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結婚しても子無し夫婦が急増!夫婦共働きのDINKSのライフスタイルとは?

DINKS
DINKS(ディンクス)という言葉をご存知でしょうか?
80年代に流行語に選ばれるほど流行りましたが、近年、再び使われ出してきました。
これからのライフスタイルと考えるときに、選択肢の一つとなるかもしれません。

そもそも、DINKSって何?

DINKSとはDouble Income No Kidsの略で、結婚後「共働きをしながら意識的に子供を持たない、作らない夫婦」や、「その生活」のことです。
そのため、結婚初期で子供がいない夫婦や、何らかの事情で子供を授かることができない夫婦は、DINKSには含まれません。
現在は仕事を優先して将来的に子供を作ろうと考えている夫婦のことも、DINKSの定義からは外れます。
日本では東京や大阪などの都心部ではDINKSが増加傾向にあると言われています。
海外の都心部でも同様の傾向が見られ、郊外よりも都心部の方がDINKSの割合は増えているようです。

DINKS世帯が子供を持たないのは、夫婦の時間を楽しむためや、キャリアに重きをおきたいという理由が多いそうです。
また、子供がいなくても充実した人生が送れるよう、自分たちのライススタイルを考え、お互いの価値観を尊重する考えの夫婦が多いといわれています。

アメリカから広がったDINKSのライフスタイル

DINKSという言葉は、1980年頃にアメリカで作られ、広まった言葉といわれています。
日本でも1980年代後半のバブル期以降、夫婦の形が多様化しています。
結婚前から子供を持たないという前提で結婚するカップルも少しずつ増えてきているようで、 それにあわせてDINKSという言葉が使われ始めました。
※ただし、日本ではDINKSに対する認識が曖昧な夫婦もいるため、子供を持つ前の一時的なライフスタイルのことをDINKSと表現しているケースも多いようです。

ちなみにDINKSの反対の意味合いでDEWKS(デュークス)「Double Employed With Kids(子供を持つ共働きの夫婦)」 という言葉があり、DINKSの比較対象として使われています。

DINKSは、厚生労働省も認める新しいライフスタイル

日本における核家族の定義は、
・「夫婦のみ」
・「夫婦+未婚の子供」
・「父親か母親の一方+未婚の子供」
とされ、上記3つは年々増加傾向にあります。
夫婦のみ世帯のうち「意図して」子どもを持たないDINKSがどの程度いるのかはデータからはわかりませんが、少なからず増えていると推察されます。

そういった傾向を受けて、厚生労働省のホームページに掲載されている「女性の人生設計におけるライフコース」との中にも、夫婦共働きで子どもは持たず、一生仕事を続けるライフスタイルとして「DINKSコース」が明記されています。
今後もさらにDINKS世帯が増えるということも想像できるのではないでしょうか。

中国でも増え続けるDINKS世帯

中国国家統計局の調べによると、中国でもDINKSは増加傾向にあります。
その背景にはさまざまな理由が考えられますが、一番の要因と言われるのが女性の社会進出による晩婚化です。
キャリアアップが進み、家事や育児でなく、仕事が楽しいと感じる女性が増え、晩婚化により「20代での出産」という意識が薄れてきているのでしょう。
女性が会社でも活躍できるようになり、管理職や地位をえることでキャリアアップの楽しさや、生きがいを仕事に見出し結婚をしても子どもを望まないそうです。

まとめ

DINKSという夫婦が、意識的に子供を持たないことを決め、キャリアアップや自分たちの生活を楽しむライフスタイルも、人生のひとつの選択肢です。
現在の日本において、「経済的な問題で結婚ができない男性」や、「仕事に重点を置いている」という女性など、よくニュースなどでも取り上げられます。
しかし、「結婚=出産」という考え方をいったん忘れると、また違った視点で人生を見つめ直せるかもしれません。
人生をより楽しむために、これからの人生設計の中に、DINKSという選択肢も加えてみてはいかがでしょうか?

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