すみかる住生活版

メニューを開く メニューを閉じる

おひとりさまの老後はどうなる?生活費や資金の準備はいつから?

おひとりさま
個人のライフスタイルは、時代とともに変化します。
成人になったら「結婚して子供を産むのが当たり前」といわれていた時代もありますが、現在では選択肢も増え「生涯独身で過ごす」というライフスタイルが増え、認められつつあります。
今回は、独身を楽しむライフスタイルについてご紹介します。

結婚しない「おひとりさま」が増えている

現在、日本では「おひとりさま」と呼ばれる未婚者が年々増加しており、背景にはさまざまな原因が考えられます。

収入の不安定

主な原因の一つにフリーターなどの「非正規雇用者の増加」があげられます。
結婚したくても今の収入では生計を立てていくことが難しい人や、結婚後の収入面に不安を感じるなど、経済的な不安が「おひとりさま」の増加につながっています。
なかには結婚をしたくてもできないという人もいるほどです。

女性の社会進出

女性が社会進出することで、収入が安定し結婚をしなくても生活ができるので、パートナーを選ばないライフスタイルも増加しています。
結婚をして家庭に入るより、毎日自分の趣味や仕事をしていた方が楽しいと感じる女性が増えているため、未婚率が上昇しているようです。

結婚による制限

「結婚に対する魅力を感じない」という人も増加しています。
結婚に対するイメージ調査の結果、「家族のために毎日働いている」「節約をしないといけないのはかわいそう」「制限ができて自由でなくなるのはかわいそう」といった印象を持つ人が多く、おひとりさまの方がお金を自由に使えるため、結婚への魅力を感じない人も増えてきています。

恋愛の自由化

昔の日本では、「お見合い結婚」「職場結婚」が多かったですが、現在では「合コン」「街コン」「婚活パーティー」など、異性と出会える場が増えています。
そのため、付き合っても「性格が合わない」と感じれば他の異性を探すこともでき、「より良い人」を求める環境が、未婚率の上昇につながっているのかもしれません。

おひとりさまの老後の楽しみ、不安は?

現在おひとりさまの人が、特に不安に感じている事は「老後」です。
夫や妻、子供がいないため「孤独」に不安を感じる人が多くいます。

しかし、高齢者のコミュニティも多数存在し、今後も増え続けると考えられます。
コミュニティでは、同じように独身生活の人もいるため、老後でも同年代のおひとりさま同士の友人も作ることが可能です。

また、現役世代では仕事が多忙で、できなかったことに挑戦できるのも老後の楽しみ方の一つです。
習字やスイミング、料理教室やギター教室など、新しいことに挑戦することは脳を活性化させ、楽しみの一つになります。
海外旅行なども楽しみの一つになるのではないでしょうか。

しかし、ひとりでの生活は年齢関係なく、病気や緊急のときが大変です。
老後にひとりでの生活が身体的に難しくなった場合、介護付きの老人ホームへ入居するのも方法の一つといえます。
心配ごとを抱えず安心できる環境で過ごすことが大切です。

平均年金支給額は、国民年金で5.5万円、厚生年金は14.8万円

老後の生活資金も気になります。
定年後は収入を得ることは難しく、仮に職があったとしても、現在の収入を維持できる保証はありません。
今のうちから老後の事を考え貯蓄することは、将来の人生を考える上でとても重要なことなのではないでしょうか。

老後の生活費は、住んでいる地域や、賃貸・持ち家かなどで変わります。
賃貸住宅に住む場合は、毎月の生活費で家賃が負担になり、持ち家の場合でも、固定資産税や、住宅リフォームが必要になってきます。

他にも水道高熱費、食費なども必要です。
友人との外食、趣味や習い事など、より充実した生活を求めたら、その分お金もかかります。

介護が必要になるかもしれません。
地方公共団体や社会福祉法人が運営する老人ホームは、月々5〜15万円が一般的ですが、民間運営の有料老人ホームでは、月々15〜20万円かかり、介護付きになるとさらに費用は高額になります。
入居費用が比較的安い老人ホームもありますが、入居待ちがほとんどです。
介護が必要になる事も想定すると、老人ホームへの入居も視野に入れなければなりません。

生活費や介護施設への入居費用以外に、怪我や病気などの医療費も考えると、老後の生活費用の貯蓄はとても大切です。

平成25年度の平均年金支給額は、国民年金で5.5万円、厚生年金は14.8万円でした。
少子高齢化により年金受給額は減少傾向にあるため、将来的に支給される年金額は少なくなると予想されています。
また、退職金の平均額についても勤続年数が35年の大卒者で2,562万円、高卒者で2,158万円です。
勤続年数が20年の場合には大卒者で991万円、高卒者で931万円と差がでます。
企業の業績によって受け取れる退職金額も変動するため、今のうちから個人で貯蓄をすることが重要になってきます。

《まとめ》
一時期「独身貴族」という言葉が流行りましたが、「おひとりさま」も生涯独身を楽しむライフスタイルの形です。
しかし、生涯独身というのは、高齢になったときの負担を自分自身で背負わなければならなくなるため、今のうちから準備をしておく必要があります。

関連記事

CLOSE