TIS株式会社は、住宅金融支援機構(以下、JHF)の「総合オンラインシステム」をオープン環境へ移行したことを発表しました。
今回は、総合オンラインシステムとはどんなシステムか、オープン化することのメリットは何かをご紹介します。
総合オンラインシステムってなに?
「総合オンラインシステム」とは、JHFの全国約600の金融機関がネットワーク接続している大規模なシステムのことです。主に住宅ローン審査から融資、返済までのJHFによる住宅ローン業務の一連の流れが管理されています。住宅ローンの基幹ともいえる重要なシステムです。
従来の総合オンラインシステムの問題点
従来の総合オンラインシステムは、メンテナンスを繰り返し実施したことでアプリケーションが肥大化、複雑化していました。そのため、たとえば住宅政策が改定されシステムに変更を加えなければならないとき、迅速に対応することが難しかったのです。
そんな総合オンラインシステムの柔軟性を向上するための第一歩として行われたのがオープン環境への移行です。
オープン化のメリット!
もともと総合オンラインシステムはCOBOLという技術者が少ないプログラミング言語が使用されていました。そこでTIS株式会社は独自のリライトツールを使い、プログラミング言語をCOBOLから技術者の多いJavaへと書き換えたのです。これにより制度の改正などによって何らかの変更が必要になったときも迅速に対応することができるようになるため、利用者も安心ですね。融資手続きにかかる時間を短縮できる可能性もあり、今後、住宅ローンの手続きの変化に期待できますね。
進化する総合オンラインシステムに注目
TIS株式会社によってオープン環境へ移行された総合オンラインシステム。JHFでは、さらにシステムを改善・拡張する準備を進めています。
今後進化する総合オンラインシステムに注目ですね。