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ウチの子に必要なのはどんな保険? もしもに備える「正しいペット保険の選び方」

犬と猫の中央にスマイルマーク
かわいいペットの犬や猫。いまやペットというよりは、大切な家族でありパートナーですよね。そんな大切な「家族」がゲガをしたり病気になったとき、病院に行くと予想以上の費用がかかります。

医療内容が充実したり、住環境や栄養状態が良くなったことでペットも高齢化してきています。予防接種はもちろん、突然のケガや体調を崩したときは病院へ駆け込みますが、医療費が高額なのが頭の痛いところです。
そんな、もしものときに備える保険を要望する声が高まり、ペット保険が日本でも少しずつ浸透してきたように思えます。

すでに加入されている家庭もあると思いますが、ペットにはどのような保険が必要なのか、どのように加入すればいいのか、保険の特徴を挙げながらご説明します。

保険に加入していればもう安心? 補償の内容をキチンと理解していますか

大切な家族としてペットを迎え入れようと検討する時に見落としがちなのが保険です。昔と違い、ペットに対する認識も、純粋に家族として考えている方がほとんどだと思います。そうなると、やはり健康面のリスクや突発的な事故に対する備えも考えなければなりません。

ペットは人間よりも寿命が短いので、一緒に生活をするなかで様々な場面に遭遇することになります。突然のケガや病気、もしかしたら誰かを咬んで傷つけてしまうこともあるかもしれません。そのような不安をある程度解消してくれるのがペット保険です。

すでにペット保険に加入されている方も、環境を整えて予防接種もしたし、保険に加入したから何があっても大丈夫! と安心していませんか?たしかに保険に加入しただけでも備えは万全ですが、契約内容はキチンと把握しているでしょうか?

たとえば補償割合は何パーセントなのか、補償開始日はいつからなのか、免責金額はいくらなのか。保険料や補償期間についても、年齢に関係なく定額制なのか、年々金額があがっていくのか。

ペット保険は基本的には「掛捨て型保険」で毎年更新します。更新の時期に加入内容を記した書類が届きますので、その時にしっかり再確認をし、場合によっては見直すことも大切です。

ウチの子に合った保険かどうか、確認してみませんか?

犬のアップ
ペット保険が初めての方は、加入年齢や条件なども含めて確認したほうがいいポイントがあります。意外と見落としがちな部分なので留意しておきましょう。

ペットとしてポピュラーなのが犬と猫ですが、ペット保険もほとんどが犬と猫に対応した内容になります。(保険会社によっては、小鳥や小動物や爬虫類に対応した保険を取扱っているところもあり)そして、猫よりも犬の保険のほうが加入率は高いです。

猫の保険は、種別差や個体差に対する保険料の差別化はほとんどないのですが、犬の保険は保険会社によっては様々なランクに分けられている場合があります。これは、大きさや種別によって危険度も変わるからです。

たとえば、種別によってかかりやすい病気があったり、アクティブな性格で人に対してジャレたりするのが大好きだったり、闘争心や警戒心が強いタイプだったり、もともと持っている特徴がはっきりしている場合は、その子に合った内容も検討材料に入れたほうがいいでしょう。

また、犬も猫も新規で加入できる年齢に制限があり、その内容は保険会社によって違ってきます。そして犬や猫に限らず、誰かを傷つけてしまった場合の傷害賠償が付加されているかも大切なポイントです。

そもそも保険は健康な時にしか加入できない場合が多いので(特定疾病に対する条件にあることが多い)、病気のリスクが高まる高年齢になってから検討するよりは、安心料とみなして元気な年齢の時に加入することをおすすめします。

その保険、どこで加入しましたか? ペットショップや動物病院のおすすめが1番とは限らない

猫のアップ
ペットを購入するのはたいていペットショップですが、最近は保険の加入も一緒に勧められることも増えてきています。動物病院などでも、予防接種の時や健康診断の時にパンフレットなどを渡されることもあります。これはありがたいことなのですが、その保険は飼育されているペットに合った内容なのでしょうか?

実はこのように勧められる保険は、ペットショップや動物病院の都合によることが多いのが実情です。勧められる保険は1社か、多くても2、3社。その理由は、ペットショップや動物病院に販売手数料が入るからです。

そのシステム自体は悪いことではないですが、1番の問題は選択の自由を狭くする危険があることです。ほとんどの方が、ペットの購入時に一緒に勧められて初めて保険の必要性を認識させられるのではないでしょうか。

そして、保険料の手頃感もあり、言われるがまま加入することがほとんど。何故なら、ペット保険自体が頭になく、どんな種類の保険や内容かわからない方が多いからです。

保険入門としてはそれでもいいでしょうが、補償内容によっては、更新のたびに上がる保険料が負担になったり、補償金額の上限が低くて持出しが多かったり、保険料と補償内容のバランスが悪い場合もあります。
もともとペット保険はネット販売が主流で、比較サイトなどもたくさんあるので、ペットを迎え入れる前に、予備知識として見ておくことも大切です。

飼い主とペットが幸せに暮らせるように

新しい家族を迎え入れる時は、期待や夢で胸がふくらみ、とても幸せな気持ちになりますよね。
購入や里親さんなど、ペットを迎え入れることを検討される方は、それなりの覚悟と責任を持っている方が大半だと思います。

しかし、まだまだ虐待や飼育放棄などの話もあとを絶ちません。ペットは「家族の一員」という認識で迎え、生涯を終えるまで責任を持つことが大切です。そのためには、人間の子どもを育てるぐらいの気持ちと経済力が必要なのだと思います。

そして、その経済力の部分を補うのがペット保険です。飼い主とペットがお互い幸せに暮らせるように、少しでも不安な要素を減らすために情報を集め、ペット保険の加入を前向きに検討することが大切ではないでしょうか。

文:やまと なつ

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