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都心部に戸建も夢じゃない?狭小住宅のメリットとデメリットを知っておこう

2017/09/15

狭小住宅
「マイホームは戸建がいい」「通勤や生活に便利な都心に住みたい」「でも予算はあまりかけたくはない」
こんな願いはわがままでしょうか?

でも狭小住宅なら、そんな希望も叶えられるかもしれません。もちろんメリットやデメリット、気をつけたい点は数多くあります。しかしそれらの点を乗り越えれば、狭小住宅でも豊かな暮らしを実現できるのです。
マイホームをお考え中なら、都心や都市部の狭小住宅を選択肢のひとつに加えてみてもよいかもしれませんよ。

狭小住宅とは?

狭小住宅とは、その名の通り狭い土地に建てられた狭い家のことです。明確な定義はありませんが、多くの場合、15坪以下の土地に建てられた家のことを指します。

狭小住宅は建物が密集した地帯に多く見られ、土地が狭いだけでなく変形した土地に建てられていることが多いものです。コンパクトハウスやペンシルハウスと呼ばれることもあります。

狭小住宅のメリット・デメリットとは?

狭小住宅にはメリットとデメリット、双方あります。それぞれ詳しく見ていきましょう。

狭小住宅のメリットは?

東京タワーと街並み

住みたい街に住めるのはうれしいですよね

狭小住宅は狭いだけで不便なのでは?とお思いかもしれませんね。しかし、思いのほか狭小住宅に住むメリットは多く、どれも魅力的に思えます。

1.土地代を抑えられる

土地が小さいので土地代を抑えることができます。また変形した土地の場合、割安になることもあります。
しかし都心は土地の坪単価が高いので、郊外などに土地を買う場合に比べて特別に安いわけではないので注意が必要です。

2.費用を抑えられる

土地の面積に応じて金額が変わる『建築申請費用』や『登記費用』、『固定資産税』や『都市計画税』などを抑えることができます。
またコンパクトな空間なので、光熱費も少なく済むことも多いです。通勤や通学に便利な場所なら、電車代などの交通費も抑えられます。

3.住みたい街に住める

狭小住宅なら、都心の住みたい街にマイホームを持つことも夢ではありません。毎日長い時間、満員電車に揺られて通勤する必要もなく、家族と過ごす時間を長く持つことも可能になります。

4.掃除や家のメンテナンスがラク

狭い家なので毎日の掃除が少ない労力で済みます。
面積が狭いので家のメンテナンス費用が抑えられることや、セルフリフォームを気軽にできるのも狭小住宅のメリットといえるでしょう。

狭小住宅のデメリットは?

マイホームの模型と間取り図

狭小住宅ならではのデメリットも多い

もちろん狭小住宅にはデメリットも存在します。狭小住宅を検討している場合には、必ず考慮しておきましょう。

1.建築価格が割高になりやすい

狭小住宅の場合は狭い空間を活用するために多くの工夫を施すことも多く、その分建築価格が上がってしまいがちです。
隣家との距離が近いため防音対策が必要とされたり、必然的に縦に長い形になるので家の強度を求められることなどがあり、どうしても建築価格が高くなってしまいます。

2.工事が難しい場合も

住宅密集地での建築作業は、工事車両が入れなかったり、変わった間取りのため工期がかさんでしまったりして通常の工事より日数がかかることも多いようです。
また運搬車両が横付けできないことで、資材運搬に時間がかかり、人件費などのコストに反映されてしまうこともあります。

3.生活導線が縦に長くなる

土地が狭いので、家は縦に長く、3階建てになることも珍しくありません。水回りの位置や間取りなどをどうするか、頭を悩ませることも多くなります。

4.日当たりや風通しが悪い場合も

住宅密集地帯の場合、日当たりや風通しがよくないことも多いようです。また隣家との距離が近いため、お互いのプライバシーにも考慮する必要があります。

狭小住宅を建てる上で気をつけたい条件は?

新築工事の様子

家を建てる前に必ず確認しておきましょう

狭小住宅を建てる際に必ず確認しておきたいのは、土地の条件です。もちろん土地は少しでも広い方がよいですが、最小でも10坪以上はあった方がよいでしょう。

また多く売り出されている土地のひとつに、敷延(しきえん)と呼ばれるものがあります。敷延とは敷地延長の略で、旗竿地とも呼ばれる土地のことです。
奥の土地から通路状の敷地を通り、道路へ接している土地のことを示します。敷延は変形した土地なので価格的にメリットはありますが、実際に家を建築する場合にはいくつかの注意点があります。

  • 通路部分の幅に注意が必要。狭い場合は車が入らないこともある。
  • 電気の引き込みで支柱が必要となることもある。
  • 工事の重機が入らないこともある。
  • 日当たりや風通しが悪いこともある。
  • 通路部分が隣家の目線と重なることもあり、プライバシーの考慮も必要となる。

以上のようなポイントを確認した上で、住宅の建築を検討することが大切です。

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