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【マンガ】化学流産とは? それだけで奇跡なのに、自分を責める必要はあるの?【松本えつをの子育てあるあるvol.7】

この連載は、かつて、クリエイターならではの切なさや怒りの感情をマンガで表現し、多くのクリエイターたちの共感を呼んだ “ クリエイターあるある in 日影工房 ” のスピンオフ企画。日影工房の主要メンバーであり、「妊娠・出産・子育ての中で、仕事をする機会を奪われがちな女性の “ 働く ” をサポートしたい!」という想いから生まれたウーマンクリエイターズカレッジの創設者でもある松本えつを(役名:きのこ)さんが自身の出産体験を元に、ニッポン人女性の視点から妊娠・出産・育児にまつわる「あるある」をお届けします。(いえーる すみかる編集部)
 
> 松本えつをの子育てあるある 他の記事はこちら

言葉の力は良くも悪くも大きい……と日々感じている、きのこです。
今回は、化学流産をテーマに涙ぐみながらマンガをお届けするよ……。

納品〆切が近いため、一緒に作業を進めていたもじゃときのこの休憩時間。

ふたりとも妊娠・出産を経験していることもあり、不妊治療中の友人「ウメ子(仮名)」の話をすると、ついつい感情が高ぶってしまう。そして、すぐ泣く。

妊娠を願う人にとっての流産は筆舌に尽くしがたいほど悲しい出来事だが、このマンガに出てきた「化学流産」とは、そもそもいったい何だろうか?

生理が遅れていたら、まず、どうする?

予定日になっても生理が来ない。予定日を1週間ほど過ぎても生理が来ない。
……そんなとき、どうする?

普段から激しく生理不順でない限り、多くの人が、まず、妊娠の可能性を考え、確認しようと思うのではないだろうか?
そして、産婦人科を訪れる前に「妊娠検査薬」を使うのではないかと思う。

これは、おそらく、妊娠を望む・望まないに関わらず、一緒である。

妊娠検査薬は、ほとんどのドラッグストアで売られている。
もちろん、インターネット通販でも購入できる。
値段も、1回用で500円以内、2回用でも1000円以内と、お手頃なものが多い。

そして、手に入れさえすれば、自宅のトイレで気軽に検査ができる。
しかも、その精度は極めて高く、99%以上(ほぼ100%!)の確率で正しい判定が出ると言われている。

ここまで手軽で正確だと、おのずと、その存在が一般認知されるのもあっという間。
CMも放送されている現在では、男性でもほとんどの人が知っているのではないだろうか?

* こちらの回のマンガで、きのこが使用しているのが、まさに「妊娠検査薬」:
【マンガ】妊娠超初期症状とは? つわりはどのくらいの確率であるの?【松本えつをの子育てあるあるvol.4】

ただし、注意すべき点もある。

妊娠検査薬が感知するのは、あくまで「hCGホルモンの量」

市販の妊娠検査薬はその名の通り「妊娠しているかどうかを検査するため」に開発されたものといえるのだが、その判定の基準となるのは「hCGホルモンの量」である。
このhCGホルモンが濃くなっていくにつれ、検査した際の陽性反応を示すラインも濃くなっていく。

そのため、何らかの「別の理由でこのホルモンが濃くなっている場合」でも、検査薬は陽性を示すのである。
たとえば、不妊治療でhCGホルモンの投与を行っている場合や、妊娠成立までの過程でhCGホルモンが一時的に増加していて、その後、子宮外妊娠とわかるような場合など。

つまり、妊娠検査薬では、妊娠成立や継続についてではなく、あくまで「hCGホルモンが一定以上の濃さになっているか」ということがわかるだけなので、100%の自信をもって「陽性反応 = 妊娠成功」と捉えるわけにもいかない、という大前提が存在するのだ。

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