

また、老後に住みづらくなったとしても、勝手なリフォームはできません。

老後生活の気を付けるポイント

老後の生活には家の環境や、家の周辺環境が暮らしやすさの大きな分かれ目ともいえます。

そこで老後を暮らしやすくするために、気をつけるポイントをいくつかご紹介します。

家の周辺環境を調べる

年を取ると足腰が痛くなり、遠出をするのが難しくなってきます。

買い物に行くだけでも一苦労では、生活が困難になるのは目に見えています。

近くにスーパーやお店があるのには越したことはありませんが、ベストなのは自宅に配送サービスをやっているかどうかです。

配送サービスがあれば無理して歩くこともなく生活がおのずと楽になってくるでしょう。

また、近くに病院があるかどうかも確認しておきましょう。

なるべく段差のない家を意識しよう

高齢になるほど、玄関の段差や階段でつまずきやすくなってきます。

若いときには、とっさに受け身が取れますが、年を取るとそうともいきません。

なるべく怪我を防ぐために、段差のない家を検討しましょう。

マンションなどでは、緊急時にもすぐに駆けつけてくれるサービスがついているか確認することも大切です。

まとめ

家選びは、一概に持ち家のほうがよい、賃貸のほうがよいともいえない難しい問題です。

上記のメリットやデメリットなどを自分の状況にあてはめ、無理のない家選びをすることが重要になってきます。

理想の老後生活をするにも、事前準備をしっかりとしておきましょう。

この記事を監修した人

千日 太郎

ブロガー
千日 太郎

関西地方在住のブロガー。昭和47年生まれの男性という以外は、詳細を明らかにしていない。自身もリーマンショックの年の2008年に新築マンションを購入し、住宅ローンを借りている。
インターネット上には家の購入や住宅ローンを選ぶときに役立つまともなサイトが少なすぎるという思いから「千日のブログ 家と住宅ローンのはてな?に答える」及び「千日の住宅ローン無料相談ドットコム」を運営しており、一般の人からの住宅ローンや不動産購入についての相談に無料で答え、個人を特定できない形でその質問と回答を公開している。

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