「老後は今と違うところに移住したいけれど、なにから始めたらいいのだろう」なんて悩んでいませんか?
老後の移住をはじめて考える場合には、何からはじめたら良いのかわかりませんよね。
しかし、老後の移住は、思ったよりもハードルが低いのです!
そこで今回はプチ移住・地方都市移住におけるそれぞれのステップやチェックポイントをご紹介していきます!
なにから始めればいいかわからない方、必見です!!
国内移住について
「老後は静かなところでのんびり過ごしたい」
「便利なところで快適に過ごしたい」
「生活費をなるべく抑えて過ごしたい」
など、国内移住を考える人の理由は様々です。
まずは、国内移住にどのような種類があるのか見ていきましょう!
国内移住の種類
ひとくちに国内の移住といっても、目的によって様々な種類に分けられます。
・リゾート型移住
リゾート型移住は、温泉やスキー場、きれいな海があるなどの旅行先に選ばれるようなリゾート地への移住を指します。
もともとバブル期に建設された豪華なマンションを中古で購入して住む方が多い傾向にあります。
ただ、食料品など物価は観光地価格だったりするので、注意が必要です。
・田舎暮らし型移住
田舎暮らしに憧れる都会の方は多いですよね。
都会の生活に疲れた方が、癒しを求めて田舎に移住する傾向にあります。
大自然に囲まれ、畑を耕し野菜を育ててのんびり過ごすスローライフは、想像しただけで癒されますよね。
ただし、田舎には独自の文化や風土があるため、現地調査は慎重にするようにしましょう。
田舎体験がある地域なのであれば、積極的に参加することをオススメします。
・超目的型移住
老後を自分の好きなことや趣味に費やしたい方にオススメなのが、超目的型移住です。
たとえば、神社・お寺めぐりが大好きだから京都に住む、などですね。
「ここに住みたい!」といった強い意志と目的がある人にこそオススメの方法です。
好きなものに囲まれて過ごす毎日は、幸せなこと間違いなしですよね。
・プチ移住
プチ移住とは、都道府県をまたがず、最寄り駅から20~30分電車で移動したところに住む、お引越し感覚の移住です。
生活圏を変えないため環境に慣れるのが早く、移住によるストレスを感じにくいというメリットがあります。
また、プチ移住をすることで住居費と固定費を抑えることが可能です。
・地方都市型移住
地方都市型移住には、老後に必要な「衣食住」がコンパクトに揃っていて、住居費が安く抑えられるという特徴があります。
高齢になればなるほど「移動」が負担になりますが、地方都市では病院やスーパーなどの必要なものが近くに集まっているため、そういった不便さを軽減させることが可能です。
今回は、国内移住の方法として、注目されている『プチ移住』と『地方都市型移住』に焦点を当て、まとめてみました。
プチ移住と地方都市型移住をする前に
『プチ移住』と『地方都市型移住』をする前に知っておくべきことは以下の2つです。
- 今、必要なお家の広さを把握する
- 現状の居住費と固定費の確認
順番に見ておきましょう。
必要なお家の広さを把握する
今住んでいる家に住み始めた頃と今とでは、必要な部屋の広さや間取りが変わってきていることが多いです。
まずは、今のライフスタイルに必要な家の大きさ、広さ、間取りを把握しておきましょう。
例えば、子供が独立して余っている部屋数が増えたり、車を手放したことで駐車場のスペースが余っているなどです。
また、足腰が弱くなったことで2階は使用せずに1階をメインで使っている方も多いかもしれません。
部屋数を減らすなどの無駄を省いたり、そもそもの家のサイズをコンパクトにすることで家賃を抑えることが可能です。
家賃が月1万円安くなると、年間で12万円の節約に。
20年住んだとすると、240万円も節約することが可能になります。
まずは今の現状とこれからの老後をしっかり想像して、必要かつ適切な部屋の大きさ、間取りを考えてみましょう。
現状の居住費と固定費の確認
2つ目のポイントは、現状の居住費と固定費の確認です。
もし家族に任せっきりなどという場合であれば、移住先と比較する際のポイントとなるので事前にチェックしておきましょう。
《チェック項目》
- 住居費(固定資産税・賃貸料・管理費・駐車場代)
- 国民健康保険料・水道料金
移住先を決める際のポイント
移住先を検討する際の3つのポイントは、以下の通りです。移住先にとって大切なポイント3点をみていきましょう。
住む場所によってかわる費用をチェック!
意外かもしれませんが、国民健康保険料・水道料は住んでいる市区町村によって変わります。
移住先候補が見つかったら、必ずチェックしておきましょう。
また、市区町村によっては、移住に関する補助金が出たり、親世代・子世代が同居・近居する際の物件購入資金や耐震、介護用リフォーム等の住まいに関わる補助金が出る自治体もあります。
プラスでそちらも調べておくことをオススメします。
《チェック項目》
- 国民健康保険料金⇒『○○市 国民健康保険』で検索(市区町村のHPで確認)
- 水道料金⇒『○○市 水道料金』で検索(市区町村の水道局で確認)
- 補助金⇒『○○市 住まい 補助金』で検索(市区町村のHPで確認)
大きな医療機関はある?
移住を検討している地域に大きな医療機関があるか、も大切なチェックポイントです。
大きな総合病院があると、いざという時も安心です。
医療体制がどのくらい整っているのか、家からどのくらいの距離なのか、今後のために調べておくと良いでしょう。
移動する際の交通の便は?
移住を機に、自家用車を手放して公共の交通機関を利用する方も多いかと思います。
移住した際によく行く場所の交通の便はチェックしておきましょう。
特に、薬局・スーパーは徒歩やバスを使って行ける範囲であることが好ましいです。
また、地方都市の中であっても地域によっては公共の交通機関の利便性に差にがあるので注意しましょう。
現地の物価は今と比べてどう?
日用品の物価は、地域によって差があります。
いつも使うものが安く手に入る地域だと、ありがたいですよね。
いざ住んでから「前住んでいたところよりも生活費が高くなってしまった・・・」とならないよう、事前に現地のスーパー・衣料品店・薬局に行って価格をチェックするのがオススメです。
行けない場合は、インターネットなどで調べておきましょう。
事前に家族に相談しておこう
一緒に住んでいる家族がいる場合は、「こんなことを考えているよ」と事前に相談することが大事ですね。
一緒に住んでいなくても、自分の子どもや関わりのある方にも相談しておきましょう。
自分だけの考えで進めると揉めるきっかけになってしまうため、事前によく話し合うことをオススメします。
生活圏を変えたくないひとは、『プチ移住』
プチ移住は、現在の生活を大きく変えたくない人にオススメです。
住居費(固定資産税・家賃)を抑えることを目的とし、都道府県をまたがずに近くの家賃の安い物件に住むことを指します。
メリット
- 気軽に、購入物件や賃貸物件の下見ができる
- 生活圏がさほど変わらないため、今までのライフスタイルや友人との関係を継続できる
- 住居費の節約ができる
- 近距離の移動なので、仕事を続けながらも定年前から移住することが可能
- 定年後再雇用制度にて今の職場で働き続ける方にも安心
デメリット
- お引越しの手間と時間がかかる
- 引越費用等、初期費用が必要
- 近くであってもまったく同じ環境になるとは限らない
音、ご近所、商店街、交通の利便性などご自分で大切にされたいものがどうなっているのか確認が必要です。
プチ移住のポイント
プチ移住をするにあたって大切なポイントをお伝えします。
移住先の候補
まずは、プチ移住先の候補を挙げていきます。
最寄駅の路線図を見てみてみましょう。
都市や町の中心部から電車で30分程ほど遠ざかるのがポイントです。
都心部や町の中心部から離れたぶん、家賃が安くなります。
快速が停車する駅はどうしても家賃が高くなってしまうため、各駅停車の駅に焦点を当てて探すのも良いですね。
ちょっと、範囲を広げて考えてみると良いでしょう。
現地に行ってみよう
プチ移住は、今住んでいる場所からそこまで離れないこともメリットの1つでしたよね。
電車で30〜40分くらいなのであれば、実際に現地に行ってみることをオススメします。
曜日や時間帯をかえて行ってみると雰囲気にも違いが生まれ、その場所で生活をする臨場感を高めることができます。
衣食住コンパクトにまとまる『地方都市移住』
地方都市移住は、プチ移住よりおおがかりな移動になります。
大都市に住むと便利ですが住居費が高く、生活費もかかりますよね。
田舎暮らしでは自然に囲まれゆったりできますが、移動手段が車だけだったり、大きな病院がないなど生活に不便や不安な部分も多く出てきます。
そういった方にオススメなのが、大都市と田舎の両方をいいとこどりした地方都市への移住です。
行動範囲がコンパクトで利便性があり、かつ効率よく楽しめる地方都市型移住のあれこれについて説明してきますね!
メリット
- 生活に必要なものがコンパクトにまとまっていて、移動距離が少ない
- 田舎の雰囲気も味わえる
都市郊外にいけば、緑豊かな自然があります
一泊2日の旅行で温泉などを楽しむことも可能 - リタイア後のお仕事
地方都市の成長企業や優良企業には、積極的にシニア採用をすることもの多くなってきています
デメリット
- 今までのライフスタイルがガラッと変わる
- 引っ越しが大掛かりになるため、労力、体力、気力が必要
- 移住先で1から人間関係を作らないといけない
地方都市型移住のポイント
地方都市型移住のポイントを3点説明します。
なじみのある土地から検討しよう
1つ目のポイントは、これまでの仕事や旅行、親戚との付き合いなどでなじみのある土地の中から検討する、ということです。
全く知らない新しい土地ではないので、親しみを持ちやすい傾向にあります。
インターネットで情報収集を
興味のある都市を毎回訪問するのは大変ですよね。
そこでオススメなのが、インターネットを使ったネット検索です。
気になる場所が見つかったら、まずはインターネットで移住情報サイトをチェックしてみましょう。
最近ではコロナウイルス感染症の影響もあり、各自治体でオンライン移住相談窓口が増えています。
オンライン窓口では、実際に1対1のテレビ電話で対応してもらえるので、気になることや疑問点や不安をその場で解決できます。
温暖な気候
3つ目のポイントは、温暖な気候かどうかです。
若い頃は気にならなくても冬の寒さはこたえますし、都市といえど高齢になれば雪も頻繁に降るため、足元も不安定です。
できる限りカラダに負担が少なく、居心地が良いと思える環境に移住するようにしましょう。
移住先の情報収集にオススメのサイト
国内移住が身近になる、お役立ちサイトを紹介します。
- 移住のための地方都市MAP
全国の気になる地方都市情報がチェックできます。 - 都道府県別薬局・スーパーチラシサイト
気になる街の薬局やスーパーのチラシが載っているサイトです。
その地域の木になる物価が事前にチェックできて便利です。 - 地方移住ガイドブック
各都道府県の移住支援窓口一覧あり!
田舎ぐらしを知りたい方にもおすすめなサイトです。 - 全国移住ナビ
総合的な情報満載の『全国移住ナビ』空き家・お仕事情報などもチェックできます。
まとめ
将来「こんなはずじゃなかったのに・・・」とならないためにも、体力と気力があるうちに、これからの住処を考えてはいかがでしょうか。
住まいを自分にあった環境に整えるだけで、節約しなくても生活を楽しく過ごすことが可能になります。
今回ご紹介した生活圏を変えない『プチ移住』と、生活に必要なものがコンパクトにまとまっている『地方都市型移住』は、移住を考える際の選択肢の1つです。
老後をどのような場所で、どのような気持ちで過ごしたいのか、ぜひ考えてみてくださいね。