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自分らしさの大切さを子どもと一緒に学べる絵本『ピピは いっとうしょう!』

絵本『ピピは いっとうしょう!』の表紙

ちっちゃなピピが奮闘!『ピピは いっとうしょう!』

「体が小さいからみんなと同じことができないの?」
「背が高いからみんなと違うことをするの?」

お子さんがいるご家庭であれば、子どもからこんな「?」を問われることも多いのではないでしょうか。
また、幼稚園や保育園、小学校で働く先生たちも同じような質問をされることでしょう。

大人にとって些細な疑問でも、子どもにとってはとても深刻なもの。
そんな子どもの「どうして?」に一緒に向き合える、とっておきの絵本『ピピは いっとうしょう!』をご紹介します。いったいどんな絵本なのでしょうか。

主人公ピピは体のちっちゃなてんとう虫

てんてんオリンピックに向け体をきたえるてんとう虫たち

体がちっちゃくても、軽くても、できることはある!

4ヶ月に一度開かれる、世界一ちっちゃなスポーツ大会、てんてんオリンピック。
物語の主人公、ピピは他のてんてんもようの選手に比べて、体がちっちゃく、とても軽いてんとう虫です。

そんな小さなピピにできること、それは声をかけることでした。
他の選手が体を鍛えている間、ピピは喉を鍛えます。いつでも大きな声を出せるよう「そう、れっ!そう、れっ!」と一生懸命に。

体がちっちゃくても、てんてんオリンピックに参加して、できることに挑むピピの姿に勇気づけられますね。
ピピが常に笑顔でいることにも元気をもらえます。

自分らしさの大切さを教えてくれるのはピピだけじゃない

てんてんオリンピック委員会会長によるあいさつの様子

大切なのは、勝つことではなく、参加すること・挑むこと

ピピの視点で物語は進んでいきますが、てんてんオリンピックに向けて腕立て伏せや腹筋を何百回も繰り返す、他のてんとう虫が努力している模様が描かれています。

体がちっちゃなピピだけでなく、誰もが自分らしさを活かして努力している姿を通じて、子どもに「自分らしくがんばることが大切なんだよ」と伝えることができますね。

シンプルな色使いだからこそ目に飛び込んできやすい

卓球をするてんとう虫と「そう、れっ!と声をかけるピピ

どんなときも「そう、れっ!」と声を出すピピに元気づけられます。

白色を背景に、赤と黒の2色のみで描かれているので、目をひきやすいこともポイント。
絵だけでも、何が大切なことなのかが十分伝わってくる作品です。

絵本を読み聞かせるだけでなく、子どもと一緒に別のストーリーを作ってみるのもおすすめです。
書籍刊行は2017年5月15日(月)。ぜひ書店でチェックしてみてください。

書籍概要

書名:『ピピは いっとうしょう!』

http://pie.co.jp/search/detail.php?ID=4870
価格:本体1,200円+税
発売日:2017年5月15日(月)
発売元:パイ インターナショナル

文・絵

メガホンを持ったピピと赤いボートを運ぶてんとう虫たち

白と赤と黒。シンプルな色遣いだからこそ目に飛び込んできます。

ヒド・ファン・ヘネヒテン(Guido van Genechten)
1959 年 ベルギー生まれ。ヨーロッパで大人気の絵本作家で、日本でも多くの翻訳絵本を出版。
人気の「リッキ」シリーズ(フレーベル館)・「おさかなちゃん」シリーズ(学研プラス)ほか、『おばけの スパルタカス』(世界文化社)・『ずっとママといっしょがいいの!』(主婦の友社)・『パパ、おばけがいるよ。』(フレーベル館)・『まいごのこいぬ プッチー』( パイイ ンターナショナル)など。

ボートがちゃんと進むように「そうっ、れっ!」と声をかけるピピ

訳を手がけるのは「リサとガスパール」シリーズでも有名な石津ちひろさん

石津ちひろ(いしづ ちひろ)
1953年 愛媛県生まれ。絵本作家、詩人、翻訳家。
著作に『まさかさかさま動物回文集』(河出書房新社)、ボローニャ国際児童図書展絵本賞受賞作『なぞなぞのたび』(フレーベル館)、日本絵本賞『あしたうちにねこがくるの』(講談社)など。
訳書に『でもだいじょうぶ!』・『まいごのこいぬ プッチー』(パイ インターナショナル)ほか、「リサとガスパール」(ブロンズ新社)シリーズなど多数。

書籍に関する問い合わせ先

株式会社パイ インターナショナル
〒170-0005 東京都豊島区南大塚2-32-4
TEL:03-3944-3981
ホームページ:http://pie.co.jp/

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